恵那・木曽路の旅 その3
「根ノ上高原」と聞いても、関東圏の人はもちろん中部圏以外の人には、北海道?九州?などなど何処にあるのか皆目見当も付かないであろう。岐阜県恵那市と中津川市にまたがり恵那山に向かって高度を上げて行く途中、いわば恵那山の前山的?な存在になる。恵那市側から細い曲がりくねった地方道を登って行くとまず「保古の湖」に出会う。まだ恵那市になる。
湖上にはすでにボートも係留され、GWには人出もあったのであろう。フィッシング・カヌー・キャンプなどの野外活動が盛んに行われる場所でもある。
湖畔に犬がいてこちらに向かってきた。人影はほとんど無く只1台だけ四駆車が来ていて、湖畔の管理小屋の人となにやら話をしていたが、犬はどちらの所属か??
さらに僅かな距離を登ると「根の上湖」がある。こちらは中津川市に属しているが、保古の湖とは導水路で繋がっておりどちらも潅漑用の人造湖である。
旅の途中に何故?根の上高原へ行った??60年近く前中学時代、クラスメイト十名くらいと担任教師に引き連れられてキャンプにやってきた場所なのだ。そしてこの場所が前後して登った木曽の御嶽山、冬のスキーに行った妙高高原と共にkoba3の山や旅への“想い”の原点になっている。海辺育ちとあって、遠足で行った木曽川のほとり犬山や定山渓あたりを除けば、雲のかかる山や道の脇を音を立てて流れ落ちて行く清流を見ることはなかった。堪らなく郷愁を誘われ、今も自然への回帰に駆り立てられる。
当時は路線バスで行った記憶があるが、現在は公共交通機関はない。かっての旅をblogに纏めていると、ローカルの鉄道や路線バスは想像以上に廃止されていることに気付かされる。それほど列島全体に過疎地が増えている???否!赤字覚悟で運営されていたそれらの公共交通が、採算重視で切り捨てられたと考えて良いのであろう。「根の上高原」は19号線や中央道をそれて脇道に入って行ってこいの行き止まりとなり、しかも滞在型のリゾート地であり旅の途中で寄る物見遊山の観光地ではなく、目的地として行くしかない。
思い出を辿りながら野外ステ-ジのある広場に立つと、キャンプの時が思い出される。
シーズン前の平日月曜日、当然売店は閉じられ訪れる車もなかった。ロッジの近くに咲き残りの藤が残っていた。GWの頃にはツツジ祭りもあったはず・・・。
根ノ上湖の周辺には湿地が広がっていた。この時期幾種類かの花の季節を迎えているはずで回遊を思い立ったが、雨続きの季節、木道の損壊も随所にあると聞いていて、予定外の行程だったので登山靴も携帯していず、周辺の散策のみで木曽路のドライブへと向かった。
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