楠クリーン村のブログ

山口県宇部市・楠クリーン村のブログです。

もったいないパーティー無事終了しました!

2009年05月25日 | 若者の見る田舎の景色~インターン奮闘記~
 今日は、先日お伝えしたとおり、山口大学東門前畑にてもったいないパーティーを開催しました!
 詳細は後日掲載させていただきますが、天候も快晴に恵まれ、美味しい農産物をたくさん食べ、たっぷり話したり議論したりで、とても有意義な時間を過ごすことができました。
 次回のもったいないパーティーもぜひぜひ開催したいと思っていますので、こうご期待ください!!

緊急告知!もったいないパーティーを再び開催!

2009年05月24日 | 若者の見る田舎の景色~インターン奮闘記~
少し突然ですが、明日、5月25日(月)17:30より、山口大学東門前畑にてもったいない農産物をふんだんに使った「もったいないパーティー」を開催します!

このパーティーでは、山口大学を出てすぐの畑で、農家さんから頂いた美味しいもったいない農産物を使ったBBQを行います。
自然豊かな畑の中で食べたり飲んだりするだけでなく、事務局長の岡田奈々を始めとした学生耕作隊の面々ともったいない農産物や、学生耕作隊の活動に関するお話などもでき、美味しく楽しく、でも農業や食について学ぶこともできる、充実した時間が満喫できます!

参加は無料ですので、興味のある方はぜひぜひお越しください!

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もったいないパーティー in 山大前の畑

日時:5月25日(月) 17:30~

場所:山口大学東門前の畑

参加費:無料

お問い合せ先:090-8363-2101(担当:岡田)

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ついに完成!2年越しの楠茶!

2009年05月17日 | 過去の記事はこちら!
草の伸びる勢いがぐっと増し、今まで枯葉ばかりの山々に新緑の葉がつき始めると、お茶の収穫時期が来たことを感じます。
約2年前から再生に取り掛かった楠の茶園でも今年、初めての収穫を行いました。

●悪戦苦闘の収穫
お茶の収穫は、二人で抱えて使う機械で行いました。
この作業には耕作隊のシニアの方お二人にきていただきました。
今回は人力で、しかも機械の操作に慣れない人間がするため、思った高さで刈れず、古い葉が入ったり、赤い茎(新芽ではない部分)が入ったり、とかなり四苦八苦しました。
3反のほど畑で収穫作業を行いましたが、慣れない機械、暑い日ざしと戦いながら、まさに悪戦苦闘、なんとか収穫を終えることができました。

●工場での加工
収穫したお茶の葉(生葉)は、すぐに加工します。
そうしないと、時間が経つと共にどんどん発酵して色が変わり、風味も変わってしまうからです。
今回、私たちは使われなくなった茶工場を借り、自分たちで加工にも挑戦することにしました。
お茶の加工を簡単にいうと、「蒸す、揉む、乾燥させる」という処理を、粗柔機や中柔機、乾燥機といった聞きなれない、いくつもの機械を通して葉を乾燥させ、水分を飛ばしていきます。
実際にやってみると、一つの機械に通す時間、温度、数量など決めることがたくさんあります。
そしてそれは実際につくってみないとわからないことがたくさんあります。
また、機械も思ったように動いてくれなかったり、老朽化が進んでいて故障している部分があったり、ラインが詰まったりと、収穫に続き、こちらも決してスムーズとはいえませんでした。やってみると難しい!
最終の乾燥させる工程を経て、いよいよダクトから完成したお茶が出てきます。
出てきたお茶は紛れもないお茶です。香ばしい香りが袋いっぱいに広がります。
できたことに対する喜びもありますが、それ以外に胸にこみ上げてくるものがあります。
この気持ちはなんだろうか・・・なんでこんなにうれしいだろうか。
単純作業の肥料撒き、ツル取り、圃場の整備、草との戦い・・・その作業を一緒に行ったシニアの方々や仲間のこと・・・その一年以上のさまざまな記憶がよみがえります。
私の友人の言葉を借りて言うと、それはきっとお茶の一年と自分の一年が重なったからだと思います。
これが農業の楽しさなのではないかと僕は感じました。

●収穫したお茶の活用
さて、今回収穫したお茶は、加工の実験として、全量を粉にして、スティックすることにしました。
これなら簡単に持ち運べて、すぐに飲むことができます。
それを私たちの仲間の東京のフェアトレードをしている第三世界ショップや各地のレストランで販促用として使用し、来年の収穫したお茶の販売につなげる予定です。
今年の市場でのお茶の値段は、去年よりさらに悪くなっており、生産者がお茶だけでは、食べていけないような状況が続いています。
私たちは生産から加工、販売までも一貫して行うことにより、消費者と生産者の距離を近くもち、また消費者には安心と安全を、生産者は生活が成り立つようにしていきたいと思っています。
「言うは易し、行なうは難し」と言いますが、行動をしないと何も変わりません!私たちの挑戦はまだ始まったばかりですが、ぜひ今後もご注目ください!


