双龍の感動の書生活

日々の感動を一文字で表現

親父

2007年06月08日 22時36分25秒 | 書作品
今日は私の親父について。

親父は典型的な九州男児。
いったん熱くなったら、周りなんて気にしない。

自分勝手で乱暴で、そして涙もろい。
いったん熱くなったら誰にも止められません。

小さいときから単身赴任の繰り返しで、
月に1度くらいしか会う機会がありませんでした。

正直、あまり家庭を大事にするほうではなかったので、
私の年齢さえもはっきりと覚えてないんです。

そんな親父が、私が上京する際
熊本空港に向かう車の中で、突然号泣しだしました。

「今まで、何もお前にしてやれんかった。
 ごめんな。いつでも帰って来い。俺がおる。」

この一言で私も一気に涙が溢れてきました。
こんなに人目をはばからずに男泣きしたのは、
生まれて初めてのことでした。

親父を見ていると、どんな状況でも
平静を装ってカッコつけようとする自分がたまらなく嫌になるときもあります。


良くも悪くも、感情でしか動けない親父。

親父を越えるのはいつになることやら…