叢雲会ブログ

叢雲会 刀匠達の四方山話

いよいよ月見の宴

2008-10-19 21:47:39 | Weblog
この料亭の自慢は(私が勝手に考えるのですが)、天然の鮎やうなぎ、また料理人の手際ではありません。
、正にそのロケーションのあるのですよ。部屋から手を伸ばせば、その清流に手が届くほど真近に立地し。また直ぐ川下には、えん堤(堰ですね)があります。それでそのあたりは、川幅も一段と広くなり、緩やかに流れます。その堰を越えて流れ落ちる川音がざあーざあーと心地よく、また、その川面には対岸の山々が、影を落とします。この山並みから秋の名月が出るというのです。
これは千金を投じてでも一度は試してみなければなりません。
4,5日前から天気予報に注意を配り、月の出の時間を調べ、予約時間を調整しましたよ。
さて、いよいよその夜がやってきました。
食事を始めて少しばかり、クッラと酔いが回ってきたころ。計画通り、「仲秋の名月」が上がってきました。心配した雲行きもパーフェクト、すっきり晴れた
澄んだ空にちいさな雲2つ、3つ。
舞台装置は完璧、じかんも、天候もこれ以上望むことは出来ないは度完璧。言う事なし。しかし、しかしですよ、ただ平凡な、満月が中空にあるだけ。何の感動のないのです。なんじゃこれは一体。
続。