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ほっぷ すてっぷ

精神保健福祉士、元新聞記者。福祉仕事と育児で「兼業」中。名古屋在住の転勤族。

カネカ転勤騒動の本質は育休ハラスメントではない

2019-06-18 10:15:25 | Public

夫の育休明け直後に転勤を告げられ、辞令の延期を求めるも受け入れられず、退職に至った、という話が盛り上がって、

「夫が育休明けに転勤命令⇒退職」 告発ツイートでカネカに批判殺到 | ハフポスト

 

 夫の転勤によって育休中に退職をさせられたことのある私は大いに「やれやれ」と思っている。ただ、「育休明け」に転勤させられたことが問題の本質ではないと思う。転勤は、その人の家族について十分かつ計画的な配慮がなければ、いつだって家族の大きな犠牲を伴うものであり、それが育休明けだろうが通常勤務中だろうが同じなのである。例えば夫が育休を取らず、妻が育休中で、そのときに夫が転勤を言い渡されたとしたら?どちらも通常勤務をしていて、転居先から前の職場に通えないとしたら?どの場合でも、夫婦のどちらかが退職しなければ家族生活を継続できないケースは多い。まさに、私のケースでもある。
<iframe class="embed-card embed-webcard" title="社外の人から退職を迫られる、これってハラスメントでは? - ほっぷ すてっぷ" src="https://hatenablog-parts.com/embed?url=https%3A%2F%2Fblog.goo.ne.jp%2Fmreisende21%2Fe%2F2a29603e785b7ef604562397485bd22a" frameborder="0" scrolling="no"></iframe>

この視点で、昔いろいろ調べたこともあるが、判例によって労働法の骨格ができている日本の現状の中で、育児介護休業法26条は「事業主は、その雇用する労働者の配置の変更で就業の場所の変更を伴うものをしようとする場合において、その就業の場所の変更により就業しつつその子の養育又は家族の介護を行うことが困難となることとなる労働者がいるときは、当該労働者の子の養育又は家族の介護の状況に配慮しなければならない。」としていて、転勤で親の介護ができなくなるためにこの転勤は違法だ、となった判例があると知った。(カネカのケースではこの記事が出ていた)

<iframe class="embed-card embed-webcard" title="育休明けの転勤命令 カネカの対応に違法性はないのか(渡辺輝人) - Yahoo!ニュース" src="https://hatenablog-parts.com/embed?url=https%3A%2F%2Fnews.yahoo.co.jp%2Fbyline%2Fwatanabeteruhito%2F20190607-00129187%2F" frameborder="0" scrolling="no"></iframe>news.yahoo.co.jp

 

 以前、この判例のことを知って、「介護は理由になるのに、めちゃめちゃ多くの家庭で不利益を被っている『子の養育』の場合は理由にならないっていうのか!!」と腹が立ったことを覚えている。子の養育のために、保育園を新たに見つけることだって相当に不利益な状況である。

だから、育休を取得した人かどうかは関係なく、転勤という不合理で労働者の不利益この上ない制度について、企業は見直すべきである。


普段楽天を使わない人に楽天ギフトカードを贈ることなかれ

2019-06-17 11:18:03 | Private・雑感

最近、続けて生後3か月の娘の爪切りを失敗し、指先の皮を切って出血させてしまうということがあった。今日の朝、それをやってしまったので、もうこれは、と思い、どこかネット記事で読んだことのある電動の爪切り(?)とやらを買おうと思い、検索してみたらそれは電動「爪やすり」であり、それはそれで爪切りに代用できる、大人用に使えるものもある、ということだった。出産祝いで楽天ポイントカード1万円分をもらっていることを思い出し、爪やすり3800円と、先日記事に書いた「スマートキッズベルト」5000円ちょっと、あとは最近買い換えたいと思っていた夏用スリッパ(洗えるもの)を楽天で買うことにした。

