入試に出る!!時事ネタ日記

現役の社会講師が最新の時事問題をコメント付きで紹介します!

フランス革命史の覚え方

2006-10-30 12:33:31 | 世界史

世界史の中で最も研究が進んでいると言われているフランス革命。
入試でもかなり細部まで聞いてくることは間違いないです。
だから細かな内容を全部覚えようとして混乱する受験生があとをたちません。
フランス革命を征服するコツはズバリ!政体の変化です。
受験生の皆さんは次のように覚えてしまいましょう。

(1)旧制度(アンシャン・レジーム):財政難により主導権は議会へ:絶対王政
(2)国民議会:君主制
☆国王ルイ16世が財務総監ネッケル(第三身分の定数を倍増させた人物)を罷免
→①7.14 パリ市民がバスティーユ牢獄を襲撃:フランス革命の始まり
  ②10.4-5 ヴェルサイユ行進:国王はヴェルサイユからパリへ
  ③1791 4.2 ミラボーの死
  →6.21-22 ヴァレンヌ逃亡事件:国王一家の逃亡未遂
  →8.27 ピルニッツ宣言
  ④9.3 1791年憲法の制定:立憲主義
(3)立法議会:立憲君主制:フイヤン派主導→1792 3.23 ジロンド派内閣の成立
   ①4.20革命政府がオーストリアに宣戦布告
  ②7.11 全国から義勇兵募集=徴兵制はまだない←早稲田で出た!
  ③8.10 パリ民衆と義勇兵がテュイルリー宮殿を攻撃→王権停止
  ④9.20 ヴァルミーの戦い:フランス革命軍がプロイセン軍を撃退
(4) 国民公会 1792.9-95.10:共和制
→1793 1.21 ルイ16世の処刑→第1回対仏大同盟→ジャコバン独裁へ
  ①2.24 徴兵制の採用→3.10 ヴァンデーの農民反乱(王党派の指導する農民反乱)
   ②7.27 テルミドール9日の反動:ロベスピエール派は翌日処刑。
(5)総裁政府 1795.10-1799.11:穏健な共和主義←5.27 バブーフの陰謀
  ①1798 5.19 ナポレオンのエジプト遠征→第2回対仏大同盟
  ②11.9 ブリュメール18日のクーデタ:ナポレオンのクーデタ。
(6)ナポレオン時代 1799-1814 
  ①1801 7 コンコルダート(宗教協約)→カトリック復活
  ②1804 3 ナポレオン法典
☆私大で頻出!!帝政前の出来事:コンコルダート・アミアンの和約・仏銀行の設立・ナポレオン法典
   ③1804 5 皇帝即位→第3回対仏同盟

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十字架と信仰心~どうなる?BA~

2006-10-28 11:22:36 | 社会

イギリス大手航空会社ブリティッシュ=エアウェイズ(BA)は、十字架のネックレスをシャツの下に隠すようにとの命令に従わなかったキリスト教徒の職員を処分しました。これが結構大きな問題になっていますね。

イスラム教徒のターバンや腕輪は良くて十字架が駄目な理由が良く分かりません。処分された職員はBAを提訴することも検討中だそうです。ただイスラム教徒を刺激したくないという意図が航空会社から感じ取れるのは私だけでしょうか。

信仰の問題があまり語られない日本では深刻に受け止められていないようですが、国際化が進み、外国人と共生する必要に迫られた時、このようなトラブルが起こる可能性は十分にありますね。

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「世界史」の誕生

2006-10-20 12:55:39 | 世界史

最近読んでいる本(新書アフリカ史:講談社現代新書)が面白いです。

ヨーロッパ人の手によってでしか描かれてこなかったアフリカの歴史を中立な観点から書いたものです。アフリカの諸民族が内陸で、あるいは「海のシルクロード」を通じてインドと交流していたという話はまさに「世界史」そのもの。これまでにないもので衝撃を受けています。高校時代、いわゆる大航海時代から、世界が一体化し、「世界史」が始まったという説明を受けました。従来にない規模で「ヒト・モノ・カネ」の動きが加速したというのがその理由です。でも、現代もグローバル化によって飛躍的に交流が加速しているということを考えると、何をもって「世界史」の始まりとするべきかは難しい話です。入試問題でもこのような情勢を反映して、中央アジアや東南アジアにおける民族の興亡・交流がしばしば出題されています。今後はアフリカが注目されるのではないかというのが私の読みです。

ともあれ私もまだまだ勉強中なので、アフリカにおける民族の交流は今後の研究課題として、今日は大航海時代の知識のまとめを載せておきます!

