それでも永山則夫が好きだ(スピンオフ)

「ねっとわあく死刑廃止」や、無期懲役囚で「とらえなおし」で知られる飯田博久さんや、小松川事件の李珍宇のことを書いたり色々

1997年あたりから、死刑制度代替案『終身刑』で、死刑廃止派の間で分裂が…

2017-10-29 01:18:55 | 会報『ねっとわあく死刑廃止』

私は、死刑廃止派なんですけど…

獄中者支援とかは、ダイレクトにやってないし、やったことはないんですよね…

 

死刑囚支援をやっていた方から、『ねっとわあく死刑廃止』という会報を譲っていただき、それを見ていると…

死刑制度の代替案として、“終身刑導入”が出てきて、それで、しけい廃止派の間で、分裂が起きてしまうんですよね。

死刑廃止活動家の間で、“終身刑導入”の話が出てきたのは、1996年頃からだったと思う。

で、“代替案・終身刑”の案を持ちだしたのは、フォーラム90の安田好弘弁護士たちだと思う。

参考:『ねっとわあく死刑廃止43号1997.10.20.』終身刑導入派の安田好弘弁護士の意見

 

安田好弘弁護士といえば…

死刑廃止派の間では、神のように崇められてますよね…

ツイッター見てても、安田好弘弁護士の言葉を、ツイートしてる人たちとかいるし、本当に、安田弁護士には、信者が多い。

私も、2~3年前、東京都内の死刑廃止系イベントに行きまくり、安田弁護士を生で見て、感激したりしていました

 

話戻し…終身刑導入問題について。

実際、昔の“終身刑導入分裂騒ぎ”を、ネットに書いている方がいた。

〈終身刑問題〉をめぐって

このリンク先の記事を書かれた方は、《終身刑導入反対派》です。

 

上のリンク先から、一部抜粋します。

安田さんは弁護士や。その立場いうのは、いうたら瀕死の重症患者を目の前にした臨床医みたいなもんやねんな。どんな手をつかってでもともかく「命を助けたい」とおもうのは当然のことなんやと思う。終身刑導入は、そういう手立てとして考え出された苦肉の策であるにちがいない。十年前安田さんは代替刑としての終身刑導入に熱心ではなかった(と思う)。しかし、ここにきて安田さんはもうそれ以外手立てはないと思いはったんやろ。死刑廃止のことばを国会にもちだすことすらおぼつかない状況下では、死刑制度を存置したままで終身刑導入を法制化するしかない。いまやなにもかも厳罰化がいわれるなかで、終身刑導入はチャンスやと。死刑と無期ではひらきが大きすぎるから、「終身刑」をもってくれば「死刑」でなくてもいいという世論調査の結果もある。そして「死刑」では重過ぎると考える裁判官が、その中間に「終身刑」があれば、「死刑」を出さないですむ――と思ってる裁判官は現にいる。終身刑があれば、それでひとりでもふたりでも「命」が助かる――。

遠い将来の死刑廃止に向けての議論ではなく、いままさに死刑にされようとしているひとたちの「いのち」をどうやって救うのか――ということを考えてほしい。終身刑反対というなら、他にどんな「いのち」を救う手立てがあるのか。ここは「いのち」と「自由」の問題を別に考えてほしい。ともかく「いのち」さえあれば、冤罪を晴らす可能性もでてくるし、恩赦の可能性だってある――と。

 

上記の部分を読み、「なるほどね…」と思いました。

 

また、リンク先の管理人さんがおっしゃる、この意見…

>「犯罪」いうのはひとり個人の責任に帰すわけにはいかへん、社会全体が生み出してる現象ともいえるものや。

これは、死刑廃止派からよく聞く意見ですね。(基本的に左傾の人がこれを言ってるのかな?)

 

 

この『ねっとわあく死刑廃止』は、1990年2月20日に始まり、2000年11月25日の54号で完結してます。

(幻の55号があるらしいけど、私はそれは見てないから知らない。)

 

それは、その『ねっとわあく死刑廃止』の編集者が終身刑導入反対派だったんですけど…

安田弁護士さんらと、あれこれモメて、死刑廃止活動から抜けることになり、

この会報は続刊できなくなってしまったようです。

 

終身刑導入反対派が、死刑廃止活動から抜けてから、17年経過してることになるんですよね…

でも…死刑制度は廃止できてないし…

終身刑導入議論が激しくなってるとか、終身刑導入が政治家の世界に持ち込まれてるとか、

そういう報道は、今のところ聞かないんですよね…

以上

 

 

 

 



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