ランスペルジュ
私達が悲しみを抱いてマリアに近づくとき、いとも情け深いマリアは必ず慰めをお与えになるに違いないのである。
聖ベルナルド
ああ、マリアよ、御身は、憐れみの元后でおいでになるのに、あわれな人々にどうして助けをお拒みになるのでしょう。御身は憐れみの元后であり、私は罪人のうちでも一番罪深いしもべなのです。それゆえ、私は、他の誰にもまして、御身の最も厚いご配慮を求めうるのです。ああ、憐れみの元后よ、私達をお治め下さい。私達の永遠の救いをお引き受け下さい。ああ、至聖童貞よ、私達の罪があまりにも多いからと言って、私達の願いを拒まないで下さい。罪のおびだたしさは、御身が私達を助ける妨げにはならないのです。
コメディアの聖ジョルジオ
御身は、打ち勝つ事の出来ない力をお持ちです。御身の寛仁は、私達のおびただしい罪よりもはるかに勝っています。御身の権力には、何ものも、さからうことは出来ないのです。御身と私達をお造りになった御者が、御身を母として崇め、御身の栄光を、自らの光栄のように御覧になっているからです。 創造主は、また、これを子としての喜びとなし、御身の願いをことごとく聞き入れて負い目をかえそうとおぼしめしになるのです。