とまと日記 2011

最近、映画のイラストばっか。気ままに続けます

07.03.27 ドリームガールズ

2007年03月28日 | 映画とかと僕
映画館で見る事を勧めます!!!「DVDでいいや」作品ではないです。


サブキャラまできらきらとした活躍と陰をきちんと書かれているので、主役が配置されていないような、群像劇のような構造でした。
なのでビヨンセが主役というのは話題性重視なのでしょう。

・オスカーを取った助演の人のジェニファー・ハドソンの存在感たるや半端じゃなかった。さすが、原作はこの人が主役だっただけの事はあります。おいしい場面は確実に持って行く。

・エディ・マーフィー、あんなに歌が旨かったのか…。やべーーー!かっこいいじゃないの。

・ジェイミー・フォックス、ノリに乗ってるなぁ。夢を追う青年から、だんだん傲慢になっていく役をさらりとこなしつつかっこいい。ただ、この人の主演料の高額請求は割にあっているんでしょうか?オスカーとると2000万ドルだなんて…ハリウッドはすごいのぅ。

・ビヨンセ、バービーちゃん。


この映画の見所の一つに、60年代から70年代にかけてのファッションショーといかにもらしい舞台装置の再現があったりします。


それともう一つ。
ドリームガールズはシュープリームスをモデルにしています。もちろん、ビヨンセ演じる役柄はダイアナロス。
そうなると、ジェイミー・フォックスの役はモータウンの悪名高いベーリー・ゴーディー・Jr!!
ちなみにモータウンといえばマイコー(ジャクソン5)!!!

マイコーは5脱退の際に、楽曲全てをモータウンが所有していたためにゴーディーと争っていたことがありました。ジャクソン家のジャーメインがゴーディーの娘と婚約していました。懐かしい。

そんなダイアナロスとマイコーの関係はとても面白いのです。
68年の5デビューの際のキャッチコピーは「ダイアナロスが発掘した~」と書かれていた。(実際はモータウンのオーディションでプロデューサーの目に止まる)
その後もダイアナロスの家にマイコーは住んでいたこともあります。
全員黒人のオズの魔法使いの映画、「ウィズ」でも競演。(マイコーは案山子役)しかし退屈な出来から打ち切られてしまいました。

さらにマイコーの88年の曲、「ダディー・ダイアナ」のモデルがダイアナロスであるとされています。
この曲は、ダイアナの夜の生活が赤裸裸?に書かれていて、それに付き合わされるマイコーの叫びの曲です。
「もうやめてよダイアナ!そんなことしないでよ!」そんな歌詞です。

噂の一つではあるのですが、ダイアナロスはウィズの失敗から、黒人から離れるようになりました。当然、子のように慕っていたマイコーとも。そこから、マイコーの白人になりたい症候群ができたのではないか、という噂です。
母に気に入られようとする子供。白人になりたいと考えるようになったのは当然かもしれません。
当時、いくら歌がうまくても、R&Bチャートでヒットしていても全米として見ると苦戦する時期もあったし、グラミー賞なども当時は黒人はとれませんでした。マイコー……。

マイコーはその周辺の人たちとのかかわり合いも非常に面白いのです。深く知るほど深みにハマります。さすがです。

映画ではそんなマイコーをフューチャーした家族バンドがちょっとだけ登場していて大爆笑しました。