猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

大友 克洋 「HIGHWAY☆STAR」 「さよなら にっぽん」

2007年08月27日 11時21分17秒 | マンガ家名 あ行
アクション・コミックス 「HIGHWAY☆STAR」 大友 克洋傑作集Ⅰ
1979年10月30日初版 写真のものは11月20日の7版のもの

アクション・コミックス 「さよなら にっぽん」    大友 克洋傑作集Ⅱ
1981年7月16日初版 写真も初版

 1970年代に青春を送った者には涙が出るように懐かしい大友さんのまんが作品2冊


ちゃととさん → ちゃととさんのブログ にお借りしています。

 Ⅰには、10編の初期短編が収められている。Ⅱは日本を出てニューヨークで一旗挙げようと空手の道場を開いた青年の短編連作5作と他の短編3つ収録。こちらも1970年代の初期作品ばかり。

 まんが喫茶で 「彼女の思い出」 「AKIRA」 「ハイウェイ☆スター」 の表題作などは読んだことがありましたが、「さよなら にっぽん」 の方はまとめて読んだことがなかったので、今回ちゃととさんにお借りしたおかげで全て読むことが出来ました。ありがとうございます。

 「さよなら にっぽん」 の最初に入っている 「イーストオブザサン ウェストオブザムーン」 (ジャズの題名だっけ) は7月24日の拙記事 → あすなひろし 哀しい人々シリーズ 「幻のローズマリィ」 のおもむきの佳作。
 
 ひとりで飲み屋をやっている、くたびれたおばちゃん。常連客も売れないロックグループやぱっとしない小柄な年寄りばかり。突然おばちゃんがたまった つけ の替わりに若者グループに伴奏を頼み、会場の手配もさせてコンサートをやると言い出す。実はおばちゃんは戦前はジャズ歌手で、昔の仲間 (恋人達) 30人を招待して個人コンサートを催したのだ。お客は今や大レコード会社の社長や昔有名だった演奏家達だった。常連客のおいちゃんまで天才プレーヤーだったらしい。一夜の夢に昔を懐かしがるオジサンたち。若者ロックプレーヤーたちもその熱気に当てられている。

 他の短編のような当時流行りの不条理な事件の話も良いけれど、こういう話も好きだなあ。
 
 この方のこの頃 (1970年代後半) の作品には、当時の匂いがぷんぷんする。例えば少女マンガにはファッションとか小物とか当時を思い出すものが満載なのに70年代の生身の少女の暑い青春は漂ってこない。少年マンガでも青年マンガでも今、再読して 上手い・へた・古い・普遍 とかいろいろ感じるところはあってもあのムっとするような自分の青春、時代の匂いが思い出されるようなマンガは少ない・・・ (と思う) これは自分が青春してた年代に関係があるのかな~? 

 最近は映像の方に行ってしまってまんがは描かないのかと思っていたら、去年描いてくれましたね。 → 雑誌 「BRUTUS」 この雑誌もちゃととさんの記事を見てあわてて買いに走りました。(笑)

参考に → 大友 克洋 ウィキペディア

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10 コメント

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トラバさせて下さいませ。 (ちと)
2007-08-27 13:59:26
2年ほど前に他のブログで書いてた記事をgooに持ってきました。
「イーストオブザサン ウェストオブザムーン」が、あすなひろしの趣って私も同感です。

>当時の匂いがぷんぷんする・・・
これも全く同感です。

同じ作品を読んで同じような感想を抱くって、何だか嬉しいです。こういう感覚はほぼ同年代だからこその感覚なのでしょうか?
返信する
大友さん (ブック)
2007-08-28 00:10:38
とても有名なんですが、一冊も読んだことがありません
「諸星」さんとか「星野」さんなんかは読んでるのに

今度探してみようかしら・・・(笑)
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青春の匂い (くま)
2007-08-28 01:45:06
大友さんは、「アキラ」と「童夢」は本を持っているので覚えているんですが、この短編集は読んだような読んでないような…
自分の鳥頭が恨めしいですが、短編集も面白そうですね!
飲み屋のくたびれたおばちゃんが、実は元ジャズ歌手で、昔の恋人を集めてコンサートを開く…
なんてカッコイイな~
素敵です。

年代的には、残念ながら70年代の「匂い」が分からない世代なんですが、自分の世代、80年代の「匂い」を感じさせるような漫画、と考えても、なかなか思い浮かばないところが寂しいところです…(苦笑)

