農家さんめぐり 林さん、鬼久保さん、山田さん、藤岡さん

林さんは15件目の農家さんです。この方は明るく親しみやすい奥さんと2人でガーベラを育てている方で、脱サラ後（平成7年）に農業を始められた方です。花卉は販売価格の変動が大きく何のために栽培しているかわからないと嘆いていました。しかし、どうせきつい農業やっているのだから面白くできるのなら…やりたい、とおっしゃっていました。ガーベラはとても綺麗で楽しく取材ができました。

鬼久保さんは16件目の農家さんです。鬼久保さんはIターンで農業を始められ、まだ若く快活な方です。トルコキキョウを作っていらっしゃいます。また、ブルーベリーも作っていらっしゃり、とても甘くて美味しいと評判です。はじめは食べ物が作りたかったという鬼久保さんですが、「今まで花を人にあげたことがなかったんだけど、自分で作るようになって近所のおばさんに花をあげるんだよね。そしたらめちゃくちゃ喜ぶの。それがすごくうれしくってさ。」と素敵な笑顔で語ってくださいました。

山田さんは17件目の農家さんです。Uターンで就農し、平原台農業生産組合で6件の農家さんとともにブドウの栽培をおこなっていらっしゃいます。どうやったら地域で農業を活性化できるか考えていらっしゃり、うちらが見本に、と穏やかな人柄の中にも強い意志をもち、活動しようとしているかたです。農業は大変だと実感し、悩みつつも、こんなことをしたいんだと活き活きと語る山田さんに私たちも頑張らなければと励まされました。

藤岡さんは18件目の農家さんです。Iターンで農業を始められたかたで、葉タバコをつくりながら、ご自身の手が空いている時期は組合の手伝いを奥さんとお二人で行っている方です。明るく笑顔の素敵な自由奔放なおじさんです。一見聞くと忙しそうな生活なのにゆとりをもっていて、都会のひとにとって田舎の生活ってこんな感じに見えるのだろう、と感じさせてくださる方です。

農家さんめぐり 山本さん

山本さんは14件目の農家さんです。周防大島の山側にミカン園をもっていらっしゃり、風が涼しく、見晴らしの良い素敵な場所でお話を聞くことが出来ました。趣味が釣りだったり、蝶々の写真を撮ることだったり、品種改良だったりゆったりとした流れの中過ごしていらっしゃいます。品種改良にいたっては趣味と言いつつも、5月に収穫できる（南津海：ナツミ）というミカンを生みだしていらっしゃり、これからまた新しいものを作り出そうと日々実験中だそうです。

農家さんめぐり 三輪さん、田中さん

三輪さんは11件目の農家さんです。三輪さんの取材をした時に実際にモミすり機をまわされていました。原油高、少子高齢化、食の安全など、さまざまな農業にのしかかっている問題たちを感じていらっしゃいます。印象に残る言葉としては、「昔、わたしがあなたくらいの頃は何をしていたのだろう。モミすり機のちかくでひたすらあふれたモミをすくっていたのかな。」農業の変化を思いつつも、「今度の市場は北京ではなく上海だ。」と海外に目を向けて行動しようとなさっている人です。

田中さんは12件目の農家さんです。田中さんはご自分でかなり勉強されていらっしゃる方で、その理由というのが次世代へつなぐ（礎）をつくりたいとのことです。現代の農業のあり方は、先人を踏襲するだけでなく、新たなものを取り入れ、応用していかなければならないという考えのもと、新たな農法を自分の畑で実践し、できるということの証明を現場で行うことをめざしていらっしゃいます。

農家さんめぐり 岡野さん、西さん、原田さん

岡野さんは8件目の農家さんです。岡野さんは原油高による農家さん達のされている状況を実体験として考え、強い問題意識を持っていらっしゃる方です。ここに政府は力を入れるべきだ、ここにお金を使えばいいんじゃないかと見えているのに政府への提言までいっていないところ、政府が動かないところが農家さんの持っている（もったいない）の１つではないかと感じました。

西さんは9件目の農家さんです。西さんは珍しいものしか作っていないと宣言される通りにさまざまなものを作っていらっしゃいます。見たこともない面白い作物がたくさんで植物園なのでは…、と感じました。ナスやタマネギが逆に食卓で良く見る野菜だ！と珍しかったです。多趣味で、ウナギ取りや酒づくりなどにも挑戦していらっしゃる、農業は楽しんでやるものだと思わせて下さる方です。

原田さんは10件目の農家さんです。農家取材を非常に歓迎してくださり、倉庫から農器具から、アルバム写真、事務室の様子まで、とても丁寧に熱心に教えてくださいました。ご自分で新しい商品を売り込みに行き、他の同系商品の研究も怠らず、また原田さんの強みは自分で農業機器をメンテナンスできるところです。快適に自由に農業しながらすごしていらっしゃる姿が印象的でした。