日常生活

30代夫婦の日常生活

カナダ生活3

2023年06月20日 17時43分43秒 | 夫log
教育について。子供の教育に関しては州ごとに少しシステムが違うようで、また管轄の教育委員会によってもどうも違う感じなのだが、あくまで私のヴィクトリアの例に関しては、まず学区(キャッチメント)を確定させるために住所を決める必要があった。そして住所が決まったら、親のワークパーミット(労働ビザ)のコピーと住所の証明できるもの2つなどをそろえてVictoria International EducationのHPからオンラインで申請する。以下も州によっても違うと思うけども、親の一年以上のワークパーミットがあれば子供の学校の授業料は免除される。私の場合、義務教育の子供のスタディーパーミット(就学ビザ)は必要なかった(というか学区が確定していない以上、学校もわからないし、取得のしようもない)。子供のカナダ入国はビジターレコードだけで十分だった。あと、アメリカだとワクチンの履歴が細かく問われるのではないかと思うけども、カナダに関しては日本のワクチンの履歴を母子手帳から翻訳して出して、それで大丈夫だった。私のケースでは翻訳の証明等は求められなかった。

それで学校が始まったのだけど、学校生活に関して、勉強に関しては日本の学校のクオリティを期待していたらダメだ。うちの子供はmiddle schoolとsecondary schoolに通っているが、まずmiddle schoolに関していえば、教科書もないし、カリキュラム表も渡されていない。なので毎日何をやっているのかわからない。宿題もない。というか、最初は少し数学のプリントらしきものを持って帰ったりしていたが、一か月ぐらいしている間に勉強の期間は終わってしまい、あとは行事だけという期間に入ってしまった。これは自宅で相当勉強させないと日本の学校についていくのは厳しい。

高校にあたるsecondary schoolに関しては、少し状況が違う。まず、うちの場合、1学期に4科目を取る必要があり、基本毎日その4つを勉強する。4つの科目を選択する必要があるけども、必修の教科の科目と選択の科目があり、必修は数学や英語、体育などでこれは結構真剣に、またある程度レベルが高い授業が行われる。うちの娘は理科を取ってしまい、英語で元素の周期表やDNAの複製などを勉強する羽目になり大変そうだ。ただし、まじめに試験勉強する人もいるのだろうが、日本のようによりよい成績を取るのが目標というよりは、単位を認定してもらうのが目標というのもあり、試験もさいあく持ち帰り試験(日本人の感覚だと宿題)にしてもらって合格できれば合格という感じのようだ。一方で、選択授業は教室によりマチマチで、娘のとっている美術の授業に関しては先生は特に何を教えるではなく、学生に自由に作品を作らせているだけのようで、携帯をいじってごろごろしている学生も多いそうだ。こうして一学期に4科目の単位取得を行うわけだけども、実際のところはカナダ人は3科目ぐらいにして空き科目を作っている学生も多いそうだ。これは逆に全部最初から4科目でガチガチに単位を取り切ってしまうと飛び級で卒業させられてしまうので、そのあたりを調整しているらしい。

ヴィクトリアには日本人を受け入れている学校がある。学費・ホームステイ代を含めて10か月でおおよそ3万ドルということでまぁまぁの値段がするが、日本と同じような教育が英語でなされると期待して3万ドル払うと、結果は残念だと思われる。じゃあ留学の価値がないかというとそうではなくて、学校がいろいろなプログラムを用意していて、たとえば日本人を多く受け入れているspectrum高校では、アイスホッケーアカデミーというのを行っていて、週3回アイスホッケーをして2回ビデオで戦術などを勉強する。そうすると体育の単位2つに相当する単位がもらえる。あるいは選択科目にVisual and Performing Artsが大量に用意されていて、ダンスの授業とか振り付けの授業とかがあったり、デジタルメディアやゲームデザインなどの授業もたくさん用意されている。学校がこういう分野で特色を出しているというところがあり、必修で英語と数学などは押さえつつ、学校のやり方に乗っかって楽しむというのがおそらく良いのではないだろうか。日本と同じ内容の勉強するんだとそもそも留学する意味すくないし。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