むぎの城さんぽ

日本100名城&続日本100名城を巡っています。
近頃は山城歩きもエンジョイしてます!

古河公方館(茨城県)

2019年04月01日 | 陣屋・館
古河公方館こがくぼうやかた
別名鴻ノ巣御所・鴻巣館、古河御所
構造平山
築城者足利成氏
築城年代1455年(享徳4年)
指定史跡県指定史跡
場所古河市鴻巣 地図

鎌倉公方足利成氏は1455年(享徳4年)古河に移り
この地に館を築きました。
以降、5代(130年間)にわたり北関東一円を治めて来ました。
現在は御所沼や堀、土塁などの遺構が残る古河総合公園として市民の憩いの場となっています。


管理棟

こちらが公園の正面入口となります。
ここでパンフレットを入手していざ、園内散策へ!



管理棟裏の船着き場付近からの眺めです。


芋ころがし坂

茶畑と古民家の風景に、この坂のネーミングがとてもマッチしています。
長閑な田舎の風景を堪能できます。


旧飛田家

飛田徳有氏の所有で、18世紀前半の建立と推測されています。
茨城県常陸太田市にあったものを移築、茨城県下で知られる曲がり屋形式の農家の中で
最も古いものとされています。



大河ドラマ『西郷どん』のロケ地になったそうで、
第1回から第8回までのシーンを収録しているそうです。


旧中山家

この民家は中山太郎氏から寄贈されこの地に移築されたものです。
解体修理中に発見された床板裏面に、1674年(延宝2年)に建てられた可能性が高い記述が
書かれていたことから幾度かの改造や補修を経てきていますが保存状態も良好に残されています。



公方様の森のとともにここで『西郷どん』のロケが行われていたのかと思い、
ちょっと思い出してみました。


古河公方館跡石碑

民家園内にある古河公方館跡石碑です。


堀切と土塁

民家園と公方様の森の間にある堀切と土塁です。


公方様の森

三方を御所沼に囲まれ、林になっているので夏場はとても涼し気な里山風の森です。


胞衣の松

天神橋の橋の両脇にある松で、氏姫が足利義親を出産した祭に天神の祠を建て、
胎盤を埋めたことに由来するそうです。


天神松

天神の祠を建てた場所に植えられた松です。


御所沼

相ノ谷橋側から見た御所沼です。


筑波見の丘

この丘の頂に立つと 天神橋の東に 筑波山を望むことができるとのことで
登ってみたのですが、この日は今にも雨が降って来そうな天気だったので
筑波山を望むことは叶いませんでした。


鳥小屋

孔雀の居る鳥小屋では、求愛シーズンを迎え
メスにこれでもか!と羽を広げ、アピールしていました


富士見塚

遊具があり、芝すべりも出来る人気スポットです。
富士見塚周辺は子供たちが沢山遊んでいてとても賑やかでした。


大賀蓮池

6月~7月には大賀ハス(古代ハス)の花が蓮池一面に咲くそうですが
残念ながら時期を外しているので、まだ葉も見えない状態です。
この日は、桃まつりが開催直前で桃の花が咲き始めたところでした。


花桃

江戸時代初期に古河藩主土井利勝が江戸で家臣の子供達に桃の種を拾わせて
古河の領民に送って育てさせたのが始まりです。
現在は観賞用ですが、当時は燃料の薪にしたり、果実を食糧としたりするために
育てらていました。


徳源院跡

この墓所は明治初期まで鎌倉円覚寺末の徳源院という義氏の娘氏女の法号に
因んだお寺がありました。そして、
古河公方足利義氏の墓碑、氏姫と小弓公方・足利頼氏の子・足利義親の墓碑があります。


駐車場

正面入口付近には駐車場が充実しているのでゆっくり散策出来ます。


とても綺麗に整備された公園で、四季折々の自然の変化を楽しめて
かつ、歴史に触れられるというすばらしい公園です。
桃の花もまだ咲き始めたところで、蓮も咲いていない中途半端な時期に来てしまったなあと
ちょっぴり後悔したものの、民家園や公方様の森は古風な雰囲気を楽しめたので
時期を選んで家族でまた訪れてみたいなと思う公園でした。

平成31年3月16日登城



万葉の秀歌 (ちくま学芸文庫)
中西 進
筑摩書房




【公式】日本城郭検定過去問題集―2級・3級・4級編―
日本城郭協会
学研プラス