叢雲会ブログ

叢雲会 刀匠達の四方山話

吉原一門展

2008-08-29 18:45:56 | Weblog
昨日から新見美術館で吉原一門展が始まりました。展示準備を始めたときには展示に必要な備品が少なすぎてどうなるか心配したのですが、2日間で何とかきれいにすべての刀を展示できました。一門の先輩方の刀はさすがに素晴らしく、見ごたえがあります。日曜・祭日には説明のために刀鍛冶が詰めていますので、興味のある方は、会場まで足を運んでみてください。会期は10月5日までです。

奄美から戻り、一門展の準備で慌しくしていましたが、展示会も始まり、ひと段落出来ます。と、言いたいところですが、実はそうではありません。恒例の夏休みの科学研究の提出期限も迫っています。今年で4年目の蟻の研究もだんだんと面白くなってきました。今年は、石運びをしている蟻について詳しく調べることにしたのですが、相手が小さく数が多い上に、同じ形をしているのですぐ見失ってしまいます。そこで、石を運んでいる蟻1匹1匹に白い絵の具を塗って観察しました。根気と時間の要る研究でした。纏めに入りながら、蟻の顕微鏡写真を撮れば実験は全て終わりです。問題は鋼を観察している金属顕微鏡で蟻の写真が取れるかどうかですす。石ばかり運んでいる蟻とエサを運んでいる蟻の形態的相違があるかどうかを確認しておかなければいけません。
そうそう、磁石の研究もありました。あと2日で出来るのでしょうか?とても心配です。

これから杉田さんの地鉄がどう変化するのか楽しみです。
しかし、防府まで卸し鉄を教えに来るとは、親切ですね。

よい話ですね          松葉

2008-08-29 01:23:17 | Weblog
どんな話からそんな事になったのか興味がありますねー。
なにしろ宗家の地鉄は瞠目の見事さですから卸鉄も上手いのでしょう。
仙人の地鉄が劇的に代わる...?!かもしれません。

今日は八段位に挑戦している剣道家の友人が訪ねてきてくれて、武道の話で盛り上がりました。
司法試験より難しいと言われている八段審査、いつの日か合格の報がもたらされることを心から祈っております。

昨日はちょうど上げ鍛えを終えた後、私のファンらしい年配の方が一家を引き連れて見学に来られました。ありがたいことです。
それにしても、あまり買いかぶられるとどう答えたものか困りますよね。

そのあと弟子達を連れて話題の映画「靖国」を観に宮崎まで行ってきました。
やはり武と美、大和魂の真髄日本刀をきちんと言葉にして語らなければならない、と痛感しました。
最後の方には斬首する日本兵の写真と禍々しい日本刀の刀身が繰り返し大写しになり、ドキュメンタリーとはいえ、日本刀に対する負のメッセージは印象付けられていたように思います。