わたしたちの住処をつくる記録

いえづくりについて、できごとと考えたことを記録しておきます

街の土地へ

2015-04-16 23:24:18 | 土地まで
 建築中ですが土地探しのことも思い出しながら記録します。

 「安くて広い」土地を探してどんどん郊外へ出て行った私たちの土地探しは、2014年が始まったころ、折り返し地点をまわって街へ戻ってきました。狭くてもいいから街の中にいい雰囲気の土地があるのではないか。いままでそもそも無理だろうとおもって見てこなかったところに、見落としがあるのではないか。そんな思いで、市内の土地を見始めたのです。
 狭いが手頃な価格の土地がありました。確か30坪くらいか。細長で、以前に家が建っていたようです。家が建っていたということは、人が暮らせない広さではないはず。と考え、見に行きました。川の近くのその土地を観に行って、愕然としました。本当に狭かったのです。これは住めない。ああ、やっぱり町の中では無理なのか…
 しかし、あきらめず探しました。そもそも町の中には売地が少なく、狭い路地をはいったようなところが多いようで、車社会に対応しないところが残っている感じでした。ここもピンとこないここもピンとこない…とやっているうちに、もしかしたら、という土地を発見。そこは私が高校時代に歩いていた通学路のすぐ近くでもあり、私が大学を卒業してすぐに働いた職場へ通うのに自転車で通っていた道のすぐ近くでした。
 不動産屋の案内の画像では狭くて細長く、本当になんの魅力もなさそうな売れ残りに見えましたが、上のようなこともあり、なんとなく気になったのです。そこでGoogle Mapのストリートビューで近くを見てみました。どこがその土地だかわかりませんでしたが、そのあたりからの眺めがどうもとてもよさそうだったのです。傾斜地のように見え、普通のハウスメーカーだったら、こんなところには家は建てたがらないだろうけれど、建築家さんだったらどうだろう、土地の特性を上手くいかして面白い家はできないだろうか、なんて楽観的に思いました。
 私たちは土地を見に行きました。
 そこはとても使いにくそうな形のちょっとした空き地でした。細長く、庭もあまり取れそうにありませんでした。接道が急坂で、しかも大きくカーブするところ。車の出し入れがとても面倒で、難しそうでした。



 不動産業者と一緒に見たとき、社長の口ぶりはいままでと少し違いました。積極的に売りたくない、という感じでもありませんでしたが、積極的に売り込んでくる、というわけでもありませんでした。いま考えれば、なにかこちらがどんな人間かうかがっているような口ぶりが多かったように思います。ただ、かなりお手頃価格だとは言いました。さらに、売主さんはお金に困っているわけではないので、もう少し勉強することはできると思う。と社長は言いました。ただし、どんな家を建てるつもりなのかプランを出して、このために概算でこのくらいかかるから、このくらい協力してほしいというふうに言ってもらえれば売主さんと交渉でしやすい、と言われました。

 すぐに契約するわけでもないので、松井先生に見てもらって、プランを作ってもらって、それから判断してもいいだろう、と軽く考えました。この狭く細長い土地に、うまく建物を配置することができそうなら、そして、その結果売主さんとの交渉がうまくいくようだったら、その先へ進もうと考えたのです。

 1月25日、松井事務所(「き」組事務局)にメール。3月2日に見に来てくださるとの返答。1か月以上待つことになりました。待っている間に、とんでもない大雪が降ったりしました。そしてもう一つ、気になる物件を見つけました。

 

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