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旅と山歩き・街歩きの記録です 今を語りながら過去も振り返って

多宝塔は観覧自由 常楽寺:長野県上田市

2015-02-05 14:46:37 | ぶらり旅

 安楽寺三重塔見物は諦めて黒門まで戻り、道標に従って直角に曲がり(北向観音からは直線)に少し行くと奥まった所に「天台宗別格本山」の石碑と上方に茅葺き屋根の一部が見えていました。「常楽寺」の参道です。

 黒門からは別所温泉の町並みを眼下に見て山を巻くように付けられた道を来たので、観光地図で見た「温泉街の突き当たり」と思っていた感覚はズレていました。丘の中腹に並んでいる訳でなく、山を巻いて切り取るように付けられた道を行き、それぞれの参道と石段で本堂へ登るのです。

 石碑の先クランク状に曲がるとやはり石段がありました。

 石段を登り切ると正面に本堂がありましたが、やはり写角に収まりきらないのです。金属板の覆いは無く茅葺きのままで、維持管理は大変でしょうがこの方が趣があります。安楽寺とほぼ同じくらいの大きさで大きく膨らむカーブの屋根の形も似ていますが、こちらには「向拝」が付けられていました。

 右手には庫裏がありその位置、形も似ています。この地域ではこの造りが寺の基準なのでしょうか?・・・てことはない??

 本堂左手には石段があり上に上がっていきます。「安楽寺」でも同じような造りで、石段の先に三重塔が有るはずですが、有料の関所があり入ることが出来ない・・・入らなかった・・・のですが、こちらはフリー、遠慮無く進みます。杉木立の中に「石造多宝塔」を中心に「石造多層塔」も並んでいます。

 近づいて中心の多宝塔と取り囲んでいる多層塔をじっくりと眺めてみました。

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 傍らの解説には「石造多宝塔」は国の重文、「石造多層塔」は上田市の文化財とありましたが、多宝塔の定義はありませんでした。

 念のためWikipediaで多宝塔について調べてみると『多宝塔(たほうとう)は、寺院建築のうち仏塔における形式のひとつである。現代の寺院建築用語・文化財用語としては、一般に、平面が方形の初層の上に平面が円形の上層を重ね、宝形造(四角錐形)の屋根を有する二層塔婆を「多宝塔」と呼称する。』とありました。この多宝塔は、それを踏まえて石造りにしたものと思われます。多層塔は?文字通り多層なのです???合ってるかな???



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