シベリア抑留死亡者遺児の会

父親をシベリア抑留で亡くした遺児の会。墓参・埋葬地調査・遺骨収集・慰霊碑の建立・慰霊祭の情報を交換し風化防止に努める。

全国郵政シベリア抑留者の会

2007-06-07 20:01:51 | シベリア抑留
全国郵政シベリア抑留者の会

この会は人生で「シベリア抑留」と「郵政関係で働いた」と言う2つの共通した経験をされた方の全国的な集いである。年一回全国各地にある「かんぽの宿」で開催され、今年は第15回で、昨日熱海で開かれた。
私は郵政関係の勤務の経験は無いが、逓信関係に勤めた親戚の者からこの会を教えられ、私の父に付いての調査の初期段階で大変お世話になり、それがご縁で特別会員にして頂いた。
年一度お会いする以外にお手紙等で抑留帰環者の苦労話をお聞かせ頂き、中に2人の遺児が居られ情報を交換して居る。
今回も「俺はシベリアで4年間風呂に入らなかった」と言われる方が多く、ご一緒に熱海温泉に入りゆっくりして来た。
先般国士舘大学の学園祭で使用したシベリア抑留パネルを30枚持参した。大学では「太平洋戦争」「8月15日の日本の敗戦」「アメリカと戦った」に付いて知らないので(教科書に書いてない、受験問題には出ないから勉強もしないので知らないのは当たり前)先ずそこから説明し、ソ連、シベリア、シベリア抑留に付いて説明し苦労した。今回は逆にご説明頂き、思い出話付きで大変懐かしがって頂いた。モンゴル力士が出て来るとTVのスイッチを切る方達である、どうなるか心配だったが、幸い展示は好評だった。

シベリア抑留死亡者慰霊碑17

2007-06-07 12:06:58 | シベリア抑留


チタ州民間建立慰霊碑17

収容所・埋葬地名: 第25収容所第5支部、厚労省整理番号3030
所在地:      スレテンスク地区バレイ、此処は金山で現在も稼動しているものがあるので、近郊唯一宿泊施設があり、此処に宿をとり、シャフタマヘ往復した。
収骨状況:     2002年全163柱収集済
埋葬地の現況:   全く荒れ放題、と云うより家畜の糞などを含むゴミ捨て場と化している。
2003年7月7日の訪問時、我々親子はその状態を見て怒りが込上げおし黙ったままだった。
この年我々の訪問後、厚生労働省の慰霊団が此処を訪れる事になっていたので、遺族の心情を考えてこれを見せないようにと手紙を出した。遺骨は収集されたと言っても、死亡者の血・肉・焼骨後の灰はそこに滲み込んでいるのだ、小さな碑を建立するか、広くたっぷり有るシベリアの土地、公園化し、何とかゴミ捨て場にならないようにしたい。
全抑協斉藤六郎氏の碑が有ると記されているが、見当たらなかった。

チタ州にある16箇所の慰霊碑は前回で終わったが、数回関連事項のアップを考えている。