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日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

梅雨空の京都を行く 2019 - ゆかりの地

2019-06-08 10:34:08 | 東海
世知辛い現実を目の当たりにさせられましたが、ささやかな収穫もありました。来年の大河ドラマの舞台が当地になるらしく、それを記念した懸垂幕がアーケードに並んでいたのです。「戦国武将ゆかりの地 岐阜」と銘打ち、名だたる武将の名を家紋とともに掲げたもので、歴史音痴の自分でも知る齋藤道三、織田信長、明智光秀、木下藤吉郎、山内一豊といった有名どころに加え、土岐頼芸、安藤守就、氏家卜全といった、恥ずかしながら初めて聞く名前まで多岐にわたります。片っ端から撮って回ったのはもちろんです。
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梅雨空の京都を行く 2019 - 草刈り場

2019-06-08 10:01:04 | 東海
自転車を借りて市内を走るのが岐阜を訪ねたときのお約束です。ただし、同じことを繰り返しているつもりはありません。去年は加納城、一昨年は梅林といった具合に、年毎に趣向を変えてきたからです。今回は原点に回帰して柳ヶ瀬の商店街にやってきました。
自転車で岐阜市街を回り始めた初期の頃、まず印象に残ったのが駅前の問屋街と柳ヶ瀬のうらぶれた商店街です。しかし、その商店街に再開発の波が押し寄せ、数年後には一変するだろうという話を小耳に挟みました。そうなる前に今一度訪ねておこうと思い立った次第です。
こうして自転車を走らせると、辺り一面更地というまでには至らないものの、かなりの区画が虫食いとなり、跡地で新築工事が行われているところでした。岐阜駅から延びてくる目抜き通りの両側も更地となって、いずれにも分譲マンション建設地の看板があります。一方の看板には19階の文字があり、もう一方には完成予想図が描かれていて、やはりおおむね同じ高さになるようです。駅の方には一足先に完成したその手の集合住宅も。たしかに、岐阜駅が徒歩圏内という条件を考えると、名古屋市内の外れの方から通勤するより、こちらの方がはるかに便利ともいえます。これは商機と見た魑魅魍魎の手によって、廃れた商店街が草刈り場にされたということなのでしょう。時代の流れとはいえ世知辛い話です。
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梅雨空の京都を行く 2019 - 二匹目のどじょう

2019-06-08 08:41:38 | 東海
本活動は二匹目のどじょうを狙ったものといっても差し支えありません。道中では去年採った行程を大筋において踏襲します。快速列車をあえて見送り、直後に出る普通列車で下る点についても同様です。

★名古屋833/3105F/859岐阜
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早春の駿河を行く 2019 - 有終の美

2019-02-17 17:25:57 | 東海
昨日訪ねて気付いたのは、半島の先端から内側へ少し回り込んだ場所にも駐車場があり、そちらの方が風を避けられ好都合だということでした。夕景を眺めるなら今日もここだと決めて再訪すると、岸壁にはお誂え向きのテーブルベンチまであります。それを拝借しつつ投稿中です。厚い雲に覆われた富士山の方角と違い、西の空には雲一つありません。加えて風もほとんどなく、鏡のように凪いだ水面が茜色の空を映しています。有終の美を飾るにふさわしい夕焼けです。
暖かくなるまでの間に、静岡を二度訪ねられれば理想的と考えており、去年についてもそうしました。しかし、真冬早春にそれぞれ訪ねた去年と違い、今年は仮に再訪するといずれも早春ということになります。それではいかにも芸がありません。なまじ再訪して蛇足になるより、今季はこの一度限りで切り上げようという方向に傾いています。
あろうことか、快晴にもかかわらず富士山を拝むことができませんでした。苺は買えず、市場に寄る時間も作れませんでした。しかし、その借りを直ちに取り返したいとまでは思いません。これは偏に、春らしさに満ちていたという点において、今回の旅が例年以上に出色だったからです。思い残すことはもうないと言い切れるほど、早春の駿河を満喫できたことに感謝します。
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早春の駿河を行く 2019 - 入道雲

2019-02-17 17:10:01 | 東海
四時まで粘って切り上げました。明るいうちに是非とも走っておきたかったのが、いちご海岸通りこと国道150号線です。ところが、対面通行となるやいなや凄まじい渋滞が始まりました。少し走れば四車線に戻り、静岡まで再び快走できるのは分かっています。しかしこの渋滞ではどうしようもありません。苺だけ買って引き返そうとすると、今度は売切という無情の返事が。日本平に殺到した観光客が、こちらにも流れてきたと考えれば、こうなるのも当然といえば当然ではあります。徒手空拳のまま、三保の松原まで走ってきたところです。
真正面に聳えるはずの富士山は、引き続き雲に覆われ裾野すらも分かりません。夏の入道雲を彷彿させる、陰影のある大きな雲が、山頂とほぼ同じ高さまで立ち上がり、山体を完全に隠しています。上空には青空が広がっており、遠景も昨日ほど霞んでいるわけではありません。しかるに全く見えないという現象が、年に何回起きるのでしょうか。少なくとも自分の記憶にはありません。富士山を拝めなかったと嘆くより、むしろ貴重な経験と前向きに受け止めておきましょう。
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早春の駿河を行く 2019 - ありがとう

