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女性が性的虐待の犠牲者とならないために? その⑤

2010-07-31 20:42:21 | マスコミ、ネット
その①その②その③その④の続き
 完全に時代錯誤そのものの考えや因習を当然視する者を、ネットでは“中世人”と揶揄されることがあるが、ヨハネ氏の意見にもそれが感じられた。そこで皮肉を交え、ТBのお礼を兼ねたコメントをしてみた。これにヨハネ氏からは丁重な返信を頂いた。

>mugiさん。コメント、ありがとうございます。

今回は、女性の視点、どのように性的虐待の犠牲にならないようにすることができるかという視点で記事をまとめました。
ダビデバテシバの件はダビデが悪かったと思います。けれども、バテシバも水浴している姿が誰かに見られていないか注意深かったら災いを経験することはなかったかもしれません。

しかし、聖書はもちろん、男性も女性も淫行につながる欲望を自制するようにと言っています。
イエスは、女を情欲を抱いて見ないようにと助言されました。

聖書は
カナン人に対して暴虐をふるったヤコブの息子たちはヤコブによって非難されています。それで、聖書は神の民が完全不可欠ではなかったことを正直に記しています。

カナン人は、ヤコブの時代には、まだ節度を保つ人々もいたのでしょう。しかし、カナン人は道徳基準が低かったために、族長たちが災いを経験していたことを聖書は述べています。たとえば、
エサウがカナン人の妻をめとったために、イサクリベカは苦々しい思いをしたと聖書は記録しています。

しかしながら、聖書は生来のユダヤ人はもはや神の民ではないことを示しています。

 礼節ある文面だが、内容は聖書に基づく自説正当化と弁護に終始している。そして、何故かロトの近親相姦の件には触れていない。さらにカナン人の道徳基準への非難がまたも見られる。氏にコメントした通り、私はこれはユダヤ人の視点であり、異教徒への誹謗プロパガンダと考えている。現代のイスラエルが散々アラブの後進性を強調、デマを大量に垂れ流すのと同じ精神なのだ。そもそも聖書はユダヤ人の、ユダヤ人による、ユダヤ人による物語であり、敵対する異教徒をよく書く訳がない。その精神が高じたのが聖絶であり、道徳基準の低い異教徒は民族浄化するべきとの考えに行き着く。十字軍や新大陸での原住民大虐殺も皆その延長にある。聖書の道徳基準に従えば、選ばれし神の民が堕落した異教徒を聖絶するのは神の命であり、正義なのだから。

 氏の道徳観で興味深いのは、男のよしみもあろうが、男の欲望にはわりと寛容な反面、女にとかく厳格な点である。性的虐待はすべて不注意な女に原因があると結論付け、ロトの近親相姦も原因は娘が酒を飲ませたことにあると断罪している。古代ゆえ聖書が男尊女卑、男優位世界となるのは当然だが、完全に古代中東の倫理に染まれば、氏のような道徳観になるのか。改めてイスラム原理主義とキリスト教の類似性を痛感させられた。
 失笑させられたのは「女性の視点」と氏が書いていたこと。信者や親キリストの女性ならともかく、異教徒、殊に日本人のような道徳基準の低い民族の女なら、そこに聖典を振りかざす男のエゴとお為ごかしを見出すだろう。

 ヨハネ氏の意向に沿えば、女性が性的虐待の犠牲者とならないために有効なのは徹底した男女隔離と、女性をなるべく外出させず、やむを得ず外出する際にはベールを被ることに尽きる。ならば聖書の真理よりもイスラム、そしてサウジの国教になっているワッハーブ派の教義が最もよいだろう。ただ、現代からは信じられないが、中世のイスラム世界の女性は教養水準も高く、あまり被り物もせずに男と論じることができた。千夜一夜物語にも男子学生と共に学び、論争する女子の話があった。対照的に西欧では妻を監禁、暴力をふるう夫も結構いたそうで、「家庭の折檻」と題する中世の絵が残されている。これも先進的なイタリアではまずなかったという。

