(その4)から続く
日本死刑囚会議=『麦の会』の会報
1992年4月14日発行
この会報に、フランスで死刑制度を廃止した元司法大臣バダンテール氏を迎えてイベントを行った報告が書かれていましたので、以下、載せます。
書いた方は、永山則夫元支援者の武田和夫氏(「死者はまた闘う」の著者)。
以上
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(その2)より
克服
1964年12月19日、三鷹新川病院精神科五病棟。
私は2日後の誕生日をひかえていたその日、病棟のボス村井に、キセルを口にくわえている態度が生意気だと殴られた。殴り返してとっくみあいの喧嘩となったところ看護婦に止められ、看護婦詰所であやまって喧嘩しちゃダメよ、と言われた。すると村井は抵抗をやめた私を足で蹴りまくった。
その日から2日たった夜、私は村 . . . 本文を読む
(その1)より
人間の残酷さを引き出し教育する死刑制度
アメリカの、スタンリー・ミルグラムの心理実験に次のような実験があります。 一人を生徒役、もう一人を教師役として問題を出したり、誤った答には罰を与える役とした上で、罰は電気ショックを使いました。罰は三十段階で十五ボルトからはじめ一回生徒がミスをするごとに十五ボルトずつ電圧をあげるシステムで最大四百五十ボルト。四五ボルトのショックをテストで . . . 本文を読む
麦の会著『死刑囚からあなたへ(第2集)』(1990年)P.250より抜粋。長文ですので、記事を数回に分けます。
私は彼の記事は、名文だと思っています。
飯田博久1946年12月21日 栃木県に生れる1973年9月22日 連続殺人事件で逮捕1977年3月31日東京地裁(林修裁判長)にて死刑判決1982年11月30日東京高裁(船田三雄裁判長)にて無期懲役判決1989年10月25 . . . 本文を読む
麦の会著『死刑囚からあなたへ』P.109より抜粋
なぜ死刑は秘密裡になされるのか。
死刑執行は『本人の家族その他の関係者に与える影響、これらの者の名誉・気持を殊更に傷つけないよう……また、本人の心情の安定に留意し』 一切公表しない(法務省見解)とされています。
しかし、公開処刑の時代、ベッカーリアはことの本質を、より正しく指摘 . . . 本文を読む