漫筆日記・「噂と樽」

寝言のような、アクビのような・・・

ダークストア

2022年03月16日 | せけんばなし

先日、
キンコンの西野亮廣さんがこんなことを言ってました。

経営者が、
今いる業界の先行きは暗いと思っても新規事業に転換するのは中々に難しい、

なぜなら長くやって来た事業には愛着もあるし、
その内に良くなってV字回復と云う期待もしがちだから、と。

最近、「ダークストア」と云う言葉をよく見かけます。

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 ダークストアは、
 超短時間で注文した商品が自宅へ届くビジネスモデル。

 ヨーロッパを起点として、
 すでに世界に広がるこの物流業態は、日本にも導入されようとしている。

 建物は普通のスーパーだが、
 客でにぎわうことはないのでダークストアと呼ばれている。

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簡単に言えば、食品などを店へ行って買うのではなく、
スマホなどで注文するだけで30分もかからぬうち自宅まで届くスーパ-。

我が同居人などはこれを聞いて、
「あ、それいい、お米を持ち帰らずにすむ」と言っておりました。

つまり、免許返納した老人世帯にとって、
酒や米、野菜など重いものを家まで持ち帰るのはタイヘンな事なんです。

このダークストア、イギリスで始まり
瞬くうちに世界中に広まったサービスですが、日本では動きが鈍い。

今、日本では人口が減ってますが、
それにも関わらず日本の流通業界は店を増やすことに必死。

そのおかげで
消費者は便利に買い物できるのですが、

ただしコレ、
流通業界にとっては過当競争となり儲からないと云う現実がある。

でも消費者側からの不満は出ないから
人口減少を見据えた業界の革新も足の引っ張り合いで思うように進まない。

故にダークストアへの転換も世界の流れに比べ日本の動きは鈍い。

このままだと、
流通業界の体力が弱り世界の流れから取り残される・・・。

まぁね、
流通業界だけのことなら別に構わないんだけど、

この話、何かに似ていると思いませんか。

一時は世界中を席巻していた
日本の家電や半導体の業界が、バブルがはじけた後、過当競争となり、

資金力や体力を消耗・浪費するうち、
積極的な投資や新規事業を展開をする活力を失い、

あっという間に世界のトップクラスの座から滑り落ちた。

ダークストアと云う言葉を聞いて、
そんな風に思ってしまった今朝のワタクシメなのでありまするよ。

 


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