2019-02-17 15:56:02 | 東海
パークウェイを清水側へ下りてきました。再び静鉄電車を撮ります。
日本平に静岡側から登ったのは、撮影に適した場所が他にもないか、沿線を移動しながら探すためでもありました。その結果分かったのは、午前中に撮った場所から線路際を西へ進むと、新駅の予定地だという細長い空き地があり、午後になれば新静岡行の列車を撮れそうだということです。その狙いは的中し、一通りの編成を好条件で再度撮影することに成功。その中には、「ありがとう」のヘッドマークを掲げたお別れ運転の臨時列車も含まれます。奇しくも自分と同年齢の編成でした。最後の勇姿をしかと記録できたことを幸いに思います。
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早春の駿河を行く 2019 - 日本平

2019-02-17 13:20:12 | 東海
一時間半粘って切り上げ、静岡側から日本平へ登って行くと、駐車場が満車となっていて面食らいました。少し離れた臨時の駐車場には入れたものの、それすらあらかた埋まっていました。それも、本来の駐車場よりはるかに広いにもかかわらずです。ロープウェイも乗客を運びきれず、整理券を配って時間別に呼び出す始末。梅と河津桜が咲く時期とはいえ、それは去年も同じでした。しかるに何故これほど混むかと考えたとき、目に留まったのは山頂にある展望台です。今までなかったかもしれない巨大な電波塔が建っており、その周囲に木製の回廊が巡らされていました。日本平夢テラスなる名がついており、案内板には建築界の大御所による設計とあります。それでようやく得心するという顛末です。
富士山がある清水側に関する限り、山頂から少し下った橋の上からの眺めが一番であり、山頂からの眺めは一歩譲ると思っていました。しかし、この展望台ができたことで、あながち悪くはないと思えるようになってきました。富士山と清水市街を真正面に一望できる橋の上からの眺めが、依然として勝っているとは思います。ただし、清水市街こそ左手前に隠れるものの、その代わり右側にある三保半島の全貌が現れ、渦を巻いたような湾の形を一望できるのがこちらの特徴です。そのおかげで、東から航行してきた駿河湾フェリーが、左に旋回しつつ入港し、埠頭を一旦過ぎた後、今度は右に旋回して、左舷側から着岸する一部始終を眺めることができました。
惜しむらくは富士山が見えないことです。上空は雲一つないにもかかわらず、低い空には雲が漂い、それが山体をそのまま隠してしまっています。晴天にもかかわらず全く見えないという状況は初めてかもしれません。富士山の見える日にいずれ再訪するつもりですが、ここまで混むと厄介です。人出が増え出す前の朝方を狙った方が無難でしょう。
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早春の駿河を行く 2019 - 再挑戦

2019-02-17 11:12:30 | 東海
そのようなわけで、まずは静鉄電車を撮ります。桜橋の先にある直線区間にやってきました。
去年も静鉄の撮影に丸一日注ぎ込みました。再挑戦を思い立ったのは、さらなる撮影地の心当たりが出てきたからに他なりません。「サンライズ」で静鉄の線路と並走しつつ上っていくとき、お誂え向きの踏切があるのに気付き、あそこでも撮れそうだとかねがね思っていたのでした。そしてその狙いは的中しました。柵の外側からでも適度な引きがとれるばかりか、線路に道が並行しているため日当たりがよいのです。
一年経って置き換えが進み、運用についている八本のうち四本が新車という状況です。来年の今頃にはいよいよ後がなくなってくるでしょう。そうなる前に、よい条件で今一度撮れたのは幸いです。
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早春の駿河を行く 2019 - 和風ビジネス旅館福住

2019-02-17 09:19:22 | 東海
来週末、周辺の宿が混むことについては既報の通りです。幸い今週末は十分な余裕があり、定宿の福住も空いていたため即決しました。
常々申している通り、慣れた宿があるというのはよいものです。それが和室の宿ならなおさらというものでしょう。初めて泊まった四畳半の角部屋が、一人旅にはお誂え向けでした。心地よく休息できたことに感謝します。
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早春の駿河を行く 2019 - 二日目

