日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

晩秋の能登を行く 完結編 - わり勘

2019-11-16 19:06:30 | 居酒屋
風呂から上がると橋場町のバス停はすぐそこです。野町へ向かうバスも頻発しています。二軒目は必然的に決まりました。「わり勘」の暖簾をくぐります。
端から見れば馬鹿の一つ覚えに映るかもしれません。自ら開拓したことからくる愛着により、依怙贔屓の域に達しているともいえます。しかしこれは実を取った選択でもあります。ひがし茶屋街には相当数の観光客が出ていました。繁華街の呑み屋が混むのは必至でしょう。この時間帯なら、有名店は取り付く島もなさそうです。そのようなときであっても、こなら気兼ねがありません。新幹線の開業を機に観光客が一段と増え、有名店の客層にもあからさまな変質を感じる場面が散見されるようになりました。そのような中、いつ行っても地元客で賑わっており、それでいながら何だかんだで入れてしまうこの店が、自分にとってはお誂え向きなのです。
カウンターに残っていた最後の空席に滑り込むと、そこがガラスケースと黒板を目の当たりにできる好位置でした。ガラスケースには見るからにうまそうなかぶら寿司があり、黒板には鰤と子付けの文字もあります。牡蠣、白子、なまこも冬らしくはあるものの、それだけではどこの冬かが分かりません。しかしこれらの品々が加わると、俄然北陸らしくなります。秋の風物詩はもうどこにもなく、すっかり冬の趣です。一足早く味わえたことを幸いに思います。

わり勘
金沢市野町4-3-6
076-244-2280
平日 1600PM-2300PM
日祝日 1600PM-2200PM
月曜定休

一番搾り
常きげん
牛すじ
刺身五種盛
かぶら寿し
あさりみそ汁
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