楠クリーン村のブログ

山口県宇部市・楠クリーン村のブログです。

『第2回 四国を元気に起業オークション』開催!

2011年06月21日 | 奮ってご参加ください!イベント情報
 現在、学生耕作隊が応援している松山大学生たちが運営している『田舎っふぇ』でこの度、『第2回 四国を元気に起業オークション』が開催されます。
 今回は、四国の学生たちの挑戦の新たな第1歩となるこのイベントをご紹介します。

 第1回『四国を元気に起業オークション』の落札者として学生で起業し、『田舎っふぇ』を立ち上げた山下愛奈さん。
 2011年2月に雑貨屋をスタートし、フェアトレードや関わりの深かった久万高原の商品を取り扱い、5月からは念願だったカフェをスタートさせました。
 イベントも開催し、同年代で就活中の学生や若者に『起業』『経営』という新しい働き方の楽しさを提案してきました。
 しかし、お母さんが脳梗塞で倒れ介護が必要となったため、今回で田舎っふぇを卒業することになりました。

 そしてこの度、特に関わりの深かった久万高原町へ感謝の気持ちを込め、特産品の販売、美川そうめんの『そうめん流し』を行います!
 午後(12時半)からはメインイベントとして、卒業する山下さんの次の経営者を決定する、インキュベーションE-TOKO主催『第2回四国を元気に起業オークション』を開催します!

 第2回のテーマを『選べるワークスタイル』。
 平日授業がある学生でも土日のみの経営という形や、レストラン(カフェ)・雑貨屋(フェアトレード商品など)・新エネルギーの活用(LED・CCFL)、IT発信(ホームページ)など、多種多様で新しいワークスタイルを知ってほしいと、全国の若手起業家の方に力を貸していただき、物品やノウハウを提供していただくことができました。
 当日はスカイプを活用し山口や島根の起業家の方につなぎ、アドバイスや支援表明をしていただきます。
 また当日は、久万高原町から地域の問題解決などに興味・関心の高い、地域の方をゲストに迎え、それぞれの立場からアドバイスをいただきます。
 地域・学生・起業家が一体となり就職難の時代に新たなワークスタイルを提案し、新たな経営者が生まれる瞬間に是非お立ち会いください!
 一人でも多くの方のご参加をお待ちしています!

【日程】:2011年6月25日(土)
【場所】:松山市湊町4丁目14番地 正安寺湊町5号室『田舎っふぇ』
【当日スケジュール】
 11:00~12:30
  第1部 久万高原ありがとうフェア
  ・美川そうめん『そうめん流し大会』料金500円(要予約)
  ・久万高原の魅力を語ろう!
 13:00~15:00
  第2部 「第2回 四国を元気に起業オークション」
【お問い合わせ先】
TEL:090-6289-8343
メール:furuya@shakai-kigyo.net

2011年6月のまちなかファーマーズマーケットのお知らせ

2011年06月13日 | 奮ってご参加ください!イベント情報
 2011年6月のまちなかファーマーズマーケットは、6月25日(金)、26日(土)10時~17時の日程でヒストリア宇部(宇部市新天町一丁目1番1号 TEL.0836-37-1400)にて開催予定です。
 今月はおなじみの宇部市産自然卵やバラの切り花の他、森の駅くすのきで生産された2011年の新茶やブルーベリーがついにお目見えします!
 お買いものやお出かけのついでに、是非ともお越しください!

ようこそ!森の駅・くすのきクリーン村へ

2011年06月07日 | 若者の見る田舎の景色~インターン奮闘記~
 森の駅・くすのきは、お茶畑やブルーベリー畑があるだけでなく、若者が最先端のライフスタイルで暮らす“クリーン村”です。
 ここでは生活に必要な電気はソーラーパネルで発電、料理はロケットストーブかまどで調理し、化石燃料に頼りません。
 また、建物もセルフビルドで自分たちの手で建設します。
 建物が壊れた時も、専門家がいなくとも、自分たちで直せます。
 そして、エネルギーも食糧も住まいも自給できれば、東日本大震災のような大災害が起きても生き抜くことができます。
 今回は、都会で生きられなくなったとき、都会の人を受け入れる場所にもなる、“くすのきクリーン村”をご紹介します。


■【食】米も野菜もお茶も果物も自給

 お米は自分たちで栽培し、つながりのある農家さんや仲間から無農薬栽培のお米をいただくので、買う必要がありません。
 春には山の恵のワラビ、たけのこがどんどん生えてきます。
 水もお茶畑の地下を流れる地下水を井戸からくみ上げ、タンクで貯蔵しています。
 歯を磨きながら、何となく流しっぱなしにすることなく、大切に使います。
 他にも、お米はソーラー発電の電気で炊飯器で炊けますし、曇りや雨の日はかまどで炊く楽しみも。
 自分たちが食べるものを土と水、太陽の恵で育てているので、どこで何が起きても生きていける安心感で若者たちはイキイキと働いています。