普段はAmazonばかりで、楽天を使わない。使ったことが歩かないか、という程度の利用頻度。ユーザー登録からか?と思いきや、ログインしたことはある様子。パスワード再設定、商品検索をカートに入れなおし、ポイントカードの受け取り設定、クレジットカードの情報入力、注文確定・・・ここまでで午前中の貴重な2時間を使ってしまった。

教訓。ネットスーパーのポイントカードをギフトとして送る場合は、相手がどのサイトを多用しているか聞いてから送ること。かつて、アマゾンのギフトカードを送ったことがあるが、普段使いではないサイトでそれを使うことを強要していなかったかどうか、今になって気になる。もし今回、私がもらったギフトカードがアマゾンだったら、1時間かからずに買い物できていただろう。疲れた。一方で、これ、ギフトカードがなければ購入を迷っただろうものばかり。爪切りに3800円!と思うだろう、普通。子どもが3人いたってそうだ。だから、ネット通販用ギフトカードを贈る、というのは悪い選択ではない。

午前中にしたいことがほかにもある。意欲を落とさずにやろう。


障害児の施設退所後の行き先に「自立援助ホーム」とはどういうことか

2019-06-13 11:31:43 | Public

この記事が、検索したらハフポストのサイトにあってびっくり。こんな地味なニュース・・・と思ったら、福祉新聞がハフポストに提供しているようだ。

自立援助ホーム、というのは、家庭環境が悪かったり親がいないなど、児童養護施設に行く要件を満たすような子どもの中で、高校に進学しなかったり中退したり、卒業したが住むところがなかったり、一人暮らしする自信がなかったり・・・というような事情の15~19歳の子供が共同生活をするところ。基本的に、働きに行く。順調に働くことができたり、お金がたまったりしたのちに、もしくは19歳を迎えると、卒業する。家賃や食費は数万円かかるので、自分で働いて払うことが前提。

そんな自立援助ホームは、数が少ないこともあり(県内に1か所程度のところも)、認知度は低いが、それがニュースになっていた。しかも、日本知的障害者福祉協会が発信したものとして。

障害児の施設退所後の行き先に「自立援助ホーム」創設を 日本知的障害者福祉協会

提言の背景にあるのは、18歳を過ぎても障害児施設にいる「加齢児」の存在。

厚生労働省は8日、障害児入所施設の在り方に関する検討会(座長=柏女霊峰・淑徳大教授)を開き、関係6団体からヒアリングした。その一つ、日本知的障害者福祉協会は、障害児施設を退所した後の行き先として「自立援助ホーム」の創設を提言した。
自立援助ホームは義務教育終了後の15歳から原則20歳未満の、親と暮らせない人が暮らす場で、児童福祉法に位置付けられている。現在、164カ所ある。同協会はそれとは別に、障害児に限定して22歳まで暮らすことのできるホームとしたい考えだ。

また、障害児施設に入所する段階から、措置権限を持つ児童相談所、18歳以上の障害者へのサービス支給決定権を持つ市町村などが施設退所後を見据えて話し合う仕組みをつくるよう要望した。
提言の背景には、18歳を過ぎても障害児施設にいる「加齢児」の存在がある。知的障害児施設で暮らす子どもの7割は行政の措置による。家庭で虐待されたことなどが理由だ。
そうした子どもが退所後の生活基盤を整えるには行政の関与が不可欠だが、現在は児童の制度から障害者の制度につなぐ仕組みが法的に担保されていない。その調整は施設の努力に負う現実があり、同協会はそれを改めたい考えだ。
協会が提言する自立援助ホームはこうした話し合いのシステムを構築した上で、アパート暮らしやグループホームに移る手前の通過型の施設として、少人数での共同生活に慣れることを想定する。
同協会は、5年前の厚労省検討会でも同様の提言をしたが、社会的養護の分野で制度改革が進んだことも踏まえ、再提言した。
親と暮らせない事情のある子どもの育ちを保障する社会的養護の分野では、障害のある子どもが増加。児童養護施設などは生活単位の小規模化が進められている。検討会は今年2月に発足し、12月をめどに報告書をまとめる。
(2019年5月22日福祉新聞より転載)

