楠クリーン村のブログ

山口県宇部市・楠クリーン村のブログです。

三田村茶の新茶手摘み、自然エネルギーでお茶を飲もう!

2011年04月28日 | 奮ってご参加ください!イベント情報
■茶園再生5年目へ

 耕作放棄された茶園を20代の若者メンバーが引き継ぎ、今年で5年目を迎えます。
 本格的に販売開始した昨年度は「お茶を飲んで体調が良くなった」と嬉しい言葉、「このお茶でなくっちゃ」という根強いリピーターの方も。
 加工途中に出る細かい茶葉を使った焼き菓子、石鹸などの加工品も開発し、山口を中心として全国の飲食店・自然食品店・雑貨店で三田村茶が売られ、全国に広がりました。
 今年の茶園の面積は昨年の倍になり、元気にお茶が育っています。
 そして、この度、無農薬・無化学肥料で自然の力を引き出した「新茶の手摘み体験イベント」を企画しました。
 茶園の若いメンバーと一緒に新茶を手摘みし、「組み立て式ロケットストーブかまど」で熱したフライパンで摘みたての茶葉を炒って、一番茶を味わいましょう!
 自然の中での自給生活、自然エネルギーを活用した調理で、お茶の生命力を体験できます。
 収穫したお茶はご自宅でも煎じて飲んだり、新茶風呂にして楽しんでください。


■ ソーラービリビリ防鳥ネット開発中

 森の駅くすのきではソーラーパネルでエネルギーを自給し、夜の灯りや携帯電話の充電をしています。
 間もなくやってくるブルーベリーの収穫時期に鳥に食べられないよう、ソーラーパネルで蓄電した電気を使い、鳥がネットに触れるとビリっと電気が流れる「ソーラービリビリ防鳥ネット」を開発中です。
 完成すれば、同じように鳥の被害で困る農家さんの役に立ち、ソーラーエネルギーで環境と共生した農業ができます。
 茶畑とブルーベリー畑が広がり、夜には星空が見えるこの場所で自然に囲まれてお風呂にも入れるようにと計画しています。
 今年のGWは、森の駅・くすのきのイベントに参加しませんか?!


新茶手摘み体験イベント@森の駅くすのき 概要・お問い合わせ先

日時:2011年5月9日(月)10:00~12:00(予定)
場所:山口県宇部市・「森の駅くすのき」(詳細は参加希望者にお伝えします)
参加費:無料(てぬぐいかタオルを持参し、動きやすくて汚れてもよい服でお越しください。
スニーカーでも大丈夫ですが、長靴がベストです)
お問い合せ先:農を軸とした第6次産業in山口事業協同組合 事務局:小沢ゆかり
電話:080-4069-9159、メール:rokuji_ymg@shakai-kigyo.net


お茶園を管理している若者たち

直接救援定期便で届けた「ココナツ炭団」で 農業のエネルギー支援、エネルギー自給生活を広める

2011年04月03日 | 若者の見る田舎の景色~インターン奮闘記~
■エネルギー自給

 東日本大震災により、ガソリン、灯油など生活に不可欠なエネルギーが各地からなくなっています。
 田舎では特に、買い物や病院に行くことから始まり、生活物資を流通させるにもエネルギーがなければできません。
 化石燃料がなければ今の生活が成り立たないという事実に今回の震災で多くの人が直面しました。
 そこで、学生耕作隊が所属している田舎会社では、震災前からエネルギー自給・確保に備えて、今年1月にインドネシアから「ココナツ炭団(たどん)」10トンを輸入しました。


■インドネシアから来たココナツ炭団

 「ココナツ炭団」は南国特産のココナッツの殻を炭化させて固めた燃料で、ココナツオイルを絞った後の「捨てられている、モッタイナイ」を活用したモノです。
 一般的な炭とは違い、一酸化炭素を排出しない炭で、CO2削減、熱量は6000キロカロリーと優れ物です。
 炎を上げて燃えるということはありませんが、じわりじわり5時間以上熱を保ち続けます。
 燃えている炭団は表面が白っぽく一見消えているようですが、表面の灰を払うと中の方で赤々と燃焼し続けています。
 匂いは多少出ますが不快なものではなく、煙はほぼ出ません。
 室内での使用に適しているため、3月1~4日に出店したFOODEXでココナツ炭団を使って調理ができるレンガ窯の販売をスタートしました。


