比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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秋の富士スバルライン・・・奥庭から富士山を見た

2015-10-24 | 山が好き
10月3日、三年ぶりの富士五合目です。ブログを紐解くと2012年9月24日が最後の訪問です。
富士山精進湖口登山路の途中、奥庭(標高2200m)から仰いだ富士山(3776m)です。

奥庭の標高2200m以上の植物の垂直分布・・・がひと目で見られます。
ここは亜高山帯と高山帯の境目、コメツガ、シラビソ、トウヒ、カラマツの針葉樹林です。ここまでが森林限界。
その上の2300m~2500mあたり、黄緑に見える高山帯、唐松、ダケカンバが風雪で喬木化し、オンタデ、イタドリ、メイゲツソウ(赤いタデ)など。
さらに2500m以上あたりからは地衣類、コケ類、3000m以上になるとほとんど火山灰、岩滓(スコリア)になります。

冬、完全円錐形の富士山に雪が被り、真ん中あたりから下は雪が被っていない・・・富士山のもっとも美しい姿です。
森林限界の上は冠雪、ほとんど水平の森林限界より下は針葉樹林の樹高が高く積雪はその下になるからです。

風が強いせいかこのあたりでも針葉樹が風になびいて変形しています(扁形樹)。カエデが紅葉しています。

頂上を300㎜望遠ズームレンズで覗いてみました。遠くから見ると端麗ですがこうして見ると月のクレーター見たいです。

葛飾北斎や梅原柳三郎の赤富士で有名です・・・近くで見ると山肌が赤いスコリア(噴出岩滓)で覆われそれが赤く見えるわけです。。

富士・・・素晴らしい自然を見せてくれます。
河口湖や精進湖から見た端正な富士もイイと思いますが、わたしはこんな荒々しいブカッコウな富士が好きです。
どうでもイイ話
富士山の名前の由来・・・長い山の斜面を意味する古日本語、火を噴く山を意味するアイヌ語「フンチヌプリ」、マレー語説、マオリ語説、ポリネシア語説、その他いろいろあるがいずれも定かでない。表記では「富士山」「福慈山」、「不二山、「不尽山」とかあるがどうしてそういう表記になったか定かでない。
富士山には雷鳥がいない、這い松がない・・・富士山の造山は最終氷河期の終わりごろ(11000~8000年前)、雷鳥はその前から日本に存在した。這い松や高山植物が無いのもそのため、独立峰で高山のため他所からの侵入が無かった、遅れたと考えられる。
なぜか日本人の心の山・・・富士市、富士見市、富士見町、富士見坂、富士が見えないところでも蝦夷富士、津軽富士、銭湯には富士のペンキ絵。


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