明るい青春映画だ。昔風にいうならなら“スポコンもの”となるだろうが、何よりヒロインのインド系イギリス人少女ジェスのひた向きさがいい。サッカーとベッカムが大好きな少女なのに、保守的なインド系の家庭では肌もあわらにサッカーをすることなどもっての外、と両親から猛反対。何とかイギリス人の友人の協力を得て、サッカーチームに加わる。チームは優勝しジェスもアメリカ留学にすることになり、めでたしめでたしの大団円。女の子が元気がいいのはインド系移民も同じだった。ちなみにこの映画監督もインド系女性。
ヒロインの家庭はインド系だが、シーク教徒なのだ。娘のサッカー熱に理解を示した父親は当然ターバンをしている。娘に彼氏が出来たのでは、と疑う母親がすかさず「ムスリムはダメよ!」とクギを刺したのは面白い。ヒンドゥーならいいのか。ヒンドゥーとシーク教徒は対立があった時はスクープされるが(日本ではベタ記事扱い)、普段はムスリムよりもずっと親密なのだ。現代のマンモハン・シン首相もシーク教徒。
ヒロインの家庭はインド系だが、シーク教徒なのだ。娘のサッカー熱に理解を示した父親は当然ターバンをしている。娘に彼氏が出来たのでは、と疑う母親がすかさず「ムスリムはダメよ!」とクギを刺したのは面白い。ヒンドゥーならいいのか。ヒンドゥーとシーク教徒は対立があった時はスクープされるが(日本ではベタ記事扱い)、普段はムスリムよりもずっと親密なのだ。現代のマンモハン・シン首相もシーク教徒。
私も現在の日本人は良くも悪くも西欧に近いものがあると思います。名は忘れましたが、日本の歴史の流れはアジアより西欧に近いと言った人もいます。私がインド、中東の歴史に関心を持つのは、同じアジアというより全く異質の世界なので。中国、朝鮮とも違いますね。
この映画で娘のサッカーを認めたお父さんがよかった。シーク教徒も評判の良い移民です。これがムスリム移民なら、下手すると「名誉の殺人」対象でしょう。
様々な球技がありますが、球技ぐらい人を熱狂させるスポーツもないですよね。今でも女性が球技を出来ない国もあります。これが解消されれば自由で住みやすくなると思えますが、難しいですね。
誰が言ったか分かりませんが、現在の日本人の精神・思考は、もはやアジアでなく、西欧に近いと。確かにそう言えるかもしれませんね。
主人公のジェスの心境よりも、チームメイトの白人女性(ジュールズ?)の心境の方がよく分かりましたし。
宗教、家族、そして自由。イギリスの価値観が日本の全てでないとしても、やはり近いものを感じました。
しかし、球技は、どうして、人を、こうも熱くするのでしょう。
サッカーにしても、野球にしても、ゴルフ、バレー、テニス、その他、多くの球技が人を魅了します。
たかがボール一つに、キリキリ舞になり、一喜一憂する。
本当に、不思議ですね。
(そして、全力でボールに向かう姿勢は、肌の色、宗教、男女の差なく、美しく、神々しい)