シベリア抑留死亡者遺児の会

父親をシベリア抑留で亡くした遺児の会。墓参・埋葬地調査・遺骨収集・慰霊碑の建立・慰霊祭の情報を交換し風化防止に努める。

シベリア抑留中死亡者個人資料

2008-12-07 20:48:29 | シベリア抑留
シベリア抑留中死亡者個人資料

一昨12月5日、厚生労働省から表記のようなシベリアで死亡した父の個人資料が届いた。
これは、去る8月13日に既に亡くなった母宛に厚生労働省から手紙が来て、母が死亡の為息子の私が、8月15日に靖国神社へ行く前に渋谷区役所に寄り戸籍抄本をとり速達で厚生労働省に申請した、3ヶ月過ぎても何も送られて来ず、どうなっているのかと案じていたら、一昨日送られて来た。
抑留帰還兵は数年前から希望すれば入手出来た、死亡者へも発行されるとの事だったが待てど暮らせど・・・、平成17年にロシアから入手して遺族に届くのに3年も掛かった訳である。
遺族・遺児はこの様な情報を60年以上も待っていた、無いので有れば仕方もない、遺骨は見付るまでに時間が掛かるのは仕方がないが、ソ連側作成の「個人資料」(登録簿、身上調書、個人台帳と言うの)が有るのである。国は何故アクションを取らないのだろうか。母は遂にそれを見ずに亡くなった。国が戦争に引っ張り出しておきながら、これが国の為に死んだ者への扱いだろうか。

我々は何とか遺骨を発掘して持ち帰りたい、いつも何も入っていない空のお墓を拝んで居る訳だが、一昨日入手した書類は間違いなく父の署名があり、母と私の名前が記されて居た。一昨晩はそれを握り締めて泣いた、そして仏壇に供え焼香した。

25項目の尋問表、死亡調書、死ぬ直前のカルテ等9枚と部分翻訳が送られてきた。遺児の皆さん厚生労働省にご連絡の上是非入手の事をお勧め致します。