楠クリーン村のブログ

山口県宇部市・楠クリーン村のブログです。

~そば~ そば農民募集を終えて・・・

2008年06月28日 | 若者の見る田舎の景色~インターン奮闘記~
 都会の人が田舎に畑を架空で持ち、作物を育てる農民になる「バーチャル農民制度」を、東出雲町「食と農のインキュベーションのろNOLO」の農場の一画で進めている。田舎の良さを体験したい人はいるかと呼びかけたら、すぐに4人から会費が振り込まれてしまった。これはもうやる他ない。二次募集も2倍を越す応募があり、残りの畑を巡り農場へ東京から、福岡から来る方が出る騒ぎになった。15日の出来事だ。1区画で採れるそばは、おそらくスーパーでは10分の1程度の値段で買える。なのに何故、そんなお金を払うのだろうか?
 
 まずこの制度から説明すると、普段は田舎にいる私たちが「そば農民応援団」としてそばの世話をし、畑や作物の様子を都会に報告する。時間がある時には実際に都会からやって来て、もんぺと麦藁帽子で畑仕事。

 田舎と都会の良いところを互いに知り、発見した問題を一緒に考え解決していく「田舎と都市の感謝とお返し」プロジェクトなのだ。
 
 これに賛同したのは、田舎での子どもの教育を考える両親、環境問題に興味があるキャリアウーマン、田舎と繋がることは有事のセイフティネット(安全網)と考える人、田舎で頑張る若者を応援したいと言う会社社長だ。合計8名の人がそば農民となってくれた。

 15日の畑の栽培権分譲大会には、島根まで足を運べない人のために東京会場も設けた。畑には20人弱の参加だったが、東京ではそれ以上の人が集まったというから驚きだ。

 両会場はインターネットでつなげ、事前取材した画像で畑や中海の美しさを東京でも見てもらい畑の説明をした。一番広いがうりぼうの足跡が発見された畑、肥沃だが雑草も良く生えて大変な畑、水タンクに一番近い畑・・・。ビデオは大好評、ますます島根へ来たいと言ってくれる人が増えた。

 政府も推進する二地域居住、都市と田舎の連携交流。旅館が目指す地産地消率向上の運動が発展し、今回のような試みが連携交流のひとつのモデルになればと思っている。次のそば蒔き、そばかりも楽しみだ。

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