白井宿と書かれた常夜灯、道路中央の流れの入り口にあった。
美人林を満喫した翌日、関越トンネルには入らず三国峠越えをした。まだ紅葉には早いが、トンネルの壁を見ながら走るより、緑を眺めながらの方が気分が良い。沼田に入り、脇道の急坂を上りいつもの「一作農園りんご園」に立ち寄り、りんごを買い求める・・・といっても夫婦2人分1kgもあれば充分、お歳暮用に12月頃の発送を依頼する。
この街道「道の駅」は数あるが、高速を利用することが多いのでICから近い所は何回も立ち寄っている。そこで17号線沿いの「こもち」に立ち寄った。
この道の駅は「白井宿」に隣接して立てられているので、好都合だった。道の駅脇には水車小屋や足湯などのある「白井まちなみ公園」があり、そちらにも大型車の止まれる広い駐車場がある。
道の駅の白壁の塀を出ると「白井宿」の流れが始まる。
この流れ「白井堰」生活用水とあるが取水用というより排水用と思われる。
流れの脇には多数の井戸が掘られている。案内図にも8つの古井戸の名が詳細に記されている。
宿に入り町並みを眺めていると、数棟の土蔵などはあるが、今まで訪れた妻籠馬籠・海野宿などのような宿場町の雰囲気はない。念のためwebサイトで調べてみると『 旧三国街道は、全く違う地点を通過していて、現在の白井宿は白井城の城下町。それでも「 沼田街道西通りと呼ばれる街道や、三国街道の渋川宿(群馬県渋川市)や北牧宿(北牧宿からは草津温泉とを結ぶ草津街道が分岐」交通の要所として栄えた。』など見つかった。
江戸時代、明治に入っても大火に見舞われ、現存する建築物は「江戸時代の土蔵造りの家並みが残っているのは豊嶋屋と薬種屋の2軒だけ」とあった。
8つもの古井戸があるのは利根川と吾妻川に接しているものの、やや高台に位置している事から古くから水利には苦労、井戸が多く掘られたようだ。堰の流れの脇には桜が植えられ季節には花見客で賑わう。
町並みを眺めながら歩いていても、宿場の趣はないが、かっての商店などを示す看板は残されている。
城下町と思いそぞろ歩けば、趣は感じられる。
屋根越しに見えるのは「榛名山・榛名富士」に違いない。
町並みの外れにはやはり常夜灯があった。そして連休の旅は終わった。
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