 

 前に、ブログにこんなことを書いたことがある。 
<iframe class="embed-card embed-webcard" title="グループホームの自立援助ホーム化 - ほっぷ すてっぷ" src="https://hatenablog-parts.com/embed?url=https%3A%2F%2Fblog.goo.ne.jp%2Fmreisende21%2Fe%2F53827d7207f5d88f634250c1ee3f6c49" frameborder="0" scrolling="no"></iframe>すでに、自立援助ホームに、障害のある子どもたちは進んでいる。それを、障害のある子限定の自立援助ホームにしたほうがよいのか、それはよくわからない。ただ、「アパート暮らしやグループホームに移る手前の通過型の施設として」という目的は理解できる。というのは、グループホームでは就労を支援する体制がないからだ。否、「就労をする生活」を支援できない。グループホームから、たとえば就労移行支援などに通ったとしても、日常生活の中で、仕事をする意識を持ってもらうには、確かに自立援助ホームのほうがやりやすいだろう。グループホームは、一般就労を目指す人も少ないし、作業所に通うだけの、ゆったりした生活スペースを何十年も続けている人が多いからだ。

一方で疑問なのは、私の理解では、障害児入所施設には重度障害の子どもが入所している場合が多い。一般就労を目指せるケースは少ないのではないか。そうであれば、グループホームをもっと作って、そこに進み、就労継続支援の事業所へ通うことを支援すると考えるほうがスムーズではないか。

・・・厚労省の検討会に出されたこの協会の資料を見ると、

https://www.mhlw.go.jp/content/12201000/000506292.pdf

想像以上に「加齢児」の割合が多く(30歳以上が入所者の8割以上)、彼らはおそらく重度の方が多いが、新たに入所している少数の児童については、就労につなげられる子も多い、ということなのだろう。検討会の議論は、また今後も見ていくことにしたい。


今のところ2つの育児方針

2019-06-13 10:44:41 | Private・雑感

夫と確認済み、というわけではないが、私には2つの育児方針がある。というか、2つしかない。

1、車では必ずチャイルドシートに座らせてベルトをすること

2、年齢が上がればできることは、とりあえず気にしない(ほかの子と比べたりしない)

今日は、1についてネットのニュースで気になったことがあったので、メモ代わりに書いておく。それは、「スマートキッズベルト」というもの。https://www.meteorapac.jp/carcare/smartkidsbelt/

3歳以上の子が対象だが、チャイルドシートを車の座席に置くのではなく、大人と同じように座らせたうえでシートベルトの長さを調節して使うものだという。装着は簡単で、場所を取らないから、我が家のように3人の子が後部座席に並ぶ場合にはよさそう。実家など、常に子供を乗せるわけではない家でも、車の中にでも置いておいて、必要な時だけつけることができる。今は、マツダのプレマシーの後部座席に、左右にチャイルドシート、真ん中に5歳の娘を座らせ、5歳の娘には普通にシートベルトだけでしのいでいる(本当はよくない、真ん中であれチャイルドシートが必要)。なので、普段は楽天で買い物をしないが、ログインして買ってみようと思う。

ちなみに、なぜこれが育児方針になるほど重要に思っているか。2つ、心に残っている交通死亡事故があるからだ。ひとつは、四日市の23号線で、右折しようとした乗用車がトラックとぶつかり、赤ちゃんや運転手のお父さんがなくなった事故。後部座席で、お母さんが赤ちゃんを抱っこして乗っていた、授乳をしていたかもしれない、というもの。もうひとつは、岐阜羽島で、出合頭の車の衝突で、後部座席で、おそらくシートベルトをしていなかった6歳の女の子が車外に放り出されて亡くなった事故。子どもはチャイルドシートを嫌がることも多いが、最近ではタブレットでAmazon primeの動画を見せる技も使いながら、お菓子も適宜補給しつつ、なんとかやっている。

