昨晩から吹雪で、天気予報を見ると荒天は月曜日まで続きそう。
もう玄関前に車を上げるのは終わりにして、今のうちに道路際まで下げておく事に。
仕事も一段落してチェンソーや林業絡みのネタがありません。
これからしばらくは趣味や日常生活のネタばかりになるので悪しからず。
今週はTEACのカセットデッキV-5000の修理を行ったのでダイジェストで。
このデッキは数年前に手持ちのカセットテープをデジタル化する為に中古で入手した物。
先週、カセットテープをCD化して欲しいとの依頼で使おうとしたらキャプスタンが動いていない。
早速バラして点検するとキャプスタンベルトの張力が無くなって滑っている。
ベルト交換についてネットで検索すると入手出来る所は分かったがこのサイズは品切れ中。
通販で入手出来る所は全滅なのでオークションを探すと出品有り!
キャプスタンベルトのサイズ:80φX0.5X5(純正6mm幅)
☆キャプスタンベルト
部品代と送料を合わせて630円なので早速落札。
まずはカセットのメカの取り外し。
カバーを外したらメカ部のネジが5個とフロントパネル左右の2個、
合計7個のネジを外すとメカAssyが外れる。
☆メカの分解
メカを外したらベルトの取り外し。
スピンドルモーターの付いているプレートを止めているネジは4個。
サイドのネジはアームの下に1個有るので先にアームも外します。
上手くやればフライホイールを押さえているネジ2個だけでもベルト交換は出来るか?
☆新旧ベルト
到着したベルトと外したベルトを比べると古いベルトの外径の方が大きい。
キャプスタンベルトが古くなるとベトベトに溶けてしまうと言う事が良くあるようです。
ウレタン系のゴムは加水分解で劣化するので、キャプスタンベルトの材質もウレタン系
なのでしょう。
バラした物は元通りに組んで試運転するとヘッドが引っかかり、停止時にヘッドが
定位置に戻らない事があります。
ヘッドのメカを観察しながら数日考え込んでヘッドの位置を検出する接点の接触不良を疑う。
ヘッドとピンチローラーの乗っているメカは左のモーターが動かしており、
矢印のカムが3つの接点を動かして位置の検出を行う模様。
検出用のスイッチはネジ1個で止まっており、取り付け時は位置決めのピンが
穴に入っていないと壊してしまうので要注意。
スイッチAssyを取り外し接点をよく観察すると銅板の上に何か別の材質の接点を溶着している感じ。
材質が分からないので接点復活剤は使わず、紙ヤスリ代わりに二つ折りにした紙を挟んでゴシゴシ。
3回汚れ落としをしたら仕上げは紙にエタノールをしみこませて拭き取り。
接点を元通りに組んで動作確認。
接点のクリーニング後はおかしな動作も見られなくなったので完全に組み上げて
さらに動作点検。
今度は完全に正常に動いている様なので修理完了!
ちなみに、カセットテープをデジタル化するにはB's Recorderのダイレクトカット機能を
使い、音源をWAVファイルにしてCDに焼けばCDプレーヤーで再生可能。
書き込みは編集モードに注意。
レコードのCD化も同様に行えます。
カセットやレコードの音源をWAVにしたら無音分割機能で不要部分のカットと分割を行い、
ファイルネームをリネームしてCD-Rに焼いて作業完了。
WAVファイルの録音状態を確認するのはWindows Media Playerにインストールした
フルーティと言うプラグインを利用。
ピークメーター・UVメーター・スペクトラムアナライザー・スペクトログラムを
表示させると録音状態の確認が容易です。