↑お茶の加工の様子


↑加工されたお茶の葉

”もったいない”パーティー開催!

2009年05月13日 | 若者の見る田舎の景色~インターン奮闘記~
 5月11日、耕作隊で管理する山口大学東門の前の畑で“もったいないパーティ”は開催されました。参加者は延べ10名、開催時間は夕方3時から日暮れまで、農家さんから頂いた農産物でBBQを行いました。“もったいないパーティ”では、もったいない農産物を食べたり、パーティということで講師の方を呼んで話を聞いたり、活用方法を考えたりと、楽しく農業について学べ、深められる場所をつくります。

 今回はその第1回目でした。農家さんから頂いたタマネギやお米をBBQで美味しく活用します。タマネギは小ぶりだったり、大きすぎたり、スーパーでなかなか見ないサイズです。市場に出ない野菜の味、“もったいない哲学”を知ってもらう良い機会です。頂いたお米を塩で握ったおにぎりと、カボチャ、タマネギなどを焼いて食べました。おにぎりはとても盛況で、一人暮らしじゃおにぎり食べないね、と言いながらもパクパクと口に運んでしまいます。火力が弱いのか、なかなか焼けないカボチャを見ながら虎視眈々と、甘くほくほくしたカボチャを狙い、また、タマネギは小ぶりなものはそのまま焼いてしまおうか、ということで網にのせ、じっくりとあぶりました。はじめは少し辛いタマネギだったのですが、焼いて、少し焦げ目がついたなぁ、熱いなぁという状態で皮をむくと、ふわっ、と湯気が立ちます。そして、手に滴るくらいの水分があふれだし、口に含むと、蜂蜜をかけたかのように、すごく甘いのです。これは、市場に出ないから、スーパーには並ばないから、自分達の口には入ることのない農産物です。農家さんの作りだしたままの味をみんなで食べる、感じてみる、食を味わうことができるのはなんて贅沢なのだろうと思います。

もったいないパーティは今後も開催を企画中です。ぜひもったいないパーティにお越しください!

【第1回もったいないパーティーの様子】

↑焼けたかな?


↑玉ねぎの丸焼きが美味しい!!

大学前の畑を再生し、 農業を楽しく面白くプロデュース!!

2009年05月01日 | 若者の見る田舎の景色~インターン奮闘記~
 「学生耕作隊さんですか?農地を再生させていると聞いたのですが…」、突然SOSの電話が鳴りました。学生耕作隊では、山口県宇部市のお茶園、周防大島町の田んぼ、畑やミカン園、萩市の古民家など、様々な再生活動に取り組んできました。これらの活動を通して、様々な方々から畑の再生といったお話が舞い込んでくるようになりました。

今回、持ち主の方からお電話を頂いたこの畑について詳しく話を聞くと、「草刈の作業や管理も大変になってきたものの、大事な畑だから悩んでいます」とのこと。そしてお話をうかがうにつれ、驚きの事実が発覚します。なんと、この畑は山口大学の東門のすぐ前にあるというのです。


↑今回管理することになった山口大学東門前の畑

現実的に考えれば、大学の目の前の土地ですから、学生アパートを建て、借家にすれば収入としては決して悪くはないはずです。また、この時期ちょうど山口大学の裏側の道路では工事をしており、立ち退きや土地を売った後には、すぐに新築の物件が立ち並ぶような場所です。ですから、「まさか話ほど大学の近くに畑はないだろう…」と思いつつ、実際に現場を見に行きました。すると、本当に山口大学の東門の目の前の畑だったのです!!これなら、大学の空き時間にちょっと農作業なんてこともできるのではないか、活かせる可能性を考えることで、大学生が気軽に農業に入り込めるフィールドになっていくに違いないと確信しました。

「農地として守りたい」持ち主のその気持ちを引き継ぎ、耕作隊に任された畑は、6a、4a、7a、3a、17aの5か所で計37a(約4反)です。いずれももともとは水田でした。しかし、ただ稲作をしていては、この畑の持っている可能性は埋もれてしまいます。何を植えようか、どう面白くやろうか、そうして考えだされたのが、「食っていくための基本主食近代5種」です。ここでの近代5種とは、農作物の代表例である、「小麦、大豆、とうもろこし、じゃがいも、米」です。有名な作物ではありますが、日本での自給は低いものばかりです。うどんも醤油も、味噌も、パンも、自分たちが日頃食べているものです。しかし、これらを自給できるかと考えると、実は、主食すらもできないかもしれません。まずは、この基本となる主食を押えようと、現在はじゃがいもを畑に植えています。

