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旅と山歩き・街歩きの記録です 今を語りながら過去も振り返って

赤いレンガに紅葉したツタ 郷愁を呼ぶ倉敷アイビースクエア:岡山県倉敷市

2006-12-07 14:02:47 | 町並み

 倉敷美観地区のほど近いところに、アイビースクエアがありました。美観地区の散策の後、訪れました。倉紡の工場跡地の活用と聞いています。美観地区の白壁が日本様式の代表とすれば、レンガ造りの洋館は、文明開化の西洋のにおいがします。白壁黒板塀は、蔵や商家を思い浮かべます。赤煉瓦のイメージは、建ち並ぶ工場倉庫です。初めて上京した時、東京駅からまっすぐ丸の内の三菱館の煉瓦造りを見に行ったことを思い出します。
 大原美術館で時間を費やしたので、すでに日は傾いていました。秋の沈みかけの夕日に、枯れはじめのツタが映えていました。



 横浜赤レンガ倉庫群等、まだまだ現役でレンガ建築は各地に残っています。私のふる里にも、子供たちが「ビール会社」と呼んでいたレンガ建築があります。近年 国の登録有形文化財に指定され、地元では喜んでいます。中学時代3年間、毎日その前を通学していました。その壁には、戦争中機銃掃射を受けた弾痕が、今も生々しく残っています。町では、学徒動員の女学生が、多数戦災で死亡しているという話を聞いたのは、レンガ壁の弾痕を見ながら通学していた中学時代の、ずっと後でした。
 平和な、アイビースクエアのレンガを見ていて、つい思い出しました。



 大原美術館の開館を待っている時立ち寄った、古風な洋館造りの喫茶店です。
1994年11月でした。

                                         



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