ついでだが、2について。長女5歳は、うんていができない。ぶら下がっているだけで次のポールに手が伸びない。ほかの子は、すいすい、1段飛ばしだってできる子もいる。鉄棒なども苦手で、前回りや逆上がりができる子が出始めている中、回ることができない。

でも、そんなことはいつかできると思うし、できないことが悔しい、と思う時だって来ると思う。今は、ちょっと悔しそうな顔をすることもあるが、どちらかというとほとんど人のことは気にしていない。それでいいと思う。そんなことを、園庭でほかの子たちと遊びまわる長女を見ながら思うのだった。


心神喪失者による殺人の「不起訴」

2019-06-12 14:18:27 | Public

福祉新聞で知ったが、渋谷区の児童養護施設の施設長殺人事件は、犯人が不起訴になっている。

渋谷の児童養護施設長刺殺、元入所者の男性を不起訴

東京都渋谷区の児童養護施設で2月、施設長の男性(46)が刺殺された事件で、東京地検は17日、殺人容疑で送検された元入所者の男性(23)を不起訴処分とし、発表した。理由は明らかにしていないが、鑑定留置の結果を踏まえ、刑事責任能力を問えないと判断した。
 元入所者の男性は2月25日、児童養護施設「若草寮」の施設長室内で、大森信也施設長の右胸などを刃物で刺して殺害しようとしたとして、殺人未遂容疑で警視庁に現行犯逮捕された。その後、殺人容疑で送検されたが、地検は刑事責任能力の有無を調べるための鑑定留置を裁判所に請求し、3月13日から5月13日まで実施していた。
 若草寮は6~18歳を入所対象とする児童養護施設。男性は2012年から3年間、この施設で暮らしていたといい、「施設に恨みがあった。殺すつもりで刺した。施設関係者なら誰でもよかった」などと供述していた。事件当時29人が入所していたが、児童らにけがはなかった。
 地検は同日、心神喪失者等医療観察法に基づく審判を東京地裁に申し立てた。同法では、検察官からの申し立てがあった場合、裁判官と、医師が務める精神保健審判員の各1人による審判によって入院や通院など処遇の要否が決定される。 (朝日新聞)

施設の関係者は複雑だと思う。心神喪失が認定された時点で、この記事にある「施設に恨みがあった」というのは、病的なものであり、施設での生活に原因のある逆恨みではない、ということになるのだろう。高校や大学卒業の年齢が来て、一人暮らしをして、行き詰まり、その人のストレス耐性に対して過度のストレスがかかったことが病気を引き起こすことは稀ではない。その病的な衝動・妄想が家族に向けられることも。

施設は、入所児童にとって「家族的」なものである場合は多いが、家族ではない。こんな結果を招く事件は防がなくはいけないが、一方で起きてしまった場合に不起訴を受け入れなければいけないというのもつらい。

厚生労働省のHPで、医療観察法による入院者数が疾病別に出ていた。やはり、統合失調症類が群を抜いて多い。

  男性女性合計
F0 症状性を含む器質性精神障害 6名 1名 7名
F1 精神作用物質使用による精神および行動の障害 30名 7名 37名
F2 統合失調症、統合失調型障害および妄想性障害 477名 133名 610名
F3 気分(感情)障害 22名 18名 40名
F4 神経症性障害、ストレス関連障害および身体表現性障害 0名 1名 1名
F5 生理的障害及び身体的要因に関連した行動症候群 0名 1名 1名
F6 成人のパーソナリティおよび行動の障害 0名 0名 0名
F7 精神遅滞[知的障害] 8名 1名 9名
F8 心理的発達の障害 15名 2名 17名
F9 詳細不明の精神障害 1名 0名 1名

 

個人的な感覚として、統合失調症の発症を防ぐのは難しいと思うが(どれほどのストレスがかかった場合に発症してしまうかをあらかじめ認知できるケースは少ないのでは)、重症化を防ぐ手立てはあるのではないか。それは孤独を回避すること。

これまで、病気になる本人自身のために、支援を考える視点がほとんどだったが、こうして被害を受けた人について考えさせられてみると、不起訴をつきつけられる絶望感も重要な側面だと気づく。


