入試に出る!!時事ネタ日記

現役の社会講師が最新の時事問題をコメント付きで紹介します!

気になるアメリカの動向 泥沼の中東

2006-07-15 11:59:11 | 政治

ジダンの頭突き問題はどうやら当事者からの事情聴取の上、FIFAが20日処分を下す模様です。ワールドカップの試合前に両チームのキャプテンが人種差別をなくす旨の宣言を行なっていた大会だけに曖昧にして欲しくない問題です。

さて、ジダンも大変ですが、中東情勢、これはもう「戦争」と言っても良い状況になってしまいました。レバノンにはイスラム教シーア派の「ヒズボラ」という組織があり、アメリカの「テロ認定」を受けている過激派組織です。イスラエルが支配していたレバノン南部で長年武力闘争を続け、イスラエル撤退後も国境付近で小競り合いをしていたようです。背後にはシリアやイランといった反米国家があり、アメリカの動向も気になるところです。

<レバノン>首都:ベイルート

レバノンは大昔はフェニキア人(アルファベットの原形となったフェニキア文字やローマと戦った植民都市カルタゴで有名)の活動エリアでした。アクセスの悪い山岳地帯は隔離された異教徒たちの避難所になりました。そのため中東では珍しく、イスラム教のほかにキリスト教徒が4割ほどおり、その内訳も、キリスト教マロン派やアルメニア正教会など様々です。

しかしフランスの植民地支配を受けたのちはアラブ民族主義の台頭で治安の悪化を招きます。現在ではテロを非難したニュースキャスターが暗殺されるなど、中東では最も政情不安定な国と言っても良いかもしれません。経済も在外レバノン人からの送金に頼る脆弱な体制で、背景には救いようのない貧困の問題があるように思います。

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