 昨今は幼児ポルノをやり玉に挙げる欧米諸国こそ、実は幼児虐待が盛んであり、東南アジアの歓楽街で年端もいかない少女を買春する白人男が多いのは、東南アジア通の方ならご存じのはず。欧米人の性的習慣の堕落について、日本人キリスト教徒はもちろん黙殺、異教徒日本人を糾弾するお先棒を担ぐ。
 以前、「聖書の中で、人を一番殺してるのは誰なの?」というサイトを紹介された。統計の結果は神が2,038,344人に対し、悪魔はわずか10人!「サタンが殺した10人はヨブの息子と娘で、殺した理由は神が許したからで」、私にも神の偉大さが改めて分かった。

◆関連記事:「英雄ヨシュア
 「キリスト教の本質
 「倫理と宗教

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12 コメント

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5話完結おつかれさまでした (のらくろ)
2010-08-01 00:09:50
まずは前回、前々回のコメント返しから、

>成る程、仰る通り長期的視野に立てば、神の「報復」に当たります。ダビデのように直ぐに罰が下るというのではなく、長い目で見れば、近親相姦で生まれた一族は罰せられたのです。

いや、これはちと解釈が違います。モアブ、アンモンが滅亡したのは、ダビデ王統の南北イスラエルが前後してアッシリア、(新)バビロニアによって滅亡させられて以降、(新)バビロニアがイスラエルの周辺諸国も相次いで滅亡に追いやったので、その中にモアブ、アンモンもあったということです。同時期に滅亡したのはエドム(ご存じのとおりエサウの子孫)、ミデアン(後妻ケトラによって生まれたアブラハムの子ミデアンが始祖)も含まれていますので。これら民族はイスラエルの滅亡を嘲り笑い、それを喜んだことで、神の怒りが臨んで滅亡に追いやられたようです(イザヤ書、エレミヤ書あたり)。

>一応、正妻の公認となっていますが、ヤコブが子沢山なのも「女好き」が原因。そして「不細工の姉」レアとの間にもっとも多く子供を儲けていますね。これも神が夫に嫌われた妻の味方をしているにせよ、反応しているから下半身は嫌いではなかった?

まあそうでしょうね。そして、その6人の息子のうち上3人までが、長子相続権を次々に剥奪されるような「不祥事」をしでかした。結局相続したユダだって、外野からみれば素直におめでとうと言えるような子孫の残し方ではありません。

これは、ヤコブ(≒イスラエル)一族を飢え死にの危機から救出した、イスラエル最愛の妻ラケルの長子、ヨセフの業績をみると、「なぜ長子相続権をヨセフにやらなかったのか」と私などは思ってしまいます。不遜ながら、当時の皇族であって、内政、外交とも抜群の業績を残した厩戸皇子(後の聖徳太子)が、結局皇位継承者とならなかったこととダブって見えてしまう。

>カナン人は道徳基準が低かったために、族長たちが災いを経験していたことを聖書は述べています。たとえば、エサウがカナン人の妻をめとったために、イサクとリベカは苦々しい思いをしたと聖書は記録しています。

ヲイヲイ、という感じですね。おそらくイサクとリベカは、例えカナン人でなくても、例えば異母兄イシマエルの娘だったとしても、いい顔はしなかったと思いますよ。カナンに限らず、「異民族」を嫌ったのだろうということです、そこに“道徳基準”を持ちだすから話がややこしくなる。
それにエサウの妻自身について、聖書は「カナン人」ということしか書いていないように記憶します。何が言いたいかと言うと、このカナン人の妻(あるいは妻たち?)は、聖書に記録されるほどの

良 い こ と も 悪 い こ と も して い な い

ということです。もしカナン人の妻がエサウとの結婚後も“道徳規準”の低い状態の振舞い(例えば連続不倫)などしていた(それも反復継続)ならば、イサクはエサウを「勘当」し、長子相続権は難なくヤコブ(≒イスラエル)に転がり込んでいたはずなのです。当然聖書にもしっかり記録されたはず。
でも現実は、長子権を用意周到にとはいえ「簒奪」する結果になったヤコブが、エサウの怒りを恐れて叔父ラバンの許へと「逃亡」しているのです。これは、エサウのカナン人の妻が、「目立って悪いことはしていない」説明になると考えます。

