私のメモリアル・プレイス ①

◇つい数日前には”春一番”が吹き荒れたというのに，昨日は都内に大粒の雪（みぞれ）が降り，２度まで気温が下がった上に，強い風が吹いて寒い一日となりました。
そして……早いもので今日から”弥生”３月を迎えました。４１年前の３月に私も”プロレス好き”が高じて，ベースボール・マガジン社に入り，『プロレス＆ボクシング』編集部での第一歩を踏み出しました……。
当時，川崎方面に住んでいた私は「京浜東北線」で神田へ出て，１０分程歩いて会社に通っていました。会社は確か６階建てぐらいだったと思うが……古びたビルで心なしか傾いてた様でもあり，我々の間では＜ピザの斜塔＞みたいだって話していたものです。（笑）
会社の傍には「博報堂」があり，会社のビルが寄り掛かる様に隣には「東京電気大学」があり，ちょっと歩くと「共立講堂」や「小学館」，それに「岩波ホール」……なんかがあったが，会社（ベースボール・マガジン社）と「博報堂」以外は今も昔と同じ場所にあったので，何か懐かしさが込み上げてきました。
会社は今思うと，実に立地のいい場所にあり……会社から御茶ノ水の方面へは徒歩１０分ちょっと，途中に神保町の古本街があったり「明治大学」があったりしましたが，給料前になると明大の”学食”に食べに行ったものです。確か初任給は，25,000円でしたね。(笑)
当時，大卒の初任給は35 ,000円足らずだったと記憶してます。ランチが５００円ぐらいでした。そうそう，初めて”ロシア料理”を食べたのは，会社の傍にあった「バラライカ」というレストランでした。
勿論，先輩の前田さんの”おごり”でしたけどね。（笑）会社から御茶ノ水と反対方向に歩くと＜皇居＞のお掘り，右には「毎日新聞社」，左には「気象庁」がありました。
１９歳からの４年間を過ごした神田・錦町界隈は私のプロレスの原点……出発点でもあります。ベースボール・マガジン社の社屋は，ＪＲ水道橋駅の近くに移ってしまったけど，今度暇をみて私の若い頃の思い出がぎっしりと詰まってる＜錦町界隈＞をゆっくりと……そしてじっくりと散策してみたい，と思ってます。＜茨城＞

※写真は神田・錦町３丁目の標識。ベースボール・マガジン社はかつて３丁目３番地にあった。