「司法は女性優遇」?死刑廃止派の中に、女性専用車両反対派や女叩きみたいな発言を平然としてしまう人達がいる
という記事と、関連した内容になっています。
猪野亨弁護士が
不貞の妻を殴るのはやむを得ないという弁護士の解説 女性差別感が満載ではないか 不倫暴行死裁判員裁判判決
という記事の中で、
>また不貞行為で暴力がやむを得ないというのであれば、
>逆に妻が不貞に至ったことがやむを得なかったのかどうかも審理しなければアンバランスです。
…と述べられているのですが、まさにその通りなんです。
傷害、殺人事件では、確かに被害者が要因を作っている場合もあります。そして、特に、その被害者が、『女性』であったり、『在日外国人』であったりした場合、突然、ネットで被害者叩きが巻き起こるのです。これは、明らかな差別・人権侵害です。
『加害者が過ちをおかしたのは要因がある』
というのであれば、
当然、『被害者も、どうして過ちをおかしたのか?その要因を考えなければ』となって当然です。
しかし、被害者が『在日外国人』であったり、『女性』であったりして、
社会で差別を受け易いカテゴリーの人間で、さらに、加害者(男)と面識があったりすると、
突然、『被害者が悪い!』コールがネットで始まり、被害者側の過ちの要因を
まったく考えてもらえなくなるのです。
要するに、『加害者も男、被害者も男(日本人)』のとき、被害者叩きがまったく起きないというわけではないが、
被害者が、『女性』や『外国人』など、社会的弱者や、差別を受けやすいカテゴリーの人になると、
猛烈な被害者叩きがネットで起きる傾向がある。
また、事件で男女がからんでいる場合は、
当然、ジェンダーギャップや男尊女卑社会であることが配慮に入れられて当然です。
“日本社会は100%男・女・LGBTQが平等・対等である”
という前提で裁くというのは、まずおかしいし、ありえない。
みなさん、日本が女子差別撤廃条約に批准してると知っていますか?残念ながら、LGBTQ差別対策の法律はまだ存在してませんが。
この不倫妻殺しの件は、日本が男尊女卑社会であることが配慮されず裁かれてしまったか、
もしくは裁判員たちによって、“法廷に男尊女卑思想が持ち込まれてしまった可能性”があります。
「女が不倫するなんて生意気だ、そんな女は夫から殴られても仕方ない」というという男尊女卑思想です。
裁判員裁判というのは一般的な考えを司法の場に繁栄させるために始めたことですが…
悪いシャバの価値感が司法の場に持ち込まれてしまうのは、絶対に避けるべきだと思います。
私は、かつて、死刑廃止イベントに参加したとき、こういう話を聞きました。
わが子を虐待した母親が被告だった裁判で、裁判員たちは、ものすごい重刑を一審で科してしまい、
驚いた裁判官たちは二審で減刑したというのです。
今、こういう裁判員裁判の問題を、たまに報道で聞きます。
要するに、
裁判員裁判を開始してしまったことによって、差別・厳罰化思想を法廷に持ち込んでしまったことになります。
こんな裁判員制度だったら止めたほうがいいでしょう。
以上