>聖書はカナン人に対して暴虐をふるったヤコブの息子たちはヤコブによって非難されています。

この文章の稚拙さは置くとして、「ヤコブによって非難されています。」の程度が問題でしょう。非難された二人の息子、シメオンとレビは、「イスラエルの中に散ら」されることになったのですが、これがのちにどうなったかというと、シメオンの部族はユダ部族の領域が広大であったために、その領域内の諸都市を受け持ったし、レビ族は土地がない代わり、祭祀を司ることとされ、政教一致のユダヤ民族の中枢になっていく。現代風にいえば、シメオン族は「都市住民」、レビ族は「国家公務員」、そして両方とも「世襲」、これって、「神罰」どころか「超優遇」じゃねーの? ともツッコミたくなります。
返信する
RE:5話完結おつかれさまでした (mugi)
2010-08-01 21:37:09
>のらくろ さん、

 今回もユーモアを交えつつ、鋭い解釈と指摘を有難うございました!聖書ネタは受けが悪く、レスもないことが多い中、貴方のコメントからは色々教えられました。

(新)バビロニアはバビロン捕囚を行ったのに、神の対応は不可解。イスラエルの滅亡もバビロン捕囚も、信仰をなしがしろにした罰と聖書にはありますが、さほどユダヤ人には害を与えないソドムとゴラムは滅ぼしている。アッシリアにはヨナを遣わして、悔い改めよと説教させている。結局、ニネベ(アッシリアの首都)は滅びず、敵国はますます隆盛、ついにイスラエル王国を滅ぼします。
 もっとも、(新)バビロニアはキュロスに滅ぼされ、聖書では蛮族の異教徒の王に過ぎない後者を精一杯持ち上げているので、聖書も後記予言やつじつま合わせが鼻につきます。後知恵解釈で神の予言は正しかったと書くのが、宗教書ですけど。

 この御仁に限らず、日本のクリスチャンおよびシンパは異教徒を非難する際、よく“道徳”の言葉を使いますね。“罪”より“道徳”を持ち出すのは面白いと思いませんか?東洋的、儒教的と解釈もできますが、肝心の彼ら自体、非道徳的な傾向が強い(藁)。酒を慎め、情欲を自制せよ…と説いても効果なしなのは、人類史が証明しているのに。

 それにしても、エサウのカナン人妻が「良 い こ と も 悪 い こ と も して い な い」というのは慧眼です。仰る通り不品行があれば、ここぞとばかり書いたはず。リベカはアラム人ですが、こちらはお眼鏡にかなった。敵対しない異民族ならOK?

 本当にシメオンとレビの子孫は破格の「超優遇」ですよね。これも神の思し召しとなるのでしょうけど、神意によってある部族の「超優遇」が末永く続くというのもすごい。
返信する
こんなデータ (スポンジ頭)
2010-08-02 19:48:45
 韓国が統計を取った幼児虐待関係のデータなのですが、ドイツとイギリスが日本の約15倍から16倍あって驚きました。アメリカが約8.5倍です。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100801-00000008-yonh-kr
 調査方法や統計の基準などがよく分からないので参考程度ですが、日本が欧米に批判される筋合いはないと言えるデータでした。日本はこの手の明示的な宗教的タブーはないと思うのですが、キリスト教の禁忌が強いはずのドイツやイギリスは何が原因か知りたいところです。イスラム教国はどうなのでしょうか。

 >>「聖書の中で、人を一番殺してるのは誰なの?
 見させていただきましたが、神の殺害数は驚異的ですね。これでは人間は神の恐怖の力でサタンより神に帰依しますよ。欧米人も困惑しているのがおかしいです。特に最後のコメントは尤もと思えます。旧約と新約の神は別物です。
返信する
RE:こんなデータ (mugi)
2010-08-02 22:41:39
>スポンジ頭さん、

 紹介されたサイトですが、ドイツとイギリスがアメリカよりも多いのも驚きました。仰るように、調査方法や統計の基準が不明ですが、欧州諸国の件数は異常です。このデータ結果だと隣国ではむしろ、ウリナラこそ先進国ニダ、と解釈する者も出てくるかも。最近、欧米が日本の児童ポルノを非難するのも、スケープゴート目的だと私は見ています。
 一方イスラム諸国ですが、このような調査自体が難しいので、統計も出せないでしょう。ただ、欧米がイスラム世界の少女への早婚を非難するのも、もしかすると日本と同じ背景があるのかもしれません。
 
