今日はBC4410のシーズンオフ整備。
まずはギヤヘッドとハンドル周り及びシャフトをバラバラに!
レフトハンドルは2回折っており、次に折れると現場で応急処置が出来なくなる為今回は交換します。
写真の古いハンドルはパイプ内に別のパイプを入れているのは応急的補強処置。
ハンドルパイプの内径が13mmなので外径13mmの鉄パイプがピッタリ入ります。
☆アブソーバー
ハンドルブラケットの防振ゴムをアブソーバーと言います。
村人のBC4410は作業内容がハードな為良くちぎれるので要点検箇所。
本体重量が重くハンドルへの負荷が大きいので定期交換は仕方ないです。
このアブソーバーはまだ使える状態ですが切れ始めているので今回は交換します。
☆ギヤヘッド
ギヤヘッドのグリースアップはグリースポンプを使うのでグリスニップルを付けます。
通常はドライブシャフトに付けた状態でグリースアップを行いますが、
今回は見せたい部分が有るので外した状態で行いました。
このギヤヘッドにはグリースの注入口だけが付いており、鋸歯を押さえるホルダーを
外してからグリースを注入するとこの部分にグリースが出て来ます。
はみ出したグリースを綺麗に取り除いてから元に戻します。
注入口の反対側に排出口のあるタイプは排出口のボルトを外さないと鋸歯側にグリースは
出てこないので要注意。
排出口付きは外側にシールが入っているベアリングなので整備方法が違います。
ちなみに、村人のグリースアップの頻度は週一回グリースが少し出てくる所まで補充程度。
綺麗なグリースが出てくるまでと言われる事もありますが、村人はモリブデングリースを
使うので元の色が黒く、現状でどれ位汚れているか定かでは有りません。
グリースの補充頻度が多いので通常とやり方が違うかも。
☆ドライブシャフト側
ギヤヘッドのグリースは使っているうちに減るのですが、行き先はシャフト内。
ギヤとドライブシャフトの、隙間を通ってパイプ内に漏れ出します。
ギヤヘッドはかなり温度が上がるので、グリースや空気の膨張収縮で漏れ出すと思われます。
ドライブシャフトの穴は貫通しているので、ドライブシャフトを外した状態でグリースを
注入するとこの様にグリースが出て来ます。
☆パイプ内
パイプ内に漏れ出たグリースは1シーズンでこんな感じになりますので、
毎年のシーズンオフ整備で綺麗に除去します。
☆ボルト
ギヤヘッドのメンテナンスと合わせてボルトのネジ山もワイヤーブラシで綺麗にお掃除。
このネジ山に汚れが溜まると着脱時にボルトがスムーズに回らなく成ります。
☆位置決め穴
パイプ先端のギヤヘッドの位置決め穴がだいぶ広がっています。
ギヤケースはしっかり締めてあっても使用中に動く様で、位置決めのボルトが無かったら
使用中に回転してしまうのでしょう。
写真を取り忘れましたがドライブシャフトの曲がりも点検して、錆び落としもしました。
此処まで作業が終わったら一旦パイプ周りを組み立て。
ドライブシャフトのクラッチ側スプラインは潤滑の為グリースを塗布しておきます。
パイプ周りが終わったら次はエンジン本体の点検整備。
☆クラッチ
次の作業はクラッチ回りの点検
クラッチ回りは8月のシーズン始めににオーバーホールをしるが、今回開けてみたら
やはりボルトに錆が出ています。
シューはまだ十分残っているので綺麗に錆び落としをして組み立てます。
☆カッパーグリース
前回の潤滑剤はテフロン系だった筈なので今回はカッパーグリスを試してみる。
通常の市販品ではないTRUST製。
☆インシュレーター
キャブレターインシュレーターのボルトが緩む事例が有ったので益し締め。
一見弛みは無い様に見えるが、締めてみると少し締まる。
☆シリンダー周り
シリンダーフィンのゴミを掃除したら全体の組み立て。
☆スロットルケーブル
特に損傷がある訳ではないが、スロットルケーブルも交換。
通常の整備ではルブリケーターを使ってCRCを注入するのだが、今回はなんとなく
5W40のエンジンオイルを注入。
エンジンオイルはルブリケーターで注入する事は出来ないので使い捨て手袋の指先を
輪ゴムで縛って天井からつるして放置。
☆エアフィルター
エアフィルターも大分くたびれているので交換
☆シャフトのパッド
シャフトにパッドが付いていないのでダイソーで買ってきた断熱材を付けて見ました。
薄っぺらなので気休め程度です。
☆交換部品
今回の交換部品はレフトハンドル・アブソーバー・スロットルケーブル・エアフィルターの4点。
交換しなくても良い部品も交換していますが、安心して気分よく仕事をする為に常に
これで来シーズンも安心して使う事が出来ます。