【大航海時代】

(1)ポルトガルの大航海:インド航路
【バルトロメウ・ディアス】1488 アフリカ最南端(嵐の岬)に到達
←国王ジョアン2世が喜望峰と命名
【ヴァスコ・ダ・ガマ】1498 カリカット到達、インド航路(アフリカ南端回り)

2)スペインの大航海
1492.1 イスラーム勢力(ナスル朝)最後の拠点グラナダを占領→レコンキスタ完了
*アメリカ大陸
【コロンブス】
ジェノヴァの船乗りで、トスカネリ地球球体説に感化、スペイン女王イサベルの援助
1492.8 コロンブス(サンタ・マリア号)がパロス港を出発
1492.10.12 サンサルバドル島に到達→以後、1504年までに、4度の航海を行う
【スペイン・ポルトガルの領域分割】
1493 教皇子午線:ヴェルデ岬西方の子午線→1494 トルデシリャス条約
【カボット】1497-98 アメリカ沿岸の探検(イギリス王の援助)
【ヴァスコ・バルボア】1513 パナマ地峡を横断、太平洋に到達
【アメリゴ・ヴェスプッチ】アジアではなく「新世界」であると報告
【マゼラン】ポルトガル人だが、スペイン王カルロス1世の援助を受ける
1521 フィリピンでマゼランはラプラプと交戦し死亡→史上初の世界周航

(3)文明の破壊:コルテス、アステカ王国を滅ぼす、ピサロ、インカ帝国を滅ぼす
【金・銀】・ポトシ銀山 ・インディオの強制労働:エンコミエンダ制
【ラス・カサス(ドミニコ派修道士)】エンコミエンダ制の廃止をスペイン国王に訴える

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たまには世界史 ジャーディン=マセソン商会

2006-10-18 12:08:27 | 世界史

教師による生徒いじめが発端となった自殺について、連日報道されていますね。
いじめそのものも問題ですが、その後の対応が二転三転しているのが気になります。テレビのニュースによれば、文科省の調査ではここ数年、全国の公立学校ではいじめは0件が続いていたそうですが、いじめ認定をしていないだけで、実際は100件を超えるそうです。酷いもんです。救われない生徒たちが気の毒ですね。

さて、こちらも酷い話。久々の世界史です。皆さんもご存知、悪名高いアヘン戦争。イギリスが国際収支の赤字を解消するために行った意図的な経済戦争でした。

しかし、イギリスによる中国植民地化と言えば、エリザベス1世時代に設立された東インド会社が有名です。東南アジアでは、ジャワ島東部のバンテンに拠点を置いて香辛料貿易への食い込みを図りましたが、オランダ東インド会社との競合に破れて以降は、インドに力を注ぎ、インド諸侯を影響下におくようになり、フランスと対立するようになります。


欧州で七年戦争が起こり、ロバート・クライブはプラッシーの戦いでフランス側のベンガル太守軍を破り、インドの独占的支配権を獲得します。一方中国に対しては茶貿易での赤字を解消するために何らかの輸出用の主力商品が必要とされていました。


そこでインド産の阿片が注目されたわけです。そして阿片密輸で巨利を上げた企業として名高いのがジャーディン=マセソン商会。1832年、イギリスのウィリアム・ジャーディンとジェームス・マセソンが広州に設立した貿易商社です。東インド会社ほど有名ではありませんが、入試でも出ます!しかもこの会社は過去の遺物ではなく現代においても大企業としての存在感を示しています。


例えば世界で屈指ホテルチェーン、マンダリン=オリエンタルはジャーディン・マセソングループ企業です。また、日本で最もなじみのあるジャーディン系の会社としては、ジャーディン・ワインズ&スピリッツというものがあり、ヘネシー社やルイ=ヴィトン社から構成されています。さらに最近では、ロスチャイルド家と提携して、活況の中国進出を狙っているようです。

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反米化する南米

2006-10-16 11:07:35 | 政治

最近中南米の反米化が注目されています。
ブッシュ大統領の強引なやり方や移民政策に対する反発と理解できますが、どうも国内の貧困層の不満を反米に誘導している感があります。

ベネズエラではブッシュ大統領を「悪魔」と呼んだチャベス大統領が有名です。
この人は徹底的にブッシュ大統領を小ばかにするモノマネが得意です。
反米の結束を高めるために、民族主義も煽り、国名も