 最後から2番目のコメントもおかしかったです。これではひそかに悪魔崇拝をしたくなるのも当然と思いました。
-サタン(悪魔)はカッコいい神だ。何でもオレらにやらせてくれて、みんなを受け入れてくれて、知識や科学、数学、芸術などを促進するよう薦め、なおかつ寄付を求めないんだ。
返信する
「マキャヴェリアンのサル」おもしろいですよ (madi)
2010-08-03 03:58:34
http://www.amazon.co.jp/%E3%83%9E%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%99%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%81%AE%E3%82%B5%E3%83%AB-%E3%83%80%E3%83%AA%E3%82%AA-%E3%83%9E%E3%82%A8%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%94%E3%82%A8%E3%83%AA/dp/4862280439

アカゲザルの社会の観察記録です。女系社会でのクーデターの残酷さ、とか、女系社会での身分制度の発生とかをえがいています。

権力がないとメスはまもられないし,権力が平等にゆきわたるということもありえないようです。
返信する
こんなデータ その2 (スポンジ頭)
2010-08-03 20:29:22
 ドイツもイギリスもゲルマン系の国家という共通点がありますね。アメリカもアングロサクソン国家ですが、多民族国家ですから文化の多様さで前の両国より低くなっているのかも知れません。東欧や南欧のデータも知りたいところです。
 光源氏は10歳程度の女の子を誘拐して育て、その子が後に実質上の正妻、紫の上になりますが、あれらの国にそんな話が文学上あるのでしょうか。日本は文学上の話としてあっても、現実の行動としては少ない訳です。

 >>欧米がイスラム世界の少女への早婚を非難するのも
 でも、サウジのように9歳から結婚できるのもどうかと思います。ムハンマドの行動から合法とされているそうですが、どうも理解できません。借金のかた、と言うのもあるそうですし。ウィキで見るサウジはあまり住みたい国じゃないですね。
返信する
コメント返しありがとうございます (のらくろ)
2010-08-03 21:51:37
で、今回は下品に行きます。

以下は「不良中年の風俗漂流」という新書の、著者によるベテランソープ嬢へのインタビュー。

困った客
どこのソープでも困った客や嫌われる客のナンバーワンは酔っ払い。(中略)ソープ嬢のプライドに懸けて発射させる。それが酔っ払っていれば時間がかかるうえに泥酔していれば時間切れとなってしまう。最悪なのは、お風呂の中で正体をなくして寝てしまう客。

それが今回のシリーズエントリーとどんな関係があるかって?

いいですか、創世記19章にはこうあるのです。

「わたしにまだ男を知らない娘がふたりあります。わたしはこれをあなたがたに、さし出しますから、好きなようにしてください。」

(ソドムとゴモラの滅び、ロトと2人の娘の逃亡→3人は洞窟へ引きこもる:筆者注)

「さあ、父に酒を飲ませ、共に寝て、父によって子を残しましょう」。彼女たちはその夜、父に酒を飲ませ、姉がはいって父と共に寝た。ロトは娘が寝たのも、起きたのも知らなかった。あくる日、姉は妹に言った、「わたしは昨夜、父と寝ました。わたしたちは今夜もまた父に酒を飲ませましょう。そしてあなたがはいって共に寝なさい。わたしたちは父によって子を残しましょう」。彼らはその夜もまた父に酒を飲ませ、妹が行って父と共に寝た。ロトは娘の寝たのも、起きたのも知らなかった。

いいですか? 男を勃起させ発射させることにかけては「プロフェッショナル」ともいうべきソープ嬢ですら、酔っ払いには「仕事にならない」と手を焼くというのに、時系列的にみればどう考えても処女のまま、初体験が父親であるロトの2人の娘が、それぞれたった一晩ずつを、しかも連続して男たる父親と共にしただけで、相次いで妊娠する(ということはセックスが成立する。つまりロトのモノが勃起→射精までに至る。イヤラシく繰り返しますがその時までは処女であるロトの2人の娘姉妹がです)なんて考えられますか? しかもその種の「刺激」を与え続けつつも(ロトに)気取られないなんていうことが。