 広いお茶畑では、無農薬・無化学肥料でクリーン村に住む若者たちが愛情をかけて育てています。
 それらを通して第6次産業を確立し、日本のお茶文化を守ります。
 5月9日には新茶手摘みイベントで、ロケットストーブかまどやソーラークッカーを使い、摘み立ての新茶を炒り、手揉みして味わいました。
 まもなく今年の新茶も発売予定ですので、お楽しみに!
 お茶に続いて梅、ブルーベリーも収穫を迎えます。
 ブルーベリー畑では「ソーラービリビリ防鳥ネット」でブルーベリーを食べられてしまわないように対策しています。
 また、冬の楽しみ、周防大島のみかん園でもソーラーでセキュリティ対策を実践しています。


■【住】NO化石燃料、ALLセルフ&自然エネルギー

 人が生活をするには雨・風をしのげる建物が必要です。
 倉庫も専門家に任せず、自分たちの手でセルフビルドで建設しました。
 自分たちで作ればお金もかからず、愛着がわくので大切に使います。
 また、自分たちで作るので無駄や不満もありません。
 クリーン村には電気もガスも水道も通っていません。
 どれも当たり前に毎日使っている人がほとんどですが、実はどれも大きな自然災害や運営会社の都合で止まってしまい、いつ復旧するかもわからない危ういものです。
 しかし、ここでは倉庫の屋根につけたソーラーパネルで発電し、パソコンや携帯電話の充電、省エネルギーのCCFLライト(日本名で冷陰極管。外観は蛍光灯と似ていますが、寿命が約6倍、消費電力が約40%オフ)で、原発に頼らず、二酸化炭素を出すことないのでクリーンで、不便もありません。
 ソーラー発電装置も機材と知識があれば、誰もが設置できます。
 私たちも素人からはじめ、失敗と成功、経験を重ねて設置しました。
 できないとあきらめずに、やればできます。
 農作業や建設に使う工具もソーラー発電で充電、BDF(バイオディーゼルフューエル、廃天ぷら油が原料の軽油代替燃料)で動く車もありガソリンも不要です。
 セルフビルドやソーラーの経験を生かして被災地の岩手県洋野町種市に資材やソーラー発電キットを運びました。
 現地の女性の仕事作りのための加工所建設を行い、まもなく完成します。
 お茶やブルーベリー栽培の農作業で汗をかいたあとはお風呂です。
 井戸水をくみ上げて、火を焚いて大空の下で入るドラム缶の五右衛門風呂。
 山に沈む夕陽を見ながら入れば、1日の疲れも取れます。


■【衣】洗濯機もソーラーで

 くすのきクリーン村では、自然の中での作業がしやすいように、動きやすく、汚れにも強い丈夫な服が重宝します。
 特に、夏の時期は日差しを遮る帽子や汗をぬぐうタオルが必須です。
 道具を安全に扱い、怪我を防ぐための軍手、足もとは長靴があると雨の日も気にせず作業ができ、健康と安全につながります。
 気持ちよく生活するための洗濯も洗濯機をソーラーで動かし、合成洗剤は使いません。
 アルカリ性の水と、酸性の水を使うことで手や衣類の雑菌を減らし、水を汚さず、自然と共存して持続可能な生活を続けられます。

 もはや生活の一部を自然エネルギーに変えても、限界があります。
 原発事故、放射能汚染も人間がコントロールできるものではなく、広く大きな自然界のつながりの中で、もはや汚染を食い止めることはできないのではないでしょうか。
 自然の中で私たちは生かされていることを自覚し、土と水と太陽から食糧を生産する。
 そして、自然と共存した生活なら不安におびえることなく、暮らすことができます。
 生活者である私たち自身が生活を抜本的に見直して、原発を作る電力会社から電気を買わず、電気を買わなくても生活できる方法を模索し、自分たちでエネルギーを作りだしていくことが3月11日を境に変わったこの世界を生き抜くために必要なことではないでしょうか。

 クリーン村では、都会の人たちが都会で生活できなくなったときに、受け入れられる体制を作っています。
 いざというときのために、水道もガスもない、生活のすべてが自然エネルギーという生活を体験してみませんか?
 お互いの信頼関係を作るために、スーパーやコンビニではなく、田舎で私たちが作る米やお茶、野菜、果物を購入したり、農作物育成キットや自然エネルギーキットを使って、日頃から最低限の知識や技術を身につけられる“自給クラブ”です。
 みなさんも自給クラブにぜひご参加ください!


◎「森の駅・くすのきクリーン村・自給クラブ」参加についてのお問い合わせ

農を軸とした第6次産業in山口事業協同組合 事務局:小沢ゆかり
電話:080-4069-9159、メール:rokuji_ymg@shakai-kigyo.net


太陽の光を浴びてすくすくと育つブルーベリー


お茶園の草取りの様子


ロケットストーブかまどでお茶を炒ります


木陰で食べる昼食は格別!


屋根にソーラーパネルを設置した倉庫


洗濯機もソーラー電気で動かします


一日働いた後はドラム缶風呂でリフレッシュ!