ベネズエラ→ベネズエラ=ボリバリアーナ

と変更しています。
これは19世紀の独立運動で活躍したシモン=ボリバールに因んでいるそうです。
チャベス大統領は農地改革や石油国有化政策など、貧困層向けのポピュリズム政治の色合いが強いような気がします。

これはかつて来た道で、アルゼンチンのペロン大統領などが有名です。
しかし、そのペロン政権も結局、アメリカ資本の攻撃に晒されて崩壊していますね。

チャベス大統領は、以前クーデターに失敗して投獄された前歴があります。
国内で議会からの支持が高いのも、反対派が選挙をボイコットしたからだと言われています。
強引なやり方と言う意味ではブッシュ大統領とあまり変わらないような気がするのは
私だけでしょうか。

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揺れるイラン 「悪の枢軸」のいま

2006-10-12 12:05:41 | 政治

北朝鮮の核問題と並んでこれも頭の痛い話です。中東のイランのお話です。
改革派と保守派の間で揺れるイラン。現在は保守派のアフマディネジャド師が大統領となり、欧米と対決姿勢を強めています。
イランは大昔から文明大国でした。古くはアケメネス朝、ササン朝などの大帝国として知られ、イスラム教の成立以降はイスラム教を受容するものの、イラン人(アーリヤ人が訛ったもの)としての結束を守ってきました。
近代以降は欧米の侵略に苦しみ、パーレビー朝時代はアメリカのテリトリーに組み込まれます。これに反発したホメイニ師(現在の指導者ハメネイ師はその後継者)を中心に誇り高きイラン人は王政を倒し、現在のような祭政一致国家、「イラン=イスラム共和国」が成立したわけです。

ブッシュ政権からは「悪の枢軸」認定を受けてしまったイランですが、実際は冒頭で書いたように、改革派と保守派の間で揺れる不安定な国です。ハタミ時代の自由化の恩恵に与れなかった貧しい階層が現在の保守派のアフマディジャネド師への支持に繋がっているとしたら、問題はイスラム原理主義ではなく、国内の分配が不平等であるということでしょう。

【世界史受験に役立つイラン情報】
①アケメネス朝ペルシア BC6C~4C
都:スサ⇒王の道はスサから小アジアのサルディスへと続く
キュロス2世はバビロン捕囚の解放者
ダレイオス1世は最盛期の王⇒王宮としてペルセポリス造営
※ベヒストゥーン碑文はローリンソンが解明
※ペルセポリス碑文はグローテフェントが解明
徴税と治安維持のためにサトラップを派遣、王の目・王の耳を使い監視

②ササン朝ペルシア
都:クテシフォン
シャープール1世、ローマの軍人皇帝ヴァレリアヌスを捕虜に(AD3C)
6C ホスロー1世
 ローマのユスティニアヌスと攻防
 突厥と結びエフタル挟撃
ニハーヴァンドの戦い(642)で完敗、以後アラビア世界へ編入

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安部政権を取り巻く世界情勢

2006-10-10 14:44:31 | 政治

北朝鮮が核実験を行って世界中を敵に回してしまった印象です。
安部政権発足直後で、中国・韓国と、アジア重視の外交に踏み出した矢先だっただけに問題山積ですね。

ただ、小泉政権時代とは違って、中国・韓国との関係が、あっさりと改善してしまったので、この核実験は、日本の両国との関係を強化することになったはずです。中国では江沢民ドクトリンが、韓国では太陽政策が終焉を迎えるでしょう。これは安部政権ににとっては拉致問題も含め、追い風ですね。

これに対してアメリカは困った状況です。ブッシュ政権に対しては、ベネズエラのチェベス大統領をはじめ、反米化の動きが強まっています。このままいけば天然資源の国有化が更に進み、アメリカ企業の首をしめることになりかねません。また、共和党議員によるスキャンダルも露呈しており、このままいくと中間選挙で大敗する危険性すらあります。「悪の枢軸」北朝鮮に対しては断固とした態度に出ると思いきや、イランの問題もあるし、イラク戦争で失った支持率をこれ以上落とすわけにいかず、外交上の失点を最小限に押さえ込みたいところでしょう。

