猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

市川ジュン 「華の王」

2020年04月12日 20時39分31秒 | マンガ家名 あ行
         ↑ あおばコミックス 文庫3巻 平成15年8月16日第一刷発行 ~

市川ジュン氏のコミックス、2番目に読んだのはこちら。
4月4日にアップした、

        市川 ジュン 「燁煇妃 ようきひ」 後宮の女帝 高梨栄子の生涯

のヒロイン、丹後の局こと 高梨栄子(たかなし はるこ) と同時代に生き、一時敵対していたとも言える立場の 北条政子 の物語です。
でも遠く離れた京都と鎌倉では直接渡り合う事はなかったのですがね。

皆様ご存知、鎌倉幕府を開いた源頼朝の正室です。
頼朝が平治の乱後流された伊豆国の豪族、北条時政の長女。
夫の死後、嫡男・頼家、次男・実朝が相次いで暗殺された後は、傀儡将軍として京から招いた幼い藤原頼経の後見となって幕政の実権を握り、世に尼将軍と称された女傑です。
丹後の局とは性格もやり方も違うけれど、当時の女性の立場としてはお互い頂点を極めたように見える二人です。

しかし、そこに至るまでには数々の辛酸もあるわけで。
現代女性ならこんな人生嫌だなぁと、誰でも思いそうな位次々と悲劇(?)・必然(?)が次々と襲って波乱万丈というには辛い。
昔から「吾妻鏡」「源平盛衰記」を始め、多くの書籍やマンガにもなっているので大体のあらすじは知っていました。
が、そこは 市川史観 というか、市川氏独自の感じ方が投影されており、ここはそう思ったのね、などと上から目線で楽しんだりして。

ちょっと気になったのは、源頼朝の表現がマジ少女マンガで、日本の貴公子というよりも、烏帽子も付けずに長い髪をなびかせ西洋の王子様のよう。(笑)
当時の男性は流石に流人とはいえ烏帽子位付けていたのでは ? と思います。
竹宮惠子氏の マンガ日本の古典 「吾妻鏡」と合わせて読めば、より重厚に歴史が分かるのではないかと思います。

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