子どもの本音を聞く仕事

2019-06-11 15:40:06 | Public

三重県で、子どもへの「アドボケイト制度」の導入を検討しているという。

三重県、アドボケイトを試験導入 児童虐待防止へ期待
中日新聞 2019年6月10日(月)

子育て政策について話す三重県の鈴木英敬知事。育児休暇を取った経験があることで知られる
 今国会で成立する見通しの児童福祉法改正案は、親の体罰禁止を定めるだけでなく、子どもの側に立って本音を聞く仕組みについて、2022年春をめどに「必要な措置を講じる」ことが付則に盛り込まれている。「アドボケイト(代弁者)制度」や「アドボカシー」と呼ばれ、虐待を防ぐ手だてとして期待が寄せられる。三重県はアドボケイトを試験的に導入した。
 アドボケイト制度は、子どもの権利条約にある「意見表明権」を保障し、その後の対応に反映する目的。昨年3月に東京都目黒区で5歳女児、今年1月に千葉県野田市の小4女児が虐待で亡くなった事件では、児童相談所など周りの大人たちがSOSをくみ取れず、アドボケイト制度導入を求める声が高まった。各地のNPO法人が連携し、全国協議会を立ち上げる動きもある。
 公的な制度がある英国やカナダでは、児相などから独立した第三者がアドボケイトを務める。三重県では18年度、試験的に児相など県職員を対象に研修を始めた。のべ44人が受講。子どもを預かる施設「一時保護所」で、職員の中にアドボケイト役の担当者を決めて、子どもの意見を聞く取り組みを行った。
 その結果、担当者以外の職員も含め、これまで以上に子どもの気持ちを意識して対応するようになったという。
 県児童相談センターの川北博道・児童相談強化支援室長は「必ずしも子どもの意見通りの結果にならないこともあるが、寄り添って説明することが子どもの納得につながるのだと思う」と語る。「児相の職員だけではなく、学校の先生や友達、家族や親戚らもアドボケイトの担い手になり得る。皆さんにもっとアドボケイトを知ってもらいたい」と広がりを期待する。
 17年にカナダの関係施設を視察した鈴木英敬知事は「日本は(先進国の中で)子どもの人権保護が遅れている。子どもたちのために早期に制度を確立したい」と語る。将来的には「医療機関など、あらゆる現場に配置していきたい」と意欲を示している。(安藤美由紀、小林由比)
 <アドボケイト>「代弁者」や「擁護者」などと訳される英語。さまざまな理由によって自身の意思を表明するのが難しい高齢者、障害者、子どもらが自身の思いを示せるよう支援し、その権利を代わりに主張する。具体的には、行政機関が法的措置や福祉サービスについて決定しようとする際、代弁者は当事者の立場に立って、その意向を示す役割を担う。子どものアドボケイトに関しては、英国やカナダで公的な制度が既に導入されている。

 

本音を聞くプロフェッショナル、とでも言えるかもしれない。それだけ、本音を聞くのは難しい。精神疾患のある人もそう。自分自身で、本音が何なのか、考えることから始めなくてはいけない。相談援助職の一番重要な仕事も、本音を聞くこと、と言えるのかも。

子育てをしていても、子どもが「なんでお母さん~~してくれへんの!」「話聞いて!」「こっち来て!」などと泣きわめき始めるとき、なるべく「どうしたいの?」と聞くようにしている。子どものため、というより、自分自身が、子どもの表面的な泣きわめきに苛立って対応を放棄してしまわないために、「結局どうしたいということなのか」という本質を思い出すために聞く。思いがけず、「もっと遊びたい」「あのおもちゃを持ってきたい」などと具体的で対応可能なことが、「やりたいこと」だったりするので、問いかけとしては意味のあるものかなと思っている。

大人も、子どもも、みな賢いから、「児童相談所の人に言ってもどうせ無理」などと思って本音を話さない子はたくさんいるだろうから、第三者であることを示すことができるアドボケイターという仕組みはよいと思う。 


