BOYSCOUT TROOP74, NAGOYA, AICHI, JAPAN

ボーイスカウト名古屋第74団のブログです。
各隊のプログラム、活動報告、コラムなどを掲載しています。仲間になろうよ!

Do a Good Turn Daily vol.45

2006年09月01日 | コラム:日日の善行




 20世紀前半の25年の間にかなりの影響を与えた書物を、6冊だけ指摘するように言われて、『スカウッティング・フォア・ボーイズ』を掲げる人は、まずあるまい。それにもかかわらず、この本は、ひとつの世界的運動を始めるに至り、その売れ行きは、原書、翻訳の別を問わず昔から現在に至るまで一貫してぼう大なものである。何といっても、この本は世界のベスト・セラーの一つなのである。

 この本を、かくも魅力的にそして説得力あるものにしたのは、いったい何であったか。一見すると、それは逸話の寄せ集めであり、著者のスケッチによって説明された知識の断片のように思われるかもしれない。このつぎはぎ細工的なところが、この時代の、いく分かは読み書きできる少年たちにぴったりだったのである。
もう少し硬い感じのするテキスト・ブック風な扱いをしたなら、B-Pの狙いであった売子や新聞売子の心をなんらとらえることができなかったであろう。
 
 文明が外面的に変遷しても、なんら変わることのない少年の心の琴線に、不思議な巧みさで著者は触れたのである。
(E.E.レイノルズ「スカウト運動」から)


 スカウト運動の発端となったスカウティング・フォア・ボーイズ(SFB)ですが、最近のスカウトは読んでいるのでしょうか。
 昔(何十年も前になります。)は、どこの隊でもボーイ隊上進時に制服などに併せて購入するよう指示していたとおもいますが、今はそうでもないようです。
 私は、わが隊の活動を充実させるため、もう一度スカウト運度の原点に戻ろうと、SFBなどB-Pの著作を読み直しています。
 しかし、ほんとうに読めば読むほど、今更ながらなるほどと思うことばかりです。そして、B-Pが提唱したスカウティングは、現代でも全く魅力的なものと再確認できます。
 スカウトにも、SFBぐらいは読んでもらいたいと思います。
 ぜひ、SFBが書棚の肥やしにしている人は、引っ張り出して、持っていない人は、県連の需品部に行って買って、読んでみてください。


 ボーイスカウトが蓄積したノウハウはいつのまにか、あらゆる場所に普及してしまった。ベーデン-パウエルがスカウティングをあまねく広げようとしたもくろみは見事に達成されたが、ボーイスカウトの組織発展にとっては大きな問題である。(田中治彦「ボーイスカウト」p172)

 キャンプやハイキングはもはや一般的なレジャーとなりました。
 NPO、企業等の主催するキャンプ学校や自然塾は、必ずしも低廉でない参加費でありながらも、毎回満員盛況と聞きます。
 グループワークや結果ではなく過程を評価することは、もはや教育の基本となっています。
 ネイチャーゲームやプロジェクトアドベンチャーなどのゲーム形式で自然に親しんだり、協調性など人間性を高めていく活動も非常に活発に行われ、高い評価を得ています。
 いずれもB-Pがスカウティングで提案した手法のある一部に特化し、深化したものではないかと思います。
 しかしながら、振り返って、本家本元であるわがスカウト運動はどうでしょうか? 加盟員数は年々減る傾向にあります。
 一体その原因はどこにあるのでしょうか?どうしたらいいのでしょう?
 みなさんはどのように考えますか?(コメントがあるとうれしい。)


  



 昨日、県連に行ったら新しいベンチャーのハンドブックが発売されていました。
 内容は…以前のに比べれば格段によい。見やすく、写真や事例、ちょっとためになるコラムも多い。
 リーダーにとっては、活動支援のあり方・方法のなど参考となる記述が多い。実際の活動にそって、その狙いや方法もわかりやすく解説いる。これを読めば、隊長ハンドブックよりもずっとベンチャー活動がどのようなものかがわかる。
 その分、全体に書きすぎで、本来スカウトが活動を通じて気づいてもらうべきことまで書いてしまっているような気がする。まるで、種あかしをしながら手品を見せてもらっているよう…
 だから、スカウト自身がこれを手に取り、これからのベンチャーリングにワクワク感がもてるかというと…??? といった点が残念。
 

 これは、京都連盟が出している「ボーイスカウト向けの班長の手引きです。
 「班長の手引き」といえばジョンサーマンの同名の著作が有名ですが、これはこれをベースに、今の時代にあうよう改訂されたものともいえるでしょう。
 内容は盛りだくさんです。企業の中間管理職研修にだって使えそう。しかし、何の素地もない班長さんには宝の持ち腐れになりうる。
 本文は、「キミは…」というように、読者である班長に話しかけるような書き方となっているのも好感が持てます。ここで入手方法がわかります。