自民党は世代交代が必要だ

安倍晋三は「日銀は政府の子会社」「1000兆円の債務は問題ない」「防衛費をGDP2%に」など首相を「辞めてからの」「発言」は正しい。安倍晋三に批判的な私でも同調するほどだ。だが生産的ではないかもしれないが、なぜそれを首相在任中にやらなかったのか。

アベノミクスは1年目以外緊縮財政であり、積極財政ではない。消費税を二度も増税している。安倍晋三は財務省の守護神麻生太郎を「盟友」として第二次安倍晋三内閣でずっと財務相にしたのだ。その結果日本経済はボロボロで、国民は疲弊している。

安倍晋三が積極財政派の牙城である「財政政策検討本部」の最高顧問をやっているのはもやもやする。首相在任中は国益より政権維持を優先した癖に首相退任後はアベノミクス正当化のために積極財政推進の発言を繰り返すのだから。首相在任中にやっていれば歴史に名を残す名宰相だったのだが。

財務省の自民党内出先組織である「財政健全化推進本部」の最高顧問は麻生太郎だ。小泉純一郎が首相になるまでは舌禍から冷飯を食わされていたのだが、それ以降はほぼ政治の中心にいる。首相時代は積極財政的な発言をしていたのだが、すっかり財務省の代理人になっている。首相を1年で逐った国民への「復讐」だろうか。何れにしろ早く引退して欲しい。

自民党内の緊縮財政派議員一覧＿通称後藤田リストだ。後藤田正純が「誤って」リストを公表したために後藤田リストと呼ばれている。

～～引用ここから～～

三橋貴明『自民党「小委員会」の緊縮派議員たち』

【本部役員】
本部長　額賀福志郎（茨城県第2区）
本部長代理　田中和徳（神奈川県第10区）
副本部長　稲田朋美（福井県第１区）
事務局長　越智隆雄（東京都第6区）

小委員長　小渕優子（群馬県第5区）
小委員長代理　後藤田正純（徳島県第1区）
事務局長　橘慶一郎（富山県第3区）
事務局長代理　鈴木馨祐(神奈川県第7区）
滝波宏文（福井県）
事務局次長　中西健治（神奈川県第3区）
小森卓郎（石川県第1区）
佐藤啓（奈良県）
堀井巌(奈良県)

委員　井上貴博（福岡県第1区）
井林辰憲（静岡県第2区）
小倉將信（東京都第23区）
神田憲次（愛知県第5区）
鈴木憲和（山形県第2区）
武井俊輔（宮崎県第1区）
藤井比早之(兵庫県第4区）
村井英樹（埼玉県第1区）
国光あやの（茨城県第6区）
尾崎正直（高知県第1区）
勝目康（京都府第1区）
神田潤一（青森県第2区）
塩崎彰久（愛媛県第1区）
西野太亮（熊本県第2区）
山口晋（埼玉県第10区）
山下雄平（佐賀県）
松川るい（大阪府）

オブザーバー　大岡敏孝（滋賀県第1区）
鬼木誠（福岡県第2区）
古賀篤（福岡県第3区）
本田太郎（京都府第5区）
宗清皇一（大阪府第13区）
～～引用ここまで～～

このリストの自民党緊縮財政派議員を見ても正直な話全国区の議員でないとピンと来ない。政治ブログなど書いているからもう少し議員に詳しくなるべきなのだろうが、若い議員はわからない。塩崎の息子や伊吹文明の後継者である勝目康などは1回生議員でも名前を知っているが。

自民党緊縮財政派議員には若い議員もいるし、財務省出身の国会議員は当選回数に関わらず緊縮財政派だろう。世代交代がなされても必ずしも積極財政派が主流派になれるかはわからない。

後藤田リストに入っていない麻生太郎、鈴木俊一財務相、宮沢洋一などを引退させたい。麻生太郎を引退に追い込めばだいぶ自民党内のパワーバランスが積極財政派に傾くのだが、総選挙はおそらく3年あるまい。それまで待つのは永すぎる。選挙なしに「引退」に追い込みたいものだ。

前回の総選挙で野田毅や石原伸晃が落選したのは良かった。国民は世代交代を望んでいるのが見て取れる。安倍晋三や麻生太郎を落選させるのは不可能だが。

自民党内の積極財政派議員は100人以上いるが、中堅・若手が大半なのだ。世代交代が進めば進むほど積極財政派の発言力が高まる。だから自民党は世代交代を進めるべきだ。野党も世代交代が進む方が良いが、政権からは遠い。優先順位は二の次三の次だ。

引用なしの文字数1000文字程度になってしまった。不調ではないが、頭を捻り出すほどの気力はない。申し訳ないが許して欲しい。