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間違えちゃいました! (くま)
2007-08-28 01:50:43
↑80年代と90年代を間違えちゃいました!
それでついでに…
今一つ思い出したんですけど「スラムダンク」!
ちょうどバスケ部だったりしたんで、これを読むとちょっと青春を思い出します 
返信する
くまちゃんと一緒~ (満天)
2007-08-28 10:51:59
私も大友さんは「アキラ」と「童夢」のみ
しかも…借りたのでブツは持ってません~
「アキラ」に関しては映画も見たな~
んでも…内容がウロです(アハハハハハ)

いや…当時としては画期的な内容でして
始めて見た時は「おおおおお~!」っと
感動したもんどす~
が…年月というもんは恐ろしい~
やっぱり、映画もマンガも本も…
2度3度と読まねば印象に残らんの~~~
このマンガは始めて知りました~
面白そうですね~~~
大友さんのはブックでもあまり出ないので
見つける可能性は低いが…探してみよ~っと
トミーさんへ送ったマンガ箱は
明日届く予定です~お楽しみに~~~
返信する
トラバありがとうございます。 (トミー。(管理人))
2007-08-28 17:04:01
 ちと様
 トラバありがとうございます。こちらもトラバ送りました。よろしく。2年も前にちとさんは同じような記事を書いてらしたんですね~。ほんとに同感です。
 私も 絵が白い ってそうかな~と思いましたよ。反対に背景が黒々してるときの方がありますよね。

 ちとさんの前記事も読まなくては、と思ってますが自分の記事とコメ返しで忙しくて・・・。じわじわ読ませてくださいませ~
返信する
まんが喫茶には (トミー。(管理人))
2007-08-29 12:28:30
 ブック様
 大きいまんが喫茶には、大体大友さんのはそろってますよ。時代を代表する作家と言うことなんでしょう。反対にもうブック○フなどは探してもないでしょうね。個人で秘蔵されてる方多そうです。これは大判で綺麗だし。
 どなたかに貸して頂くのが良いのではないかと思います。
返信する
私もうろ覚えでしたが。 (トミー。(管理人))
2007-08-29 12:38:19
 くま様
 お借りして読んでるうちにだんだん 「これは読んだことあるな」 とか思い出して来ました。まんが喫茶にあったものは大体読んでいたので。結構好きなんですが、自分で買おうとは思わなかったですね。青年まんがだったし。でも今読むと自分の時代だったんだ、と強く思います。
返信する
映画も見た。 (トミー。(管理人))
2007-08-29 12:49:55
 満天様
 大友さんの映画は大好きで、「AKIRA」 「MEMORIES(彼女の想いで、最臭兵器、大砲の街)」 
「メトロポリス」 「スチームボーイ」 「蟲師」 と大体見てます。「 新SOS大東京探検隊 」 は見てないな。
 「AKIRA」 の映画は出てきた時のインパクトが凄かったですよね~。私いまだにカップヌードゥルのCMがアレの続きに見えちゃいますから。(笑) 

 箱届くのを楽しみにしてます~。今あちらこちらから貸していただけて、部屋に溢れてますので、
m(_ _)m お返しするのはいつになるやらでふ~。
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汗汗^^;; (ちゃとと)
2007-09-06 08:58:08
記事にしていただき、ありがとうございます。
コメントが遅くなり、申し訳ありません
トミーさんが、私の記事にコメントくださいましたが、同じように、実は私、1979年がちょうど20歳なんですよ。
そして、1979年発行の漫画専門誌『ぱふ 大友克洋の世界』で初めて大友さんに出会った年でもあるのです。
「何だ?この人は~」とそれから単行本を買いあさりました。

>この方のこの頃 (1970年代後半) の作品には、当時の匂いがぷんぷんする。(中略ごめんなさい)あのムっとするような自分の青春、時代の匂いが思い出されるようなマンガは少ない・・・

いやぁ、まさに仰るとおりです。
トミー。さん、上手く表現してくださいました。
尚且つ、この頃の大友さんの作品は、今読んでも、絵やストーリーの古さは感じないですね。
昨年のBRUTUSの新作も、この当時(70年代後半)の作品とあまり変わらなかったですもん^^;
『AKIRA』『スチームボーイ』とは、かなり違うと思いますが…。原点回帰かしら。
あすなひろし作品との類似性。
そうですね!トミー。さん、よくお気づきで…。
あすなひろし撰集も大枚はたいて買ったんだった!うー、読み直そ♪
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