育種（ブリーディング）２

犬種を固定していくブリーディングも人間の用途にあった犬種を作り出すという意味で同じなのでしょう。
１９世紀から２０世紀にかけての人間中心主義は、自然は人間が作り替えれる、というオプチミズムに色どられていました。
ところが、前日のサクランボの話に戻りますが、ある部分すばらしい特性を身につけた個体は、病害虫に弱いとか、実割れしやすいとか、いままでなかったマイナスも、往々にして生起してしまうものなのです。
ですから、固定していくなかで試行錯誤や、修正的な育種も必要な時もあります。また、マイナスをカバーするために何回もの消毒、防除や、木そのものを覆うビニールの雨よけハウスなど、後でフォローしていく場合もあります。
このように一つのすばらしい特性をえることは、大事な物をなくすとか、いらない物を作り出してしまうこともありえるのです。　（続）

ツツジは満開です。