わたしたちの住処をつくる記録

いえづくりについて、できごとと考えたことを記録しておきます

カラマツ 色の変化

2015-06-28 00:29:59 | ただいま普請中
光の当たり方で発色はだいぶ違うだろうとは思いますが、そのことを差し引いてもカラマツの外壁の色が「飴色」に近づいてきたようです。

5月31日の写真

f/2.2 1/125秒 ISO-200 +0.7

6月28日の写真

f/2.2 1/400秒 ISO-100 +0.7

露出のデータから6月28日は光が当たってだいぶ明るかったことがうかがえますが、それにしても、まったく印象の違う色になっています。
うちの10年以上使っている無印良品のパイン材のデスクやシェルフも飴色の方向に変化してきていますが、無垢の信州カラマツとなればさらに変化は速いはずで、これからどんどん変化してゆくでしょう。カラマツ独特の美しさが味わえそうですね。今日は実家の父母も見に来たのですが、父がカラマツ外壁の美しさに盛んに感心していました。

内部造作は斉藤棟梁による丁寧な仕事が続いています。こちらは作業台。

現場でひとつひとつ丁寧に作りこみ、妥協なく進めていただいています。

こちらは1階床に取り付けられた「通気ガラリ」。

1階床が仕上がり、養生されているので見ることができないのですが、棟梁がちらっと見せてくださいました。(ですから手の出演は毎度おなじみの斉藤棟梁です)

基礎断熱ですので、床下空間は室内と同じ扱い。地熱の助けを借りて安定した室温が実現するという見込み。
ちらりと見えたガラリも大事ですが、ちらりと見えている床板にも注目です。二階は杉「一等」ですが一階は杉の「上小」。これまで見たすべての材がとても綺麗ですので、「上小」となったらかなりのもののはず。養生がはずれたらきっとまぶしいだろうと思います。田中製材工業さんだから実現する木材のクオリティです。


二階のラスボードは全てきれいに張られました。

漆喰を塗るときにこのボツボツと開いた穴がひっかかりになります。クロス壁の下地のようにパテで継ぎ目を平滑にするという工程もありません。

ラスボードの下方には巾木。

ここに漆喰が塗られてどういうおさまりになるか楽しみです。

土地を買った

2015-06-26 00:18:40 | 土地まで
 2014年3月17日、松井先生のスケッチから約2週間後、「き」組メンバーである田中製材工業さんから「概算見積」が届きました。

 そこに若干の床面積増と要望を上乗せした見積もすぐにいただき、なんとか私たちの考えていた予算に少しがんばれば行けそうだとわかりました。
これをもって、不動産屋を通して土地の売り主さんと交渉ということになりました。地元で長く開業しているその不動産屋社長のアドバイスに従って、
「私たちはここにこんな理由でこんな家を考えています。しかし概算では少し予算オーバーです。なんとか支援をしていただけませんか」という交渉です。
 もともと売り主さんの家があったところ。周囲の街はすでに成熟していて、そこに新参者が入るわけですから、土地の売り主さんにとっては、どんな人がどんな家を計画しているのか、心配な面もあるのでしょう。単にお金を払えるから買うとか、お金を払える人に売るとかという以前に、どんな人から買い、どんな人に売るか、というのは結構大事なことなのでしょう。だから、ここでは私たちが計画を開示することが大切だったのだと思います。たぶんいわゆる「新規造成地」の売買の感覚とは違うのだと思います。

 結果、私たちが見込んでいたくらいの値引きと好条件をいただき、契約へ進むことにしました。
 2014年4月13日に土地購入契約。4月30日に銀行の一室にて清算。当然全てが初めてのことでしたが、売主さんがとてもいい方だったので、契約自体はとても安心できました。同時にローン返済もスタート。
 そのようにして、期待と不安の入り混じった大きな一歩を踏み出したのです。


二階は左官を待つばかり

2015-06-21 22:02:44 | ただいま普請中
二階のラスボードがほぼすべて張られました。陰影の具合がよい、のびやかな空間が出来上がってます。
あとは左官と建具を待つのみ。
 





