それでも永山則夫が好きだ(スピンオフ)

「ねっとわあく死刑廃止」や、無期懲役囚で「とらえなおし」で知られる飯田博久さんや、小松川事件の李珍宇のことを書いたり色々

(その1)『ねっとわあく死刑廃止49号1998.12.25.』性暴力被害者への偏見。死刑廃止派やリベラルにも女性差別主義者はいる

2017-11-22 21:28:19 | 死刑廃止派とジェンダー、性差別

 

私は、死刑廃止派が発行している会報等を見ていて、すごく不満なのが、

女性の犯罪被害者や、性犯罪被害者のことに、ほとんど触れない傾向があることだった。

死刑廃止団体というのは、獄中者を救うことばかり考え、さらにその獄中者(特に、死刑囚が男性ばかりだからなのだろうか)

『男性を救う会』『シャバの弱者をあまり見ない会』的になっている傾向も否めず、私は不満だった。

それどころか…獄中者を救いたいからか、被害者になりやすい『女性全体』を悪く言ってるとしか思えない発言を見受けたり…

やってることがトンチンカンだと思った。

獄中者を救いたいからか、某死刑廃止派が、「性犯罪には冤罪が多い」などと本に書いてしまったり…

まるで、ネットで暴れてるセクシスト(冤罪厨)みたいな奴が、死刑廃止派にいるんだなと思った。

「獄中者しか救いたくない」という人権団体は、私は、この世にいらないと思う。

しかし、「ねっとわあく死刑廃止」の49号で、やっと、性暴力被害者についての特集が書かれていたので、少し安心した。

 

 

 

これは、1998年の会報なのだが、

「性犯罪にあったのは、派手な格好をしている女の方が悪い」とか、「綺麗な女性しか襲われないはず」とか…そういうことが書かれている。

そういうセカンドレイプというのは、1998年から2017年の今に至るまで、全然変わってないと知った。

 

【リベラルや死刑廃止派にも女性差別主義者がいる】

性犯罪と女性の人権問題、それと…性犯罪報道ときだけ「冤罪だ!」と言って、

被害者女性達の訴えを叩き潰そうとする勢力が、2017年の春~夏あたりすごかったんですよね。

(当然、彼等は、性犯罪以外のことでは、「冤罪だ!」とはまったく言わない。)

あのとき、“普段ジェンダーやフェミニズム問題にそんなに関心を示さない人達”ですら、

その騒動が呆れていました。「女性全体に対するヘイトだな」って感じで。

 

性差別や性暴力の話になると議論を叩き潰そうとする男性や、

知らず知らずに女の敵になってしまっている人達の特徴について、勝部元気さんがよくまとめてくれてると思います。

自分を「普通の男性」だと誤解している「痴漢の補完勢力」たち

(1)被害を見て見ぬふりする男性
(2)「お前にも原因がある」とセカンドレイプする男性
(3)被害に遭ったことを矮小化する男性やエンタメ化する男性
(4)男性差別だとして女性専用車両に反対する男性
(5)すぐ冤罪の話をして自己保身に走る男性
(6)わざわざノットオールメンを主張する男性
(7)痴漢反対を叫ぶ女性を攻撃する男性
(8)承認を求めて痴漢に反対するメサイアコンプレックス男性

 

『ノットオールメン』タイプというのは、

「男が全員、差別や性暴力をするわけじゃない!」と言って、会合や議論のジャマをしてくる男のことです。

ノットオールメン男について書かれている記事:
元女性首相もセクハラを体験。 #MeToo はもう十分だという男性へ、ノルウェーでの議論

 

考えてみてほしいのですが、

在日差別問題やイジメ、パワハラ問題で話し合っている所に、

「日本人が皆、差別するわけじゃない!」って言って乗り込んでこられたり、

「殴られたり、イジメられるほうも悪くないか?」と言われて乗り込まれたら、どう思いますか?

 

また、リベラルとか左傾って“人権派が多い”って言われてますが、それは嘘ですね。

『保守系よりゃマシ』ってだけです。

 

リベラルっていうのは、「アベ政治許さない!」「9条守れ」とか言ってる人たちのことです。

そのリベラルは、「僕は弱者の味方です!人権問題はしっかり把握してます!」と言ってますが、

実際、色々なリベラルと接していると、女らしさの押し付けをしてきたり、

平気で『女叩き』してくる人が少なくないです。

 

しかも、リベラル系の場合、

無自覚で女性差別やLGBT差別をしている人が多い、というのが問題なんですよね。

 

正確に言うと、“リベラルの中にフェミニズムやジェンダーを理解してる人は少ない”のです。

本人たちが、「いやいや、僕は理解してますよ!」と、根拠のない自信を持ってるだけなんです。

 

リベラルや左傾でも、上の(1)~(8)に該当する人はかなり含まっており、

私は、そういうリベラル男性と頻繁に衝突します。

特に、LGBTのことと、環境型セクハラ問題については、

「自称弱者の味方」のリベラルでも、啓発されてない人が多いです。

 

「自分はリベラルだから(左傾だから)、弱者の味方です。人権問題についてわかってます」

とか言うのを自称リベラルの方々は止めたほうがいいと思います。

接してて、こっちが混乱させられます。

 

死刑廃止派の中にも、女性差別主義者は普通にいて、

「性犯罪は冤罪が多い」などと、女性を追い詰めることを平気で言ってしまう人や、

「女の癖に死刑に反対しない奴がいる!女は母性があるんだから死刑に反対して当然だ!」

などと言ってしまう死刑廃止派もいます。(死刑廃止派弁護士にもそういう人がいます。)

 

1990年代の話になりますが…

会報『ねっとわあく死刑廃止』を読んでいたら、こんなことが書かれていました。

死刑制度問題をフェミニズム視点から話合おうとした女性達に対して、

男性メンバーが妨害工作をしてきたそうです。

死刑廃止派のくせに、そういう愚かな人達がいたんですね。がっかりです。

 

長くなるので、資料を(その2)に貼ります。

 

 

 



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