漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

三つ目のヒザ

2012年12月01日 | 

きのうの続き。

「道鏡は 座ると膝が 三つでき」

ここに云う道鏡とは、
奈良時代の天皇、孝謙女帝の寵を得た僧「弓削道鏡 (ゆげのどうきょう)」。

正座をすると、
両膝の間にもう一つ膝が出来たと云うのだから、
つまりは一物が、並はずれて巨大であったと云う俗説をよんだ江戸古川柳。

思春期の男の子にとって、
アレが大きいか小さいかというのはケッコウ気になるモノで、

修学旅行で同級生と風呂に入るときなど、
股間へ目が行って何となく恥しくてドキドキした記憶がある。

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最近、18~50歳の男女を対象にした
アンケート調査が実施され、5万人以上から回答を得た。

それによると、
女性回答者のうち、、

パートナーのペニスサイズに不満があると答えたのは15%だったが、
男性回答者の45%が、もっと大きなペニスを望んでいると答えたという。

しかし、男たちが関心があるのは、自分のペニスとは限らないようだ。

  (中略)

アダルトサイト、ドッグパイルの検索ワーズでも、

「男性器」関連が、93万8134ワーズで、
「女性器」関連の109万6614ワーズにかなり迫っている。

ポルノハブなどの主要アダルト動画サイトでは、
どこでも「大きなペニス big Dick」が人気のジャンルとなっている。

    (オギ・オーガムス、サイ・ガダム共著、「性欲の科学」より)。

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このサイトの参加者はそのほとんどはが男性、

女性の参加が多いサイトでは、
性器や肉体美への検索ワードは男性よりはるかに少ないのだそうだ。

男が性器に関心が深く、
女性があまり関心を示さないのは、それなりの理由があるようで、

その点に付いては本誌を読んでいただくとして、

最初の川柳に戻ると、

孝謙女帝が、道鏡の「巨マラ」に夢中となり、
セックスにウツツをぬかし、
ついには彼を天皇にしようとしたと云うのは、古来よりある説だが、

どうやら、巨マラにあこがれるのは男のほうであり、
伝説や俗説も、そういった男たちの憧憬が作り上げたものらしい。


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【弓削道鏡】ゆげのどうきょう (?-772)

奈良時代の僧。河内の人。俗姓弓削(ゆげ)氏。
称徳天皇の寵を受け、太政大臣禅師に、
次いで法王位に昇り、政界に権勢をふるった。
のち皇位に就こうとしたが和気清麻呂らの妨害にあい失敗。
称徳天皇の死後失脚し、造下野国薬師寺別当に左遷されその地で没した。








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