比企の丘

彩の国・・・比企丘陵・・・鳩山の里びと。
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わが青春に・・・心の歌を・・・おくってくれた・・・岩谷時子さん

2014-01-08 | 音楽
1月8日、喪が明けました。昨年10月に亡くなった岩谷時子さんのお話です。
岩谷時子さんが訳詞して越路吹雪の歌う「愛の讃歌」(1952年)・・・歌唱力抜群の越路吹雪の歌うシャンソン・・・シャンソンとは異国に憬れた若いとき、それはそれは別世界のお洒落な異文化の歌でした。シャンソンという言葉がフランス語でタダの「」という意味であることを知ったのはずっと後のことです。フランスの歌謡曲ですね。
岩谷時子さんと越路吹雪のコンビで歌われたフランスの歌謡曲は日本人の心に沁みる日本の歌になりました。

そして苦労など何も知らない屈託のない・・・ように見えた・・・加山雄三が棒読みのように歌う「君といつまでも」(1965年)に衝撃を覚えました。作曲家弾厚作こと加山雄三は作詞家岩谷時子さんと組んで数々の青春の歌を送り出していきます。
あれから50年、いまも「君といつまでも」は「歌といつまでも」と歌いつがれています。

岩谷時子・・・1916~2013年10月25日。兵庫県出身。神戸女学院大学卒。才媛です。宝塚歌劇団出版部に勤務しているとき宝塚歌劇団員、とうじ15歳の越路吹雪に出会う。以来、勝手に付人になり、越路吹雪が宝塚歌劇団をを退団してからは上京して東宝文芸部に勤務、30年間にわたりマネージャーとして連れ添い、その間ずっと無報酬であったといいます。

(愛の讃歌」の訳詞。「君といつまでも」のほか1300曲の訳詞、作詞を残しています
愛の讃歌」「ろくでなし」「サン・トワ・マミー」「ラストダンスは私と」越路吹雪
「ふりむかないで」「ウナ・セラ・ディ東京」ザ・ピーナッツ
「夜明けのうた」岸洋子
「逢いたくて逢いたくて」園まり
君といつまでも」「旅人よ」「僕の妹に」「お嫁においで」「海その愛」加山雄三
「恋の季節」ピンキーとキラーズ
ミュージカル「王様と私」「ウエストサイド物語」「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」ほか
・・・いずれも誰が聞いても感動を覚える歌ばかりです。


  

越路吹雪のために訳詞した「愛の讃歌」の歌い出しです。
       あなたの燃える手で あたしを抱きしめて
       ただ二人だけで 生きていたいの
(後略)
《参考》加藤登紀子さんが訳詞した原詞に近いもの。どちらがいいかは何とも言えません。
       もしも空が裂けて 大地が崩れ落ちても
       私はかまわない あなたといるなら
(後略)

加山雄三が歌う「君といつまでも」・・・最初に棒読みのように歌っていたと書きましたが、今は感動を呼ぶ素晴らしい歌唱力で聞かせてくれます。好きな歌ですがチョッとキザなセリフの部分がちょっと照れてしまいとてもカラオケでは歌うことはできません。
       ふたりを夕やみが つつむ この窓辺に
       あしたも すばらしい しあわせがくるだろう
(後略)

素晴らしい歌をありがとう。


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