叢雲会ブログ

叢雲会 刀匠達の四方山話

書籍紹介    ビンゴ住人善博

2009-03-05 08:58:41 | Weblog
今朝は、仕事場の近くでキジを見かけました。車から降りて観察しようとしたら、足早に逃げていってしまいました。

あまり鳥の話ばかりしていては、刀鍛冶のブログではなくなってしまいますので、今日は、本の紹介をさせていただきます。
私が毎年夏にたたらの研究発表をしている、日本鉄鋼協会社会鉄鋼工学部会「鉄の歴史ーその技術と文化」フォーラムでの発表仲間である、考古学者・鈴木瑞穂(九州テクノリサーチ勤務)さんが、昨年12月に本を出しました。タイトルは「はるか昔の鉄を追って」。考古学から、金属学、鉱物学、民俗学など幅広い視点で近代製鉄法以前の鉄について分かりやすく書かれています。鉄の勉強を始める考古学関係の学生さん向けに書かれた本です。興味のある方は、読んでみてはいかがでしょうか?
古い刀を眺めて鑑定の勉強をしても古刀の造り方の謎は解けません。古刀の作り方に興味のある方々も、このような本を手に取ると、もう少し的を射た古刀談義が出来るかもしれません。

はるか昔の鉄を追って ~「鉄の歴史」探偵団がゆく~
電気書院  文・イラスト 鈴木瑞穂