■被災地の農業をエネルギーで支援

 3月20日に宇部市の森の駅・くすのきを出発した「直接救援定期便」では、岩手県洋野町種市へ「ココナツ炭団」2.5トンを届けました。
 現地は農業まで燃料が回らず、苗床つくりやハウス栽培のトマトの花が寒さでダメになりそうで、今守っておかないと今後の収穫が見込めないという危機的状況です。
 ココナツ炭団は岩手県洋野町種市を拠点として、近隣の困っている農家に配られ、ビニールハウス内の温度を保つエネルギーなどに使われます。
 私たち田舎会社はこのインドネシアから来た炭団を使うことによりエネルギー自給時代に備え、全国各地で自分達も自給生活を始め、モデルを作り、市民の方へ自給生活を呼びかけていきます。
 このプロジェクトのパートナーであるHaruno・Subiyanto(ハルノ・スビヤントくん、バンドン大学で自然エネルギーを研究)も来日し、実験を進めています。
 ココナツ炭団にご興味のある方、下記までお問い合わせください。


■ココナツ炭団の問い合わせ

農を軸とした第6次産業in山口事業協同組合 事務局:小沢ゆかり
電話:080-4069-9159、メール:rokuji_ymg@shakai-kigyo.net


ココナツ炭団に火を付ける様子

痛みを分かち合う直接救援定期便、そして仕事つくりへ

2011年04月01日 | 若者の見る田舎の景色~インターン奮闘記~
■市民間での救済を

 私たちの仲間に被災地である岩手県洋野町種市で、天然ホヤや養殖ウニを使ったレストランを営む女性がいます。
 しかし、3月11日の震災の際にお店は津波で流されました。
 彼女は、FOODEX JAPAN(アジア最大級の食の祭典)に出展した際、天然ホヤ塩で作ったおにぎりを差し入れてくれました。
 今、現場はライフラインは通じているものの、農業まで燃料が回らず、農家さんは今後の収穫にも影響が出ると心配されています。
 そんな中、全国から集まった炭団(たどん)、七輪や点火器具、車椅子などを被災地に運ぶことが決まりました。
 3月20日、森の駅くすのきからトラックで北上し、「何とかしたい」という志を集めながら22日朝に現地に到着。
 物資を手渡しました。


■ 被災した女性の仕事つくりへ

 そんな折、レストランの女性経営者から「今まで雇っていた7人の職を確保したい」と相談を受けました。
 また、彼女から「沖に出ていた船は助かった。しかし保冷庫が流され流通ができない」という事情も伺い、加工場作りを思い立ちました。
 そして、直接救援定期便の第3便は「森の駅くすのき」のセルフビルドの建設責任者の若者を派遣します。 
 彼らは3月30日に建設木材を持って森の駅くすのきを出発しました。
 また、東京の提携団体・第3世界ショップのスリランカのカレーペーストを、避難所を出た後の失業者の自立支援に使う予定です。
 飲食店の間のスペースにテントを張ってカレーを売って稼ぐ仕組みで、商売で自活の道を開けるモデル作りです。
 今後も被災地が必要なものを届ける定期便を予定しており、物資は私たちの拠点に送っていただければ、今後の便に乗せて被災地に運びます。
 被災地に届けてほしい救援物資等がある方は下記にお問い合わせください。

●第一便で全国から届けたもの
ココナツ炭団2.5トン、七輪、紙おむつ2ケース、失禁パット、生理用品、衣類、歯ブラシ、口腔洗浄液、カップラーメン360食、使い捨てマスク8000枚、割りばし、使い捨てカイロ、ボックスティッシュ、車いす3脚、衣服、紙おむつ、お金


■救援物資の受け付け・問い合わせ


※事前にご連絡いただいた後、物資の送り先住所を折り返しご連絡します。
農を軸とした第6次産業in山口事業協同組合 事務局:小沢ゆかり
電話:080-4069-9159、メール:rokuji_ymg@shakai-kigyo.net


被災地を襲う津波


志と物資を集めて北上します


現地に到着した物資