猫とマンガとゴルフの日々

好きな物を題名に↑ 最近はゴルフとグルメお出かけ主体に。以前は1960年~70代マンガを紹介していました。ネタバレ有り。

デビュー70周年記念企画 「京マチ子映画祭」

2019年03月03日 14時10分05秒 | 映画
         ↑ パンフレット。

以前「若尾文子映画祭」や「市川崑監督特集」、さらには「雷蔵祭り」など魅力ある企画を次々に打ち出している 角川シネマさん が、「京マチ子映画祭」を企画してくれました。
場所を有楽町駅前のビックカメラ上(読売会館8階)に移してからは初めて行きました。
元の新宿の劇場の方はアニメ専門館になったようです。

      角川シネマ有楽町のHP → 角川シネマ有楽町

         ↓ パンフレットに映された マチ子さん の美麗な事。

         

         

         

京マチ子と言えば、私の年だとヴェネチア国際映画祭グランプリ、アカデミー賞名誉賞などを受賞した「羅生門」。
同じくヴェネチア国際映画祭で次点ながらグランプリ該当なしの為事実上のグランプリやカンヌ国際映画祭でグランプリを取った「雨月物語」の主演女優としてグランプリ女優の名を欲しいままにした大女優と認識しています。
しかし、今回の映画のラインナップを見ているとそれだけではない 京マチ子 のいろいろな魅力が見られるようです。

で、今回最初に見に行ったのは、巨匠小津安二郎監督が大映で唯一メガホンを取った「浮草」。
4K復元された綺麗なフィルムで見られました。

マチ子さん35歳、旅回りの親方の女房的立場の女優を演じています。
「赤城の山も今宵限り ~ 」
なんて舞台でやってますが、旅回りと思えない美貌過ぎ !
助演の 若尾文子さん も可愛くてドサ廻り女優にはとっても見えないんですが。

内容は人情物と言うのか、志摩半島の漁村を舞台に旅回り一座と、その座長と曰くありげな親子、など様々な人間模様を格調高く描いた文芸巨編となっています。
座長役の 中村鴈治郎 が現在を生きる我々から見ると 勝手な男心 を嫌味なく演じていて失礼ながら笑ってしまいます。
ラストがやっぱり味わいが有っていいな~。
マチ子さん、美貌だけでない演技力を見せつけてくださいます。

今後は谷崎潤一郎原作、市川崑監督のスタイリッシュな「鍵」
黒澤明監督の傑作、日本人なら一度は見なくちゃの「羅生門」
大映初カラー作品、カンヌ国際映画祭を制した「地獄門」
愛新覚羅浩の原作「涙のベストセラー」を監督田中絹代、脚本戸田夏十、主演京マチ子と女性布陣で描いた「流転の王妃」
江戸川乱歩原作、三島由紀夫劇化、最近も舞台で見られる「黒蜥蜴」
若尾文子映画祭の時も見たけれど、もう一度見たい雷蔵主演の「ぼんち」
等を見に行きたいと思っています。

これからも雷蔵や若尾文子の特集をしてくれるそうなので、都合がつかなくて見られなかった映画も見られそうで楽しみです。
コメント (2)
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