もうひとつの大国ロシアは別の意味で問題です。先だって反プーチンのジャーナリストが、チェチェンにおける拷問の実態を暴露しようとした矢先、暗殺されました。話によるとソビエトが崩壊してからも50人近くの記者が暗殺されており、全く民主化されていない実情(ロシアをマフィア国家とよぶ人さえいます)が明らかになっています。恐らく西側メディアが中心となってロシア批判が出てくるでしょうが、チベット問題を抱える中国やヒスパニックの問題を抱えるアメリカのトーンは弱いように思われます。

反北朝鮮というところで結束するにはまさに問題山積ですね。正直あまり関わりたくないという国もあるでしょう。

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命の担保~消費者金融の変容~

2006-10-06 12:34:44 | 経済

消費者金融からお金を借り過ぎてしまって借金を苦に自殺する人が多いらしいです。しかも、このような場合に備えて、多くの業者はこれまで借りる側に生命保険(これを団信と言います)をかけて、万が一の場合はその保険金でもって債権を回収するという手段に訴えてきました。やはり人道的に問題のあるということで先日金融庁から指導が入りましたね。よくあるパターンとしては、

資金繰りの苦しい中小企業の社長が消費者金融に借金をする
→返済できずに借り換えを繰り返しているうちに雪ダルマ式に債務が膨らむ
→このような多重債務に対する取立てを苦に債務者が自殺する
→業者は保険金から債権を回収する

というものがあります。お金を借りる時に生命保険に入るのは住宅ローンの場合も同じですが、違いや問題点として、
①お金を借りる側(債務者)への十分な説明がない
②保険料を納めるのが業者のため債務者が気付かないことが多い
という点が挙げられるでしょう。

世間からの批判も激しくなり、またグレーゾーンの撤廃によって業者は保険料を納めるのが負担になってきたため、このような「命の担保」を廃止する方向で動いています。すでに大手ではアイフル、プロミス、三洋信販などが廃止しています。

しかし、こうなると業者は少しでも債権を回収するために、他の回収業者に債権を売る(大体5%~10%くらいの金額で)ということになると、一層激しい取立ても予想されますので、万事安心というわけにはいかないでしょう。

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早稲田実業優勝!!&兵庫県をチェック!!

2006-10-04 17:59:33 | 社会

甲子園の再現となった国体野球決勝は、「ハンカチ王子」の活躍で早稲田実業が優勝しました。早稲田実業は改めてその実力を証明しました。

見ていて思ったのが、甲子園の頃とは違って、両校ともリラックスしていて、コンディションも良かったという事。ベストコンディションで最後戦えたのは両校エースにとっては非常に良かったのではないでしょうか。

さて、今回の国体ですが、場所は兵庫で「のじぎく兵庫国体」という名称でした。 この「のじぎく」というのはキク科の花で、10から12月にかけて白い花が咲きます。今回の開催地である兵庫県の県花ということになります(余談ですがこういう知識が兵庫の地方公務員試験に出たりするんですよね~)。

入試で問われる兵庫県の情報は以下の通りです。チェックしちゃいましょう。

①大阪府の吹田から兵庫県を通って山口県にいたる高速道路
:中国自動車道

②兵庫県の西宮市と愛知県の小牧市を結んでいる高速道路
:名神高速道路

③世界遺産条約に登録されている、壮大な天守閣で知られる兵庫県にある城
:姫路城

④明石市と淡路島の間にかけられている橋
:明石海峡大橋

⑤「港の島」という意味の神戸港にある人工島
:ポートアイランド

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現代医療の諸問題~臓器売買事件によせて~

2006-10-03 10:58:55 | 社会

愛媛県の病院で臓器「売買」が行われたという衝撃的なニュースが報道されました。担当医によれば、これは「氷山の一角」に過ぎないということで問題の根の深さを思わせます。大きな手術では普通は前もって患者からインフォームドコンセント(十分な情報提供に基づく同意)を得て手術を行います。今回は口頭での確認のみで文書を作成しておらず、問題化したというわけですが、この担当医はこの世界では権威のようで、どうやらこのようなことは今回の事件に関わらず慢性化している模様です。

【入試に役立つキーワード①】
臓器移植法
脳死による臓器移植(心肺停止後にも移植できる部位はあるものの、格段に減る)
①生前の意思→ドナーカードに明記
②家族の同意
③子どもの臓器移植を認めていないため、移植を希望する患者は海外へ手術に出かけるが莫大な費用がかかる。

【入試に役立つキーワード②】
インフォームドコンセント
患者が受ける治療に関する情報(成功の見通しやリスクなど)を十分に知らされた上で意思決定を行う手続き。患者本位の医療を確立する目的で提唱されている。

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