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昨日見に行きましたが、先週見た 「デトロイトメタルシティ」 の時と反対で
泣いた、泣いた !
静か~に泣かせて頂きました。
オーケストラのチェロ奏者から、ご遺体を棺に納める 「納棺師」 になった男の話。伊丹十三作品 「お葬式」、マキノ 雅彦(津川雅彦)監督初作品、「寝ずの番」など、お葬式シーンの出てくる映画は結構見ている私ですが、お話上これぐらいいっぱい出てくるのはちょっとなかったです。
私くらいの年になるとそれだけで、20年前に送った祖母、順番通りならこれから送るであろう父、同居の叔母などに思いが至りどうしても涙が流れることに。でも、涙が溢れて、とかこぼれてというよりも 静か~~に流れる という表現が一番ぴったりでした。周りの皆様も御同様のようで、泣いていない人は一人もいなかったと思います。
そういえば、仕事帰りに映画館に早めに入り、パンなどを食べて前回が終わるのを待っていたのですが、終わって出てくる人がすごく大勢なのでびっくりしました。前回は平日のしかも15時45分~の回だったのですが、ほぼ満員だったのでないかと。年齢はやはり高めでしたね。一人というのは少なく、中高年齢のご夫婦、中年女性二人連れとかが多かったです。
そもそも、この映画は公式サイト内のプロダクションノートによると、主演の本木雅弘が10数年前、旅先で遭遇した<この世の旅立ち>の儀式に感銘を受け、以降、秘かに彼は納棺とそれを職業とする人々に興味を抱き続けており、企画を温めていたのだという。
「納棺師」 については、私がこのブログを始めて少したった頃、ブログサーフィンしていて見つけた人気サイトがこの業界に勤め始めた女性のブログで、そこでいろいろ知りました。
そこは余人の知りえない様々なお葬式にまつわる話題が面白く (多少後ろめたい気分もあり) 読むのを楽しみにしていたところでした。
そこの管理人さんは若い女性で、納棺を業務にしている会社に入ったところ、上司命令でブログを始めたとか。この映画の主人公、本木 雅弘さん扮する 大悟 と同様、納棺師という仕事に誇りを持って働いているようでした。
今は差し障りもあったらしくいつの間にか消えてしまっています。
またこの映画は、キャスティングが素晴らしかった。詳しくはHPなどを見ていただくとしても、大悟の妻役の 広末 涼子、務めた会社の事務職で 余(よ) 貴美子、銭湯のおばちゃん 吉行 和子、銭湯の常連役で最後に良い演技を見せる 笹野 高史など達者な方ばかり。圧巻は (いえ、静かな演技なのですが) 上司役の 山崎 努。
邦画なので1年位たったらTV放映するかも知れませんが、
劇場全員で泣く、という経験をしてみたい方
どうぞ劇場でご覧になってみてください。
マンガも出ています。 ↓
「コミックス」BIg Comics Special『おくりびと』全1巻漫画/さそうあきら 定価:600円(税込)発売中