フリースペースの手摺も極限までそぎ落とされたデザイン。

スカスカなので、子どもは確実に落ちます!
小さいうちは「ネット」を張りますが、結構当分張ったままかもしれないですね。


1階もラスボードが張られ始めています。


外壁の一番端の板、予想的中!
なるほどおしゃれな処理になっていました!
左官が終わってから写真出します。

2F室内造作進む

2015-06-14 23:51:59 | ただいま普請中
2階がだいぶ進みました。

ラスボードもだいぶ張られ、仕切りの下地ができてきています。

こちらはスタディルームとクローゼットの間の仕切り。

ランバーコア二枚を継いでいます。出来上がったものは見た目ただの板なのですが、そこにはちゃんとした加工があるようです。まず床との接合部分は「雇い実」を入れているそうです。2枚のランバーコアを継いでいる部分は「ビスケットジョイント」。さらに、上から見ると、柱にも凹状に「しゃくり」が入れられていて、そこにはめ込まれています。柱の面に上から打ち付けているわけではありません。見え方が全然ちがってきます。


こちらは二階のフリースペースの手摺の材料。きれいな桧です。

これを「施工図」にあわせて、このように組み合わせるそうです。

「施工図」には赤で修正が入れられていて、よく見ると見付30㎜の格子が27㎜に変更されていました。たった3㎜の差ですが、たぶん見た目に影響するのでしょう。手の出演は斉藤棟梁。床にぴったりの穴が開き、ここに差し込まれます。



こちら二階のトイレ。

杉のいわゆる「腰壁」が張られています。一般的な腰壁より低く、板は横貼り。だいぶ印象が違い、いい空間になっています。妻はこの段階でこの空間が気に入ったようです。

さてこちら子供部屋のロフト。

このロフトは30mm厚の杉板が下の天井とロフトの床を兼ねています。ロフト下に照明がつくのですが、板一枚ですので、配線するスペースがありません。ということで、板の中に穴をあけて配線を通しています。とても面倒なことをやっています。



今日は斉藤棟梁がいらっしゃったので、短い時間でしたがいろいろお話を聞けました。。
技術的なことを聞き、改めてしっかりと手間のかけられた建物だと感じます。完成したものをただ見るのではなく、その過程を少しでも知ることができれば、料理同様、完成したものの味わい方がちがってくるのでしょう。
 

フローリングも張られはじめ

2015-06-06 23:43:40 | ただいま普請中
2階外壁の板張りがほぼ出来上がってきました。
とてもきれいに仕上がっています。これだけ大量の無垢材を使うとやはり存在感があります。
 
前回窓枠に沿って切断前だったところも、このようにすっきり。入り組んだ細かいところも当然のようにきれいに隙間なく張っていただきました。
 

内部も着々と進んでいます。二階のフローリングが張られました。全体的に養生してありましたが、二階トイレ部分だけ見ることができました。ここだけ見てもフローリングの存在感はとても大きいものですね。一気に住む場所の空気になってきました。フローリングは杉の無垢材。やわらかく傷がつきますが、温かみを感じる美しい床です。

張られたフローリング材のきれっぱしを見ると十分な厚みがあります。

15ミリですから、無垢材としては標準的な厚さのようですが、実物をみると分厚いですね。

ふと壁を見上げると、ラスボードも張られ始めていました。内部左官工事が楽しみです。


そしてそしてお風呂です。

ハーフユニットが設置されました。ここは私たちのわがままな希望でお願いしたところ。ちょっとお金がかかりますが、良いお風呂になるはずです。ユニット自体はTOTOなどの大手メーカー製に比べて少し安いはずです。品質はどうかな、と心配していましたが、見る限り必要にして十分な品質の普通の製品のようで安心しました。入口の戸についてはちょっと無理を言ってしまいましたが、どうか上手くおさめていただきますようよろしくお願いします。