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今回は、『グループのちからを生かすためのゲームの活用-プロジェクトアドベンチャーの導入』と題し、74団BS隊長を主任講師に、1日チーム作りに役立つゲームを学びました。
今回テーマのプロジェクトアドベンチャー(PA)は、現代心理学の成果を活用して体系化された、人間関係づくりに有効なプログラムといわれています。
もっとも、PAの原則・精神であるフルバリューコントラクト(みんなが気持ちよく活動できるための約束)であるとか、チャレンジチョイス(参加者の自主性、気持ちを重んじる)は、今から100年近く前にベーデン-パウエル卿が創造したスカウト活動の「おきて」や「さだめ」、バッチシステムなどと意義を同じくするものであり、スカウト関係者には理解しやすいものであると思います。
※ PAでは、プログラムに入る前に、お互いの人格を最大限に尊重したり、お互いの努力を最大限に評価したりする約束をします。これを「フルバリューコントラクト(Full Value Contract)」と言います。
一生懸命に(Play Hard)
安全に(Play Safe)
公平に(Play Fair)
楽しく(Have Fun)
※ チャレンジバイチョイス
PAプログラムには強制はなく、挑戦レベルとその方法は、その人自身が決定します。これを「チャレンジ バイ チョイス(Challenge By Choice)」といいます。
また、PA系ゲームは、グループ対抗のものがほとんどありません。
その代わり、PA系ゲームでは、回数であるとか、時間であるとか、グループの目標を設定させます。
これは、他の人との競争では勝敗がつけばそれでおしまいとなりますが、自分の中に目標設定をするのであれば競争相手がいなくてもモチベーションが下がることがないからです。
これなどは、隊員数が減少し、班対抗ゲームができないと困っている隊長にはもってこいの手法だと思います。
このブロクで毎週水曜日に連載の「バッチに挑戦」では、今月(3月)は、PAを紹介していますのでそちらもぜひご覧ください。 http://blog.goo.ne.jp/nagoya74/c/108876a43a05b96510d21b9cef4fad95
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『スカウティングの目的の一つは、少年の健康と力を増進し、その人格(性格)を養うに役立つような、ティームで行うゲームや活動をさせることである。
これらのゲームは面白く、競争的であるべきで、これによって勇気の本質、ルールに従うこと、規律、自制、鋭敏さ、不屈さ、指導性、自分本位でないティームの精神などを仕込むことができる。
スカウトにあって我々はどんな子供にでも―都会であろうと山村であろうと―いろいろのゲームをするにはどうしたらよいか、そしてどうしたら生活を楽しみ、同時に心も体も強くできるかを教えてやることができるのである。』(ベーデンーパウエル著『隊長の手引』p69ボーイスカウト日本連盟刊)