南伊勢の入江でキャンプ

2019-06-11 14:49:29 | Private・雑感
梅雨入りして最初の週末でしたが、日曜日から月曜日にかけて、キャンプに行きました。南伊勢町の「ネットワークリゾートなんせい」というところ。トレーラーハウスが並ぶ入江のキャンプ場。志摩の入江より、さらにひっそりと、静かな緑と海。穴場でした、よかったです。



南伊勢から志摩にかけての海沿いでは、緑の山々と海がまさに混じり合う景色。九十九里浜や東京湾が近場の海だった私には、贅沢すぎる素敵な田舎です。

名古屋からも2時間ちょっとで行けるのでは。また来よう。

NHKの不登校特集

2019-06-07 14:59:03 | Private・雑感

NHKの不登校についてのNHKスペシャルを観た。不登校と、隠れ不登校、つまり保健室登校などの教室に入れない子や休みがちな子たち。広島の中学校に密着して、校内フリースクール(何時に来てもいいし、席も決まっていないし、個別に教えてくれる先生もいる)の取り組みを紹介。 https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190520/k10011922291000.html

中学校の映像を見て思う。「無理だ~」と。大人になってから中学校の生活を見ると、こんなことはできない、と思う。何においても「画一的なきまり」に拒否反応がある。体育館に集まって、並んで、話を聞くとか、ばかばかしくなってできないと思う。

だから、不登校の子たちは、ある意味大人なのではないか、まともな感覚の持ち主なのではないか、と思う。校内フリースクールには「ないよりはいいけど、やっぱり『普通教室の子たちに比べて自分は落ちこぼれなんだな』と常に感じてしまうからいけないと思う」という感想も番組中に紹介されていた。一方で、オランダの「イエナプラン」という個別学習(時間割がない)&異年齢児教室には不登校児から賛同の声。つまり、全校が「フリースクール」だったらいい、ということなのでは。前に、「独学主体の教育」というものについてブログに書いたが(https://blog.goo.ne.jp/mreisende21/e/1b579c6dfad94d546dcbac81648aaf01)、フリースクールも、イエナプランも、思想としては同じでは。

話は変わるが、今日は長女(5歳)の保育参観で、来年小学校に上がる子たち20人の様子を見に行った。保育園だから、もちろん整然と並んだ机やいす、などはない。広々としたホールの中で、半円になって保育士さんの話を聞いたり、答えたり、ときに寝そべったり移動したりしている。でも、秩序は保たれているし、活動は進行していける。狭い教室と、整然と並んだ机といす、ではない学習環境であれば、それだけで違った教育効果が得られるのでは、と考えたりした。

追記 自分の子どもに照らしてこの問題をふと考えたとき、親の臨機応変さと機動力は大切だと思った。これから、引っ越し、転校、小学校への進級、クラス替え…など、3人娘たちが交代に、繰り返しタイミングを迎えていく。四月の1週目などデリケートな時期に自分の余裕があるとよい。フレックス制の仕事だとよいかも、と思ったことをメモしておきます。

逃避的にお裁縫

2019-06-07 12:30:06 | Private・雑感
家の本棚で「自由からの逃走」を探しているのだけど見つからない。なぜ探しているかと言えば、今の私こそ、自由時間が怖いというか、充実していないことへの恐れみたいなものがあるから。この本が、自由からの逃走をどう定義しているのか、読んでみたい。

というわけで、久しぶりに図書館の本を借りての子ども服作り。アジサイの柄が気に入って、シンプルなワンピース。


最近学んだのは、「どうせすぐ大きくなるからワンサイズ大きめに作っておこう」のは間違いだということ。大きめに作ると胸元とか見えそうになるし、何よりジャストサイズになるころには服がクタクタになっていて着させたくなくなる。だからジャストサイズで作って、翌年には次女に譲るのが正解。

次女の保育園でクッキングがあるとのことで制作したのはこれ。


腰回りもゴムのデザイン。かなり適当に作りました。90のサイズだとほんと、生地も少ないし早くできる。