2019-02-17 09:12:54 | 東海
おはようございます。昨夜は0時の終電で清水に戻りました。余勢を駆ってラーメンまでいただいてしまい、宿に戻ったのは一時近くになってからです。夜更かしが響き、目が覚めたときには七時半でした。間髪入れずに朝食をいただくも、前夜からの疲れが残り、部屋に戻って再び休みました。多少なりとも回復したため、ようやく出発しようという状況です。
目が覚めた時点では曇りがちでした。しかしすぐ晴れ、今は狙い通りの快晴です。この好天をどう活かすかと考えたとき、いの一番に静鉄電車が浮かびました。前夜の帰りは新車となり、離合する列車も多くは新車でした。置き換えがいよいよ本格化する中、今一度記録しておこうという寸法です。
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早春の駿河を行く 2019 - 静鉄電車

2019-02-16 21:25:08 | 東海
一時間少々の滞在で新生丸を辞去。電車に乗って静岡へ向かいます。
清水に宿をとりつつも、静岡とはしごするのが近年の通例です。「新生丸」の他にも名酒場はいくつかあり、清水で完結させても何ら不足はありません。しかるに足を延ばすのは、電車に乗るのも活動の一環だからに他なりません。関東を発祥とする安普請の規格型車両が、今や関西にまで進出するに至り、昔ながらの静鉄電車で行く小旅行は、清水を訪ねたときの楽しみとなってきました。
その静鉄でも、安普請かつ無味乾燥な新車への置き換えが進んできました。あの車両で行くと思えば興ざめです。新車なら見送り、清水に腰を据えるという選択も一時は考えました。しかし、ままよとばかりに新清水駅に乗り込むと、発車を待っていたのは自分と同世代のステンレスカーでした。静岡へ行けという思し召しと受け止め、改札をそのままくぐるという顛末です。
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早春の駿河を行く 2019 - 投宿

2019-02-16 19:40:20 | 東海
出発から206km走ったところで本日の走行は終了です。気温は11.5度、先週末の東北とは全く違う、早春らしい暖かな夜となっています。
前回は当地在住の活動仲間にお出まし願いました。ところが、昨日一報入れたところ、伊勢にいるとの返答が。当人一押しの「うおせい」もよかったものの、独酌ならばてらいなく「新生丸」へ行くまでです。巴川の畔の枝垂梅がそろそろ咲いているでしょう。それを眺めてから向かいます。
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早春の駿河を行く 2019 - 杏林堂

2019-02-16 18:23:11 | 東海
気温が上がって風が吹き、花粉が気になってくる季節です。今日はとうとうくしゃみが出ました。この陽気が明日も続けばひとたまりもないでしょう。図らずも去年に続き杏林堂で目薬を押さえました。
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早春の駿河を行く 2019 - 天然の良港

2019-02-16 18:15:17 | 東海
暮れなずむ西の空を眺めるつもりが、風があまりに強過ぎて、10分ほど立っているのが精一杯でした。今日はもう潮時だろうとその時点では思いました。ところが、湾の中へ入るやいなや、あれほど吹き荒れていた強風が嘘のように止みました。先ほど立っていた場所から、歩けば二、三分程度といったところでしょうか。それでもこれほど違うのは、松並木の効用もさることながら、鉤状に曲がった半島の先端の形状とも関係があるのでしょう。清水が天然の良港たる所以を再発見した次第です。
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早春の駿河を行く 2019 - 三保の松原

2019-02-16 16:56:27 | 東海
三保の松原からお待ちかねの富士山を望みます。しかし、一応晴れはしたものの、どうにも煮え切らない天候です。湘南では晴れたものの、箱根を越えるときには曇り、その後平地へ下りるにつれて次第に晴れ、雲をまとった富士山が現れるというのがここまでの経過でした。
雲をまとった富士山といえば思い出すのは、山頂のやや下から、愛鷹山の方へ向かって帯状の雲がたなびく光景です。晴れそうでなかなか晴れない一筋の雲を、恨めしく思ったことは数知れません。しかし、今日の雲はそれとも違い、中腹が全体的に雲をまとって、山頂だけが見えていました。その雲がいつの間にやら増えていき、ついには山全体を覆い隠し、相前後して東の方から強風が吹いてくるという顛末です。夕日を浴びた富士山が次第に暮れていくという、思い描いていた光景は現れず、明日に賭けるしかなくなりました。
直近の天候からしても、今日の予報からしても、こうなることは想定内でした。早めに切り上げ、呑み屋が開くのを待って入ろうかとも考えました。しかし、曇や雨ならともかく、曲がりなりにも晴れた以上、明るいうちから酒など呑むのはもったいないという心情が勝りました。格落ちなのは承知の上で、足を運んだのが真相です。富士山が隠れても、半島の先端を回り込めば西の空が広がります。夕景も見届けてから切り上げるつもりです。
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