北へ南へ、東へ西へ

旅と山歩き・街歩きの記録です 今を語りながら過去も振り返って

やっと来ました 美保の松原:静岡県静岡市清水

2011-07-14 10:53:21 | 水のある風景

 6月11日のこと、東名高速道走行中は期待していた富士山は雲の中、海岸からの海越しの富士は諦めて清水港に面した宿に向かって行くと、前方雲の上に突如富士山が顔を出しました。夕暮れ迫っているのですが車内声が上がって、急遽翌日観光予定だった美保の松原へ向けて方向転換しました。駐車場向かいから美保の松原遊歩道が始まっていました。



 遊歩道反対側にも松林は続いていますが、脇の階段上には「羽衣の松」があります。

 



 丘の上というより駐車場は一段低くなっているようで、階段上には松林が広がっていました。やっと「美保の松原」にやってきたのです。



 日本三景を始め日本三大OOや、OO百選、百名山などに至るまでその景勝を比較して代表を挙げつらい“括り”を作るようになったのはいつ頃からの習慣なのでしょう。そしてそれらを踏破する事に拘るのも趣味人に課せられた性なのでしょうか?koba3旅好きなだけで意識したことがないので、日本三景の「天橋立」、三名城の「姫路城」など当然範疇の筈が抜け落ちているのです。

 もちろんこれだけ長い期間“北へ南へ”歩き回っているので、三名園、三名瀑を筆頭に“括り”の名勝もかなりの部分いつの間にか網羅しています。が、欠けて残っていた「三大夜景の長崎」「六古窯の丹波」などは遠出の続いた近年になって、その為の目的地ではなかったのですが、ついでを意識してスケジュールに加えたのでやっと補完出来ています。「美保の松原」は日帰りの出来る距離なので何故???の部分なのですが・・・初めてだったのです!そして三大松原踏破「気比の松原」「虹ノ松原」に加えられました。

 羽衣の松は「古松」と「新松」が並べて植えられていましたが、囲いの柵と由来書きがなければ予備知識なしでやって来た観光客には他の松と区別が付かないでしょう。枝振りの良い古木が多く並んでいましたから・・・。



 羽衣の松の先緩やかな斜面は砂浜に続いていて、砂浜に立ってみると海岸線に平行して松林が続いています。



 東方向見回すと松林の彼方に待望の富士山が姿を現していました。



 肉眼では人間の目の不思議さ、もっとクローズアップして眺められるのです。無意識の内に対象物を選択的に抽出し焦点を合わせて眺めているのです。写真で目と同じ働きをさせるにはピントを合わせるのですが、コンデジといえどもオートフォーカスを備えているのでシャッターを一段階押せば自動的に対象物に焦点が合います。そしてズームアップして対象物以外はカットするか、長焦点のぼけ効果を利用して対象物に文字通り焦点を合わせられるのです。人間の目は無意識のうちに対象物のみクローズアップして周辺をぼけさせている・・・実際はどうなのかは???ですが・・・。雲の上に薄青紫の黄昏色の顔を出した富士山、“日本一”なのです。あと少し日の光が有れば紫富士なのですが・・・。



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