叢雲会ブログ

叢雲会 刀匠達の四方山話

久保という方が・・・       備後に住む善博という方

2009-03-06 18:51:02 | Weblog
今日の昼
「久保という方のお宅でしょうか?」という電話があった。
「はいそうです」と答えると
「久保という方が刀を作っておられると聞いたのですが?」と続き、
「はい、刀を作っています」と答えると、
「久保という方に、ブリキを切る鋏を作ってもらいたいのですが。」と続きました。
私は、「久保という方は刀は作っていますが、鋏は作れません。
金切りバサミなら、ホームセンターに行けばありますよ。
刀鍛冶は、高くて切れない鋏なら作れます」と答えておきました。

どこのどなたか存じませんが、本人に向かって何度も何度も、
「久保という方」 と言うのは止めてちょうだい!!!

今日は雨   ビンゴ住人善博

2009-03-06 08:57:01 | Weblog
今日は雨です。花粉症の私は、天気が悪いとホッとします。花粉さえ飛ばなければ、最高の季節なのですが。

昨日仕上げていた長い刀に肌が出ました。キズではないので、研ぎ上げれば気にならないかもしれないし、やはり気になるかもしれないし・・・。研ぎに出してもよいのか、判断に苦しみます。直刃の刃文が完璧に入っているのに・・・。
ここ数年、同じ種類のキズや肌に悩まされています。多分、鍛錬ではなく、素材か初期の鋼の処理に問題があるのかもしれません。そろそろ、やり方を根本的に見直さなくてはいけないと考えています。
気分転換も兼ねて、今日は、注文を受けている玉鋼の小刀の焼入れをします。これは、鉄を扱う会社の退職記念品として数年前から依頼を受けて造っているものです。短刀になると、外注費も掛かるので、価格が高くなりますが、ナイフ形の小刀なら、研ぎや白鞘をこちらでやるので、価格を安く抑えることが出来ます。
仕上げに手間が掛かるので、弟子が独立したら出来ないかもしれません。

そうそう、昨日紹介した鈴木瑞穂さんの本は2400万円+消費税です。