私としてはこう考えざるを得ない。すなわちこれも「神慮」、すなわち「神が成し遂げた奇跡」。ということは、前にも書いたように「奨励→祝福」はしていないにしても、「黙認・是認」はしていたと考えざるを得ません。

>義なる心を持っていたロトは、娘たちが妊娠することによって、そのことに気づいた時、何と苦しんだことでしょう。

どうものごとを思考すればこういう解釈になるのやら。確かにロトは一時は苦しんだかもしれませんが、おそらく神が「お前の子孫を残すための方法であった、このことでお前も2人の娘も咎を感じることはない」ぐらいのことは「お告げ」をしたのでは? あるいは2人の娘の妊娠に気付く前にロトは(これもある種の「神慮」によって)死んだのかもしれません。聖書はアブラハムの直系についてはいつ頃生まれて何歳で死んだと記録していますが、その他(ここにロトも含む)についての記録は私が知る限りなかったと思われます。

ちょっと素直に思考すればこういう解釈も成り立つのに、例のブログ主は、あの教団のカルト思考に完全に洗脳されてしまっているのでしょう。ですから自らのブログにロトのことを書きながら、mugiさんのコメントにはロトのことについてとても答えられない体たらくになるのです。
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RE:「マキャヴェリアンのサル」おもしろいですよ (mugi)
2010-08-03 22:00:25
>madiさん、

 サル社会の観察にはよくゴリラやチンパンジー、ニホンザルが対象となりますが、アカゲザルのケースは知りませんでした。アカゲザルの社会構造も人間と似ているようで、面白そうですね。
 
 やはり群れを統率するためには権力が必要ですか。この本をフェミニストにぜひ読んで頂きたいものです。階級や権力否定と言っている者くらい、身分制への執着が強い様な。
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RE:こんなデータ その2 (mugi)
2010-08-03 22:01:59
>スポンジ頭さん、

 仰るとおり、英独ともにゲルマン系国家という共通点がありますが、そうなるとスウェーデン、ノルウェーなどの北欧諸国はどうなのでしょうね。イメージ的に南欧というか、ラテン系は恋愛に積極的なので、幼児虐待は少ない傾向があったりして。
 ロリコンというのは外来語だし、欧米人にもその嗜好の持ち主はいるとなりますね。光源氏は亡き母や禁じられた恋人の面影を求めていたので、ロリコン趣味ばかりではなかったと思います。欧米の文学に類似の話があるのかは不明ですが。

 ムハンマドが9歳のアーイシャと正式な結婚をしたことをもって合法とされていますが、イスラム擁護者には性的な関係は初潮の後だった、という人もいます。実際のところは不明ですが、7世紀の事例で合法化するサウジも理解不能です。日本人一般にサウジは住みたいと思えない国ですが、サウジ人も戒律の緩いイスラム諸国に旅行して飲酒しているから、やはり非人間的な習慣と思っているのでしょうね。
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RE:コメント返しありがとうございます (mugi)
2010-08-04 21:42:12
>のらくろ さん、

 ソープ嬢の体験談は興味深いですね。プロの風俗嬢さえ酔っ払いに手を焼くのに、「まだ男を知らない娘」の手際の良さと大胆さ。私も何故処女のはずのロトの娘たちが、これほどの行為ができるのは、ソドムの習慣を知っていた可能性もあるにせよ、「神慮」が働いていたのではないか、と思いました。

「義なる心を持っていた」はずのロトが苦しんだとしても、神に許しを請うとは書かれてありませんし、近親相姦で神が怒りを表したとも載っていない。やはり「神慮」がなければ、不可能だったと解釈した方がよいでしょう。こうなると、「まだ男を知らない娘」たちの行動やテクニックも「神慮」の結果で、まさに神業と言ってもよい。

 キリスト教も実に様々の宗派があり、その解釈は異なりますが、宗派毎に聖書からご都合主義の引用、解釈をしています。件のブログ主は某教団の思考になっているにせよ、日本のキリスト教団体の多くはその傘下にあるかも。
「神の民が完全不可欠ではなかった」というのも苦笑させられました。完全不可欠だったならば、神の民ではなく神そのものです。
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