具体的な作業としては、みんなが交代でトラクターに乗り、畑の耕耘を行いました。初めて乗るトラクターにどんな操作したら良いのかなど、ワイワイと楽しんでいました。また、雨で湿ってトラクターを畑に入れられない時や畦の近くなどは自分たちでクワやスコップを使って耕しています。水はけの悪い土地で排水路をつくるにしても、土地の高低差を考えたり、ぬかるむ中、長靴がハマったりと、初めての作業の中でバタバタとしながらも、少しずつ畑を形にしています。

「昔の人は、本当にこんなところを機械も使わずに耕していたのか」「最初に畑を切り開いた人はどんな心境だったんだろう」「すごいなぁ」と、黙々と作業する中、みんな同じようなことを考えていて、休憩時間に「それ私も思った!」なんて話しています。

現在、ここで計画中のものが「もったいないパーティ」です。パーティに講師の方を呼んで話を聞いたり、もったいない野菜を食べたり、食べながらもったいない野菜のエピソードについて語ったり、活用方法を考えたりと、楽しく農業について学べ、深められる場所にしていきたいと考えています。たとえば、カセットコンロでもったいない野菜をその場で調理してふるまいます。もったいない野菜の味を知る、実際に体験してみることから発見できるものは多いのではないかと思います。

大学に近いという利点を生かし、ビニールハウスやパイプ車庫を建て、そこを部室やみんなが集まれる場所として、いろいろな会議や集まりを開いていきます。学生を対象にした軽トラの移動式野菜市「学生マルシェ」を開いたり、ビニールハウスで農作物の実験を行ったり、農業用の機械の使い方講習会やIT講習会、収穫したものの試食会や料理会を開いたり、山羊を飼って自給自足を目指したり、チームを作って、どこが立派な農産物を育てることができるかを競走したり、お茶園のお茶でお茶会を開いたり、なかなか機会がないからできないこと、やりたいことをできる空間にしていけたらと考えています。

4月、大学の入学式が終わり、学生耕作隊に新しい会員さんが現れました。「農業やったことありません。実家は非農家です。あ、でもおばあちゃんの家は畑やってます!手伝いしてなかったんですが、でも興味はあるんです。どうやってやるんですか?」クワを使ったことも土の中に入ったこともなく、農業の経験とえいば小学校で植えたサツマイモだけですと真新しい長靴で援農にやってくる女の子。作業後には、「大変で疲れますね…でも、なんかやりましたね!」と達成感を伝え、仲間たちといろいろ話しています。


↑畑での作業の様子

自然の中で活動すると、農業のきつい部分や達成感を知ることができます。作業を通し、いろいろな学生と話す機会もあります。じゃがいもや、ニンジンを畑に植えた次の日に、大雨が降り、もう水をあげなくても大丈夫だろうと思った翌日、「今日は晴れましたね。水やり大丈夫ですか?もし必要なら、授業終わった後に水やりをしたいんですが…」というメールが届きました。さらには、「畑は今どんな感じですか?あの子たち(畑)を放っておかなきゃいけないのは残念です」と、自分で何かを育てていく責任に、喜びを感じるメンバーも出てきました。「アズキ植えてみたいんですが」「サツマイモ植えて、焼き芋パーティしようよ」「キュウリ、ナスなど自分的にはよく食べるのだと助かるな」と、さまざまなメンバーがそれぞれの農業への関わり方を示します。発見から生まれる喜びや、何かに挑戦してみたいという好奇心、向上心、農業への問題意識、その解決策をどう実践していくのか、たくさんの思いをここに巻き込んでいきたいと考えています。

今、食の安心・安全、自給率、高齢化、過疎化といった多くの農業関連の話題が世間を賑わしています。一方、農業に興味を持つ人は確実に増えています。何か変わったことやっている、でも何か面白そうだなと、まずは感じてもらえるよう、楽しく作業をしたり、イベントを開いたりしたいと思います。

田舎の豊かな財を活用していく仲間が増えれば、まだまだ使われていない土地や機械も農産物も知恵も、間違いなく私たちの想像を超えて、農業を面白くて楽しいものへと変えていきます。たくさんの人を巻き込み、たくさんの人が考えていく、そんな自分の関わり方をつかんでもらいたいと思います。農業を楽しく、面白く、プロデュース。"農を大事に“ミッションに向けて、今日も活動しています。