とまと日記 2011

最近、映画のイラストばっか。気ままに続けます

06.12.30   鉄コン筋クリート

2006年12月31日 | アニメーションと僕
「誕生は消滅の瞬間なのだよ木村君」

ネズミやっぱいいわぁ~~。哀愁ただよう感じがもうツボです。もうたまりません。

今年最後の映画は『鉄コン筋クリート』でした。原作も大好きで、映画を見る前にも読み返しました。
映画のストーリーやカットの仕方は原作に忠実に再現されています。だからかもしれないけど、原作でいう1話が終わるたびに、ブツっとカットされている気がしました。映画だからもうちょっと流れるようなカットをしてほしかたなぁ。という事実。

でもあの躍動感は最高レベルです。映像化が難しいと思われていた松本大洋の絵をぐりぐり動かす!くれよんしんちゃんの映画タッチにも見えたけどあの線は松本大洋ぶしだった。崩れているけど確かなデッサン力の"ヘタウマ"絵。

クロ、シロともう一人の主役、『宝町』。混沌とした下町×東京×アジア×ノスタルジック×昭和??もうよく分からないけど、これは一度DVD買ってゆっくり看板などの書き込みを鑑賞すべきです。
ノスタルジーなのにケバい配色みたいな感じ。「そうそう!」みたいな、原作を知っている人なら思わずうなずけちゃう感じです。 すごすぎるよ美術さん。

あと声優がよかったです。蒼井優と二宮の声がドンピシャで驚いた。俳優を使ってこけるジブリとは違って見事なキャスティング。シロ役の蒼井優の声がまだ頭から離れません。思わず泣いてしまいました。うぅ。


「鉄コン」のアニメ化でこれ以上は望めないと思うほどよく出来ていたぁ。(しみじみ)
思えば初めて原作を読んだ時は衝撃的だった。ピンポンが映画化された頃かな。。ヤクザの哀愁に痺れました。松本大洋氏の絵に痺れました。
…映画のホームページを見るまで、僕はずっと題名を『鉄コン筋クリート』ではなく『鉄筋コンクリート』と思っていました。それで普通に話ていました。は、恥ずかしい。。


最後に。
なんだか、クリエーターの熱というか愛情をものすごい感じました。監督は原作が大好きなんだなぁ…と。
今年最後の映画